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子ども寝かしつけにどうぞ -石工-

子どもが寝ない時にお話をすると
スウスウ寝てくれます💤

大人の教養にもなる
教訓のある小話です


ーーおはなしはここからーー

石工

あるところに石工が住んでいた。

仕事から帰ってきて酒を飲みながらつぶやいた。
「石工ほどつまらぬものはあるまい。」
「同じ人間に生まれているのに王様は国の主。俺はその日暮しの石工だ。」

こう不平を言いながら、徳利を枕にゴロリと横になった。

すると、長くて白いひげを蓄えた老人が現れて言った。

「石工よ。お前の望み通りにしてやる
この杖をやろう。お前がなりたい者の名を3度唱えて、この杖を3度振れ!」

老人の姿が消えていなくなると同時に、石工は目を覚ました。

枕元には杖が置かれていた。
早速石工は「王様になれ、王様になれ、王様になれ」と唱えて、杖を3回振っって、石工はそのまま寝てしまった。

「王様、王様、王様」という声で目を覚ました。

気がつくと、目を見張るばかりの御殿で寝ていた。
たくさんの女官や家来がかわるがわるご機嫌伺いにやってきた。

ある日のこと。
広い庭を散歩しながら天を仰ぐと、そこには太陽が燦々と輝いていた。

それは眩しくて見ることができなかった。
「王様ほど偉いものはないと思ったら、太陽の方がもっと偉い。」
今度は「太陽になりたい」と思って杖を振った。

体がふわーっと浮き上がり太陽になった。
やがて男は雲が自分を簡単に隠してしまうことに気づく。

「太陽ほど偉いものはないと思ったら、雲の方が偉い。」
男は「雲になりたい」と思って杖を振った。

男は地球にたくさんの雨を降らせ、何もかもを押し流してしまう自分の力に満足した。

ところが、ものすごい強い風が吹いてきて押し流されてしまった。

「雲ほど偉いものはないと思ったら、風の方が偉い。」
男は「風になりたい」と思って杖を振った。

風になった男は、西に東に北へ南へと思うがままに吹いていると、大きな岩にぶつかった。
どれだけ強く吹いても、岩はびくともしない。

「風よりも岩の方が強いんだ。今度は岩になれ!」

岩になってみると、雲や風のように思い通りに動けやしない。
同じところにこびりついたまま、100年でも1000年でも居続けなければならない。

ある日のこと。
1人の石工が道具を背負って近くにやってきた。

石工は道具を使ってコツコツと岩を壊し始めた。
岩は痛くてたまらない。

でも人間ではないので、「痛い」なんて言葉は出ない。
岩が最も強いと思っていたら、この男の方がもっと強いんだ。
「この男になれ」

石工は元のあばら家の中で徳利を枕に寝ていた。

もう決して余計なことを思うまい
自分はやはり石工がいい。

それから男は自分の仕事に精を出した。


ー教訓ー
自分の運命と役割を受け入れる。
自分は自分以外にはなれない。


幼稚園から小学校低学年の寝かしつけに、
ChatGPTで少しやわらかい表現に変えてます



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