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欲深い羊

最近は3日間くらいずっと宮下パークのカフェにいる。
大口から毎朝渋谷に行って作業をし、その後に人に会う日々が続く。

昨日は樹生、まるおの3人でLambを観た。
Midsommarで度肝を抜かれた配給・製作作会社のA24の作品はいつもえぐい。今回はその中でもとりわけ謎に満ちているLambという作品を見てきた。
渋谷のCine Quintoはいつも選りすぐりの映画が放映されていて、適当なものを選んで見ても大体ハズレはない。

自分が前回ここにいた時は、あきとマルジェラの映画を観た時だ。

映画はとんでもなかった。なんという感想を持てばいいのか分からず、3人で渋谷から新宿に行くまでの間、3人でなんだったんだあれ。っていう感じ。

捉えどころもなく、評論の仕様がない。
スカンディネイビアの民話が元になっていて、日本とは完全に違う文脈の作品であるため、それはそうだろうという感じだった。

でも間違いなく観てよかった。

その後は樹生のカメラを一緒に買いに行った。北村写真機とマップカメラの2つを周り、それぞれで一番いいものを選んで買っていた。自分はエイリアンを背負っているので、うまく休みながら体力を節約していた。

その後は松尾ジンギスカンを食べた。
Lambという羊にまつわるえぐい映画を観た後のラム。
何やってんだ。

樹生はbucket listを100個書き出しているらしいが、欲がないので10個そこらで止まっていた。食後はスタバでそれを増やすための会議を行った。

僕だったら100個じゃ到底書き切れないほど人生でやりたいことがある。相当な強欲だ。それは自己実現だったり、メイクマニーだったり、表現だったり色々ある。

でもみんなでどんなことをやりたいかって話をしていた時に、自分のもっと根源的で純粋な欲望というものを思い出した。

朝は窓から差し込む朝日と鳥の鳴き声で起きて、まぶたが重たいままカフェに出かけて、めいいっぱいの朝の光を受けて音楽を聴きながらコーヒーを飲む生活とか。

1ヶ月かけて1つの国の美味しいレストランを探して、そのグルメリストを世界中で作りたいとか。

アメリカを縦断したいだとか、シルクロードを辿って文化のグラデーションを肌で感じたいとか、世界中を旅してその国のミュージシャンと曲を作って、ワールドアルバムを作りたいとか、永遠に色々な言語を学びたいとか、ピラミッドの発掘調査に参加したいとか、いっぺんでいいから宇宙から地球を見てみたいとか。

きっと全てがこれに繋がっていて、そのための手段としての自己実現とメイクマニーなんだと思う。

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FICTITIOUS BIOGRAPHYはフィクションみたいなアンフィクション日記になると思います。架空のことが現実になったり、現実が架空…

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