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サステナビリティの実現のためには

今回はサステナビリティをビジネスの中で実現・実施するためにはどのようなことが必要なのかを考えてみた。結論は以下の4つになる

1.       持続可能性に対して現実的で具体的な施策を打つこと
2.       質を落とさずにサステナビリティを実現させること
3.       関わる人を大切にすること
4.       時間軸や多角的な視点を用いて物事を分析すること

 1つ目の「持続可能性に対して現実的で具体的な施策を打つこと」について。これに関しては、持続可能性が重要であることを唱えるのではなく、そのためには何が必要なのかということを明確化し、実際にそれができる状態まで深ぼって考える必要がある。むしろそれをしなければ持続可能性は達成できないということだ。例えば、ある衣料製品にオーガニックコットンのみを使用する方針になったとしよう。そのためには有機栽培をしている農家から仕入れる必要があるが、実際は農薬を使用している農家がほとんどである。この状況下で求められるのはただ有機農家を探すことに時間を費やすことではない。ここでは農薬を使用している農家に有機栽培農家へ移行してもらうために企業がコットンの販売保証や管理を行い、有機栽培増やしていくことである。このような具体的な施策を打つことで、オーガニックコットンの使用が現実的になる。

 2つ目の「質を落とさずにサステナビリティを実現させること」について。おそらく質をサービスや製品の質を落とせばサステナビリティを実現させることは容易になるだろう。しかし、それでは一時的な解決で顧客もついてこない、結果的に持続可能性にはつながらない。そのため持続可能性をしっかりと成功させるにはどうしなければいけないのかを考える必要がある。例えばEV車がある。ガソリン車と比べたときに、充電速度(給油速度)や充電容量(燃料容量)などEV車は性能に関して劣る部分が多い、その状況の中で本当に多くの人がEV車を使うのかという議論が起こる。つまりサステナビリティを実現するには、「質を落とさないこと」が重要になる。

 3つ目の「関わる人を大切にすること」についてはまた違った視点でのサステナビリティがあると感じた。「人を大切にしない」、例えば賃金を従業員の生活水準に満たない金額で支払うということがあったとしても、ビジネス自体はは継続していく可能性は高い、だが「従業員のサステナビリティ(持続可能性)」という視点から考えると違った結果になるのではないだろうか。従業員は多くの時間働いても生活水準に満たない金額しかもらうことができないため彼らの生活は持続していかないと考えることができるだろう。そのため、「サステナビリティ」という観点において、「関わる人を大切にする」ことはとても重要であると考える。

 4つ目の「時間軸や多角的な視点を用いて物事を分析すること」については、持続可能性はその言葉からも静的なものではなく動的なものであるという考えに基づく。つまりは、1つのアクションが時間軸的にどのように変化していくのかまで考慮するというシステム思考的な考えが必要になると考えた。例えば、水を供給・管理するためにダムを作るとする。しかしそのダム建設地域は元々人が少ない地域だとしよう。そこで起きるのはダム建設によってただでさえ少ない地域住民が外部に流出し、地域の荒廃につながる。つまりは「住み続けられる街づくり」に関連してサステナビリティとは真逆の結果を生むことになる。またこの例からも言える通り、1つのアクションに関わる人、巻き込まれる人にはどのような影響を与えるのかを考えなければそれは持続可能性の達成とは言えない、そのためこのテーマについても十分に考える必要があると考える。

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