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"だってそんなの人間が決めたこと" | 空中プランクトン #2

腹も空いたのでとりあえず2人?で近くのカレー屋に入る
「こういうカレー屋ではポークマサラがあったら頼むんだ。本場では豚は食べてはいけないけど、マサラと豚の組み合わせは本当にうまい。」

人間の食事情を彼が理解できるのかは分からないけどぺらぺらと喋る僕。
緊張というかじっとこっちを見てくる彼の目線に耐えられずついつい口数が多くなってしまう。

"なるほど。生きるためなら、その時その時食べれるものを食べたらいいのにと思いますけどね"

話の内容は理解出来るらしい。


『はい、セットのサラダです』

オレンジのドレッシングのかかったサラダ(というか千切りキャベツ)が運ばれてきた。



「まぁ、国とか宗教とか文化というものが色んなルールや習慣を生むんだよ。」

"わたしにとっては他のミジンコもバクテリアも菌も人間も同じ空間を共にしてる存在です。

彼らは友達ではないけれどそこに居る、そう捉えています"


『ポークマサラです、とライスー』

カレーがきた。


「彼らは友達ではないけど、居る、か。考えた事なかった。友達じゃないって事は赤の他人で、よほどのことがない限り接点もないし。」

"接点はあるんですよ、すべては繋がっています。私がここに居るのもそうですし、あなたの全ての行動は必ず何かに影響を与えています"

「知ってるよ、バタフライエフェクトってやつだろ?映画で見たことある。けどいちいちそんなこと考えてたら身動き取れなくなっちまう。」

だんだんめんどくさくなってきた僕は、付け合わせのサラダを無視してカレーを食べ始めた。



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