絵本のある子育て➁ このぬくもりがずっと続きますように…
「はじまるよ はじまるよ はじまるよったら はじまるよ…」
「きょうのおはなし、なぁに?」
毎晩20時を過ぎたころ、子どもたちの声が聞こえてきます。
わが家は寝る前に絵本を読む習慣がありました。
子どもが選んだ1冊
わたしが子どもたちに届けたい1冊
そのときの気分で決めた1冊を読みきかせする。
子育てって幸せだなぁ…
こころからそう思える、ホッとする時間でした。
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今までのnoteは『わたし自身のこと』を書き綴ってきました。
実は、今回初めて『子育て』について書きました。
20歳(大学3年生)の息子
19歳(大学1年生)の息子
12歳(中学1年生)の娘
3人の子どもがいます。
息子2人は大学進学と同時に家を出て、それぞれひとり暮らしをしています。
娘は4月に中学生になりましたが、相変わらず幼いといいますか、しぐさがかわいくてとても甘え上手。
おかげで、息子たちが家にいなくても全く寂しさを感じることのない毎日を送っています。
そんな娘が3歳のころのエピソードをみなさんにお届けします。
読み終えるころには、
ほっこりと
こころがぽかぽか、
あったかい気持ちになり、
子育てって楽しいなぁと思っていただけるとうれしいです。
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わたしの読み聞かせは、シンプルに、本文だけを読むスタイル。
聞こえるのは、わたしの声だけ。
読んでいる途中で話しかけたりせず、一語一語のことばをゆっくりと読みます。
娘が発した言葉には、おはなしをとめて丁寧にこたえてあげました。
そして、読み終わると部屋の明かりを消し、幸せいっぱいのままお布団に入ります。
すぅーっと眠りにつくときもあれば、
全く眠る気配もなくなぜかソワソワするときもありました。
少し重く感じるわたしの身体に読み聞かせの声が響いて
ふわふわっと
心地よくなってくる…
そう、わたしのほうが眠くなることもしばしばありました。
まだもの足りないのかな…
そう思っていると、
「 もういっこ、(おはなし)して」
…予想は的中
っていうか、この言葉を待っているわたしがいる。
娘が言う『もういっこ』とは
絵本のことではなく、わたしが作るおはなしのことなのですが、
リクエストがくると、わたしはどんなに疲れていて眠くても、娘のためにもうひと頑張りできる。
それくらいこの時間がとても好きでした。
思いつくままに、即興でおはなしをつくるので完成度はかなり低いのですが(みなさんに公表できるものではありません…)、娘にだけは人気作品になる。
わたしの物語は、登場人物(動物が多い)が変わるだけで、毎回パターン化されているのですが、
「次は誰が出てくるの?」
と話の先を急いで聞いてくる娘がかわいくて…。
娘のワクワクを感じながらおはなしできることがわたしの喜びでもありました。
題名は『のんちゃんと○○の大冒険』
娘は、絵本でも冒険ものが大好きでした。
題も展開もありきたりでも、毎回大きな変化のないおはなしでも、娘にとっては特別なものとして
『わたしとおかあさんだけのおはなし』
そう受け取ってくれているようでした。
このおはなしのいいところは、
子どもの様子を見ながら長さを調整できて、とても自由であるところ。
欠点をあげるとするならば、
つい調子に乗ってしまって壮大なスケールの物語が浮かんでしまい長編作品になってしまう。その結果、娘は眠くなるどころか、パッチリ目が冴えてしまうところです。
すべてをあわせても、わたしにとって最幸の親子時間でした。
おはなしの後は、充分あたたまっているお布団のなかでわたしの両足の間に娘の足を挟むようにして抱き合って寝ます。
『よし…』
しっくりくる足の位置をもぞもぞと探りながら、
そして、お互いの香りを感じながら娘が眠りにつくのを待ちます。
おやすみなさい…
これが赤ちゃんのころから、つい2か月前まで続いていました。
現在、娘は12歳。
スキンシップは今もなお、わたしと娘にとってなくてはならないもの。
言葉で想いを伝えられる年齢ではあるけれど、娘はハグが大好き。
わたしと娘は、いつも仲良しというわけではなく、もちろんお互いの意見がぶつかることもあるし、年を重ねるごとに増してきているようにも感じます。
そんなときも、最後はハグして仲直りする。その方が思いが伝わるような気がする。
どうしてだろう…
ハグしたあとはさっぱりした気持ちになる。だから、笑顔で「ありがとう」って伝えあえる。
なんとなく、ふたりのトリセツっぽくなっています。
大人だからとか、子どもだからとか、そんなこと関係なく素直になれる時間。
ハグと「ありがとう」の言葉でふたりの距離がギュッと縮まります。
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『子育ては幸せ』
その一言に尽きます。
今だからそう言えるようになりましたが、
周りの人は、わたしの子育てをどう思っているのか?
このやり方で正解なのか?間違っているのか?
悩んで、辛くて、全く子育てが楽しくなかった時期も経験しました。
子どもたちが育てやすい子だったからでも、悩みがなかったわけではありません。
子育ても、わたし自身のこころにも余裕がなかったとき、息子が通っている保育園の園長先生が勧めてくれたのが
『絵本の読み聞かせ』でした。
絵本のある子育てのおかげで、わたしたちの生活がパッと明るいものへと変わっていきました。
もしも、子育てがしんどいなぁと思っているお母さんがいたら、
まずは自分が読みたい1冊を手にとってほしい。
その1冊が『たのしい』『おもしろい』と感じたら、
子どもにも読んであげてください。
たくさんの絵本に触れて、お母さん自身が子育てを楽しめたなら、そこから親子でもっともっと世界を広げていける。
そして、あったかいふかふかのお布団のように、お互いのぬくもりを感じてほしい。
このぬくもりがずっとずっと続きますように…
こころから願っています。
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Twitterでも、子育て中のお母さんに
『子育てって楽しいな』
『子育てって幸せだな』と感じていただけるように
わたしの子育てエピソードを添えて絵本を紹介しています。
そちらも是非応援していただけるとうれしいです。(@jibuntime322)
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
またお会いしましょうね。
ゆう
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