見出し画像

空洞と共鳴

音が響くためには、
空洞が必要です。

音を発する部分だけでは、
大きな音にも
聞きやすい音にもなりません。

ギターが弾いた弦の振動を
そのボディに響かせる。

人間が声帯の振動を
喉や口、鼻に響かせる。

その響きによって、
音に確かな存在と
色、意味が生まれる。


また、空洞の形によって
響きやすい音がある。

ずいぶん前のことだが、
あるアーティストのLIVEで、
「脳が揺れた」ことがあった。

そのボーカルが叫んだ瞬間、
「ブルッ」と頭全体が揺れたのです。

何があったのか、
一瞬わからなかった。

後になって、
「あれは私の頭が、声に共鳴していたのだ」
と気づきました。

ちなみに、そのアーティストの曲は、
私にとってとても歌いやすい。
たぶん、喉や口の空間が似ているのでしょう。

似たような空洞には、
同じ音が響きやすい。

きっと心も同様に、
同じ空洞が心にあると、
言葉や歌が響きやすい。


逆に
響かなくなることもある。

私は
amazarashiというバンドが好きです。
大学の時にはLIVEにも行きました。

子どもが生まれてから、
改めて曲を聴いた時に
「響かない」感覚がありました。

曲が嫌いになったわけでも
なんでもないのですが、
「響かない」

きっとamazarashiの歌が
響くための空洞を
子どもの存在が満たしたのです。

それは決して悪いことでは
ありません。

そして、やはり
空洞があることも
悪いことではありません。

空洞があるから、
音が響き、増幅され、色が生まれる。

心も同じように

空洞があるから、
同じ周波数の言葉が響き、
増幅され、感動が生まれる。

「ない」からこそ
「生まれる」ものがある。

とはいえ、
共鳴というのは滅多に
起こるものではありません。

音が私の頭を揺らしたのは、
後にも先にもあのLIVEだけです。

だから、
心を動かされるという
共鳴の瞬間は、貴重で大事なもの。

空洞と共鳴。



おわりに

私かふぃは、
人生迷子を1人でも減らす」を目的に
日々情報発信をしています!


運営しているプログラムについては、
↓のマガジンをお読みください。

発信しているメンタルケアの方法については、
↓のマガジンをお読みください。

よろしければ、
スキ、コメントいただけますと
泣いて喜びます!

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

よろしければサポートをお願いします!いただいたサポートは活動費に使わせていただきます。