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マインドフルネスのためのエンディングノートとは? 【本の紹介】


このマガジンは、音声プラットフォーム'Stand.fm'で収録配信したものをベースにテキスト化しているシリーズです。
じだっくのVOICE Lab.(ボイスラボ)、この番組は、インサイトアナリストで脚本を書いているじだっくが、ひと・モノ・コトを通して聞こえてきたVOICE(メッセージ・インサイドストーリー)をお伝えしていく番組です。

  ※以下は、2022年9月7日に配信した内容を記事化したものです。

皆さんこんにちは。VOICE Lab.のじだっくです。
本日はご紹介したい本があって収録をしています。

Stand.fmの配信者でもいらっしゃる「あかさん」こと赤川なおみさん、エンディング普及協会の理事長でいらっしゃるあかさん。

そのあかさんが、今月の初め「書いて残す理由と意義がよくわかる! 30代から始める『エンディングノート』のつくり方」という本を出版されたので、それをご紹介したいと思います。

私、Amazonで予約をしようとしていたんですけども、あかさんから献本いただきまして、早速手元に届いたんです。
あかさん、ありがとうございます。

届いてまず驚いた事は、想像していたより本がかなり分厚かったんですね。
私自身、あまり終活とかエンディングノートとか、あ、年齢的には全然終活を考えろよっていう年齢なんですけど、そしてあかさんとお友達なのに大変申し訳ないんですけども、これまでほとんど終活とかに向き合っておらず、エンディングノートがらみの書籍って各種あると思うんですが、それを実際に買ったりしたことがなかったんです。書店でチラッと見たことはあったりしたんですけど、そのイメージだと、薄めで、手元にさっと気軽に置いていくおけるようなものと思っていたんですけど、あかさんの本は分厚いです。重いし分厚い。ページ数も250ページ強あるんですね。今年出版するぞと念頭に目標を立てて、書いてらっしゃったのが7月から2カ月間かな、そうおっしゃっていたように思うのですが、そんな短い期間でこんな量のものを作ってらっしゃったんだと驚愕しました。

さらに価格にも驚きました。
2,000円、消費税含めて2,200円です。
もしかしたら「お高いかも…」と思うかもしれません。
Amazon等で見かけるエンディングノート関連の書籍たちは、1500円前後のものが多いと思うんですよ。
明らかにこの価格帯とは違う形で、そして分厚めで出版された、もうここにあかさんの思いや意図がぎゅっと詰まってるんだなと思いました。

ざざざざっと拝読しました。
あかさんがこの本を通して伝えたかった事、それは’ノート’という名称やテンプレート・フォーマットに引っ張られずに、
「自分の思いをまとめて、伝えたいことを伝えられるように準備していくことが大事ですよ」
これに尽きると思いました。
この一冊かけて、そういう思いを「皆さんに届け!」とギュッとメッセージされてるんだなと思いました。
つまり、「エンディングノート」というフォーマットのノートを作ったり書いたりが真のゴールではなく、「エンディングノートを作る!作りたい!作らなければ!」っていう、気持ちの整え方というのかな。「なぜそれが必要なのか」とか、「誰に何を伝えるべきなのか」を整理する必要があるよと、いろんな方向からこの本は伝えようとしていると感じました。

大げさに言うと、
「今どういう形で生きていますか?」
「今の自分の生き方をちゃんとわかっていますか?」
「何か雑にしてるとこありませんか?そしてそれが気になってませんか?」
「気になってるとした、らそれほっといていいんですかね?」
「人生100年時代、この先何十年も続く道があるけど、あなたが今ほっといたり見えないようにしているものたちを、そのまま見ないままで過ごせますか?」
「もしちょっとでもこれ無理かもと思ったら、今この時点で取捨選択とか整理とか交通整理してみませんか」
って問いかけられる感じです。
それらが、あかさんの提案としてこの本に詰まってると思います。

表紙に、

エンディングノートの作成は、
実はとっても前向き、
自分らしく生きることを考えるための
最高のマインドフルネス

と、書かれてあります。
最後まで拝読し、それがしっかり伝わってきました。
「30代から始める」って書いてらっしゃる意味もそこにあると思うんです。
’マインドフルネス’を意識する。
つまり、「今、ここ」という形で、自分の意識とか体とかやってる事みたいなのをレビュー(スキャン)しながら、未来に向かって大事なことをより大事だと認識して、満たされた状態で進んでいきましょうって言う意味だと思います。
それを考えるのに早い事はないと、「30代から」にしたと思うんですね。

もちろん戦略もあると思います。
この一連の書籍が並んでるコーナーで、「30代から」ってあると「え?30代から?私も?」って、幅広く多くの人に伝えられるってことがあると思うんです。
でも本を読むと、ほんとにそのぐらいの年代に入った頃から考えていくのはすごく大事だと思いました。

あかさんは、

20代から40代の方であれば、死ぬまでにやりたい100のことを書くバケットリストって思ったらどうでしょう

と、書かれています。

よく映画なんかでもありますよね、「死ぬまでにやりたい10のこと」とか。
「死ぬまでにやりたいこと」って、要はEndに向かっていくことを意識したときに、
「自分がどうありたいか」
「今がどうだから、それをどう悔んだり、どう納得したり、どう何かを補完したりしていこうか」
ってことを考えるって意味だと思うんですが、実はそれがエンディングノートと同義なんですよって、あかさんがわかりやすく言い換えてらっしゃると思うんですね。

そして、あかさんは、

「人はこの世に生まれ落ちてから死ぬまで終末期に向かっていっている」と。エンド(終末期)に対してイング(進んで)いる状態」
「いつどこを切り取ってもエンディングである」

ともおっしゃっています。
「自分をどういう人だとわかっていて欲しいか」みたいなことを残すと意味でも、「今の自分はどんな自分なのか」を考え、ひいてはエンディングを考えることは、深く自分を掘り下げること、つまり内省の時間になるんだなぁと思いました。

一般的には「エンディングノート」と聞くと、遺書的な話だったり、銀行の口座、パスワードなど事務的に伝えなくちゃいけないことが思い浮かぶと思いますし、それはそれでもちろん整理する必要があります。
でもそれだけではなく、
「あなたがこれまで生きていて、この先も生きていく中で、一旦ここでまとめることをしましょう」
「まとめたい事は何ですか?」
「誰に何を伝えたいか、自分で把握していきましょう」
「そして都度見直していきましょう」
というような話をされていて、「ああ、アップデートしていくもんなんだなぁ」っていうのすごいわかりやすかったです。

だから既存のエンディングノートを買って、そこのフレームに入れたらおしまいっていうわけにいかないんだなと。この本を読み始めた当初、あかさん視点でノートの書き方を教えてくれるのかな、フォーマットとか作り方を教えてくれるのかなと思ったんですけど、教えてくれないんですよ、最後まで、あかさん。
「まずはノート買ったほうがいいんだよね」という思いで読み始めたんですけど、「どんなノートがいいか」って話になかなかいかないんですよ。
50ページぐらい読んでも、
「まだノート買う必要ありません」
「ノートを買う前に、ノートを書き始めたのに手が止まらないようにするために、考えなきゃいけないことがいっぱいあります」
と、ノートを買いに行かせようとしません。
そして、74ページぐらいでやっとノートを買う前に準備するものの話になります。

つまり、ノートにいきなり書くんじゃなくて、紙はどんなものでもいいから、書きたいことをとにかく書くことから始めましょう、書き始めて、それを何回もアップデートしていく中で、より自分の大事なことを伝えたいことが見えてきますよ、そして自分のエンディングノートとして必要なものたちがわかってきますよ、と。
「エンディングのためにアップデートし続けるノート」を作っていきましょうという話をされています。

後半には年代別で取り組むべき要素の具体的な例が書いてあります。
実際に身近な方の看取りとか、日々、終活の講師として各地で講演されていて具体的なお話をたくさん聞いているあかさんだからこその、人生を最高に自分らしく生きるため、マインドフルネスを満たすための重要なポイント、何を考えるべきかってのが、年代別にちりばめられています。

総じて、自分を見つめ直すための良い視点をたくさんいただけたかなと。
そういう素敵な本だと思います。

最後にチェックリストが付いています。
「ここははっきりしたほうがいいね」
「何が気になってるか、あなたがわかったほうがいいね」
「気になってると思ったら、それを整理した方がいいね」
と、具体的な視点・ヒントのためのものです。
このリストをしっかり考えると、自分がどんな風に今困っていたり気にしていたり、どう満たされたいと思っているかが整理できると思うので、必要あれば、そこから既存の書籍コーナーに並んでいるエンディングノートを選んでみてもいいかもと思いました。
自分の視点が持てるので、
「あ、この本(フォーマット)がピンとくる」って選びやすくなるかもしれません。

私の夫が飲食店をやってるんですけども、お店でも置かせていただこうかなぁと、少しでもご協力できればなと思っています。
そして、今予約キャンペーンみたいな特典があるようです。
抽選になるみたいですけど、いろんな種類の特典が当たるキャンペーンを、日にちを限定してやってらっしゃるので、「もう買ったんだけどその特典キャンペーン知らなかった」って方は、ぜひ見ていただきたいです。

最高のマインドフルネスを手に入れるために、自分がどう生きてきて、この後どんなふうに精査して、何に向かって人生100年時代を突き進むのか、を考える良い機会を下さる本、それが「30代から始めるエンディングノートの作り方」、赤川なおみさんの本です。

本の紹介をされている、あかさんのnote↓

アマゾンとか大型書店、三省堂など、ネットで予約できるみたいですのでぜ、ひぜひご検討ください。

ノートではなく’終活箱’というのもあるようです。

以上じだっくでした。

では、また。

※昨年、あかさんにインタビューさせていただきました。
その時の記事もよろしかったら😊




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