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”なんちゃって‼ 生産管理プログラム” を作る 5の➄--製品価格見積(ver1j以降適用)


前書き

“なんちゃって‼生産管理プログラム” を趣味で作ってます。
その【考え方】と 【Accessで作成】 の記事です。
素人なので、間違っているところも多いと思いますが、
『こういう考えの人もいるんだな』って感じで読んでください。
(上級者の方には、多分 参考にならないと思いますが・・)
※ACCESSのプログラムは、作成方法の記事を読む参考として使うため、
 プログラム内容と処理結果は保証できません。
※ACCESSのソフトとして、まずは動作しないと、ブログ記事の内容が
 うまく説明できないので、必ず動作するか、ご確認ください。
 動作しない、またはエラーが出る場合は、それをご理解の上、
 記事だけでも御覧ください。
〈エラーが出る対処法の参考にしてください
 → ”なんちゃって‼ 生産管理プログラム” を作る 2--準備と起動】

製品原価について、

①目的、用途について、

原価計算は知識がないので、費用計算は参考程度の概算です。

”なんちゃって‼ 生産管理プログラム” は、個別受注生産を製番管理方式 で進める生産管理の簡易プログラムで、原価管理等の機能はありませんが、製品の生産金額と販売見積単価の計算の為に、製品の予定単価と商品の予定単価が必要となります。

下記内容は、間違っているかもしれませんが・・・・、製造段階での製品の予定単価を、材料費+加工費で算出しています。本来、経費も加算する
のが正しいのですが、経費データの登録方法は準備してありませんので、
加工費の登録データに直接経費を含めたイメージで考えてください。
商品の予定単価は、製品の予定単価に間接費も利益も合わせて算出し、原価率を算出するのが正しいのですが、間接費や利益の登録方法も準備してあり
ませんので、原価率が既に決定済みとして、上記の製品の製造予定単価とその原価率で、概算の商品予定単価を決めています。

まず、部品の予定単価ですが、
 各ベンダーから入手した見積単価情報をもとに、その中から、優先する
 見積り単価を1つ決めます。その単価を、❝部品の予定単価❞ としてい
 ます。(発注単価については、所要データごとにベンダーの提示条件に合
 わせて発注します。)

製品の製造予定単価ですが、
 ●材料費としては、製品の "BOM" 情報を元に計算しています、
  ❝部品の予定単価❞ × ❝BOMの単量❞ ÷ ❝"部品マスタの歩留まり❞ 
  ÷ ❝BOMの部品歩留まり❞ ÷ ❝製品の歩留まり❞ としています。
 ※❝部品マスタ"の歩留まり❞ は、特定製品の作業以前の、正常な減耗
  の歩留率としました。本来は間接材料費だと思いますが、目的をMRP
  計算を主として歩留り登録したので、ここでは、費用ではなく数量の
  補正に使ってます。実績データを手入力して精度を上げて登録更新しま
  す。初期値は、1.00 です。
 ※❝BOMの部品歩留まり❞ は、特定製品の作業での構成部品ごとの平均
  な減耗です。製造実績データを手入力して精度を上げて登録更新しま
  す。直接材料費です。初期値は、1 .00 です。
 ※❝製品の歩留まり❞ は、特定製品の製造での平均な減耗です。
  完成品検査等の製造実績データを手入力して精度を上げて登録更新し
  ます。この歩留りを加味した部品数が製造工程で消費されることを
  想定します。初期値は、1 .00 です
 ●加工費として、製品の "BOM" 情報を元に計算しています。
  工数は、標準生産ロット数などに対し、製造実績データを手入力して
  精度を上げて登録更新するので、製品歩留に関わる工数も含みます。
  加工(分)単価は、直接労務費から算出します。
 ●直接経費は登録できませんので、イメージとして、この費用の一部を
  上記の加工(分)単価に加算して設定します。
 ●製品を商品とする予定単価は、製造予定単価 ÷ 原価率 で計算しま
  す。原価率は、既に決定済と想定します。製造予定単価は変更可です。
  
最後に、半製品の製造予定単価ですが、
 ●計算は、上記製品と同じです。
 ●半製品は、販売可能なので、商品予定単価を上記製品と同様の計算とし
  ます。
 ●半製品を内作で製品の構成部品として使う場合の評価額は、商品の予定
  単価ではなく製品の予定単価で計算しています。
  考え方として、同等な製品とその構成部品費で比較すると、
     半製品A = 部品B + 部品C  として、
     製品① = 部品E + 半製品A (半製品を使う)
     同等製品➁ = 部品E + 部品B + 部品C (末端部品のみで製造)
  で、製品①と製品➁において、原価に大きく差異が出ないのが良いと
  考えました。

②計算に必要なデータについて、

前回までの記事で画面登録したデーターを使って計算しますが、
未登録の項目も考えられるので、製品の原価計算に必要な情報を整理
し記述します。

●"製品KEY" 登録が必要です。 参考記事→ 4の⑤--製品情報登録
 登録画面は、
  メインメニュー → [製品情報] ボタン  → [製品登録] 画面
  → [製品登録] ボタン  → [製品情報登録] 画面 
  → “1 .製品データ登録” 表
 製品見積に関係する登録必須項目は、
 ・ 製品KEY --- 自動連番付与。
 ・ 品名 ------ 名称を登録。 例-- "近視セルロイドKC1" など。
        ただし、半製品は、部品登録の際に自動登録される。
 ・ 製品群 ---- 製品群登録テーブルで登録済のデータのIDを選択。
        製品群ごとに原価率が登録してあります。
 ・ 受注停止 -- チェック すると新規受注データの登録が出来なくなる。
        製品価格の見積もり登録は可能ですが、顧客からの受注
        登録ができなくなります。
 ・ 受注Lot --- 受注データ登録の際に、受注数が Lot数以下 または、
        Lot数の倍数でない数にアラーム表示がでるが登録は可能。
 
●"製品のRev" 登録が必要です。 参考記事→ 5の➁--製品Rev管理
 登録画面は、
 メインメニュー → [製品情報] ボタン → [製品情報] 画面
  → [製品登録]ボタン → “3 製品Rev管理” 表 
 製品見積に関係する登録必須項目は、
 ・製品版数---版数は変更不可です。レコード削除は可能ですが、
       この製品版数を使用している ❝生産計画❞、❝製品見積登
       録❞、❝工程部品表❞ が有る場合は、削除拒否されます。
 ・適用禁止----設計ミス等で、使用禁止にする場合に☑を設定します。
        関係部署には、連絡の自動メールが発行されます。
        ☑にすると、製品見積画面の参考データには表示されませ
        ん。(製品見積単価は、任意に端数丸め等、変更可能です)
        当然、既存の製品見積のデータには、効力がありません。
 ・優先 ------ 製品keyごとに、版数の中から一つだけ任意に☑します。
       設定基準は、上記 "適用禁止" や 原価計算・新規生産計画に
       対し妥当かを考慮します。
       ①原価計算において、製品の構成部品に半製品がある場合
        は、その半製品keyから優先に☑のある版数の単価を計算に
        使います。同じ半製品keyでも版数が複数あれば、親製品
        との組み合わせが複数存在し、親製品の予定単価が特定出
        来なくなるからです。半製品は、子・孫・ひ孫とも同じ処
        理となります。
       ➁生産計画及において、親の生産計画から発生した半製品所
        要に対し、その半製品の生産計画を立案する際に、☑のあ
        る半製品版数を表示提案します。(変更可能)
 ・製品歩留り---版数ごとに仕様(設計・製造方法等)が異なるため、
        それぞれの歩留りを登録できます。優先に☑のある
        版数が標準の値です。初期値は "1" です。
        生産計画の登録で、歩留まり含めた部材所要が発生
        します。
 ・生産ロット数---任意で登録します。受注・見積書の参考データ
         として使います。

●"部品表" 登録が必要です。 参考記事→ 5の①--部品表登録
 登録画面は、
  メインメニュー → [製品情報] ボタン  → [製品情報] 画面
  → [部品表情報] ボタン → [部品表] 画面
 製品見積に関係する登録必須項目は、 
 ・ 部品表KEY--自動登録の場合は、製品KEY + 生産拠点 + "部品表"
        の名称がKeyとなります。
        任意登録の場合は "*****部品表"とします。
        名称重複は不可設定です。
 ・部品KEY ---構成部品が無い部品表の場合、NULLも可としています。   
        しかし、構成部品を持つためには登録が必要となります。
        製品原価の材料費に関係するデータです。
 ・単量 --- 構成部品の単量。マイナスも可としますが、その場合、
       所要展開(MRP)では、在庫の消費ではなく増える計算と
       しています。しかし材料費計算には、マイナスの単量の
       ものは、材料費に加算しない方法としています。
       理由は、運用する製造品目を特定せず、汎用(簡易な管理
       しかできませんが)なので、発生する副産物が有価物も廃棄物
       も想定され、原価計算より保管管理に重点を置いた為です。
       その為、故意に単量違いを補正する目的で登録した場合は、
       材料費に差異が発生します。
        例--実際の単量と単価 
           →部品A の単量は1個で、¥10 ➡ 合計¥10
         部品表に複数行で登録し、故意に補正した場合 
           →部品A の単量2個 →小計¥20
           →部品A の単量マイナス1個→¥0 ➡ 合計¥20
 ・YIELD ---  部品の製造良品率を 1以下 の 少数点以下2桁の数字で
        登録します。 (例--0.95)
        初期設定時は、製造実績が無いので、暫定で1とし、
        以降、手動で実データに変更する方法とします。
        部品所要計算と、部材費計算に使います。      
         (倉庫保管等の歩留率は、部品マスタで登録し、
         部品所要計算と、部材費計算に使います。)
 ・部品表単位---部品表での部品の単位です。在庫単位とは違います。
        事前に部品登録の際に両方の単位を登録し、その単位変換
        値も登録しておきます。部品の見積単価は、倉庫単位で
        登録されます。それを部品表へ単位変換と係数換算して、
        部品表での構成部品費を算出します。
 ・適用工程ID---構成部品に、使われる製造工程のNoを登録します。
        工程により、製造加工の分単価が違います。
 ・適用拠点 --この部品表の適用する生産拠点番号を登録します。
        上記の適用工程 は、生産拠点に属します。違う拠点には
        適用できません。

●"工程部品表" 登録が必要です。 参考記事→ 5の➂--工程部品表登録
 登録画面は、
  メインメニュー → [製造情報]ボタン → [工程部品表]ボタン   
  → “製造工程登録” 画面
 ・見積工数 --工程作業の工数(分)。生産数と実工数を登録した平均値を使
        います。
 ・準備(分) ----生産ロットごとに発生する段取準備工数。
 ・片付(分) --- 生産ロットごとに発生する段階片付工数。
 ・分単価 ----- この工程の分単価。直接労務費と直接経費の一部を含めた
         イメージで登録します。間接労務費は含みません。

●"部品単価見積" の登録が必要です。 参考記事→ 4の④--部品単価見積
 登録画面は、
  メインメニュー →  [部品情報] ボタン → [見積り情報] ボタン 
  → [部品見積登録] 画面
 製品見積に関係する登録必須項目は、
  ・発注単価 --- 部品については、ベンダーの部品見積書を入手して単価
         を登録します。
         半製品は、構成部品の単価と、製造工程情報が登録され
         ていれば、"製品登録情報" の画面の【2.原価再計算】ボ
         タンで自動セットします。←改版 Rev1f で追加
  ・暫定適用 --- 同部品がベンダー別に見積もり登録されている場合や、
         同ベンダーでも条件違いで複数登録されている場合も
         ある為、一つだけ選んでチェックを入れて “暫定適用” と
         します。構成部材費計算の ❝部品予定単価❞ として使
         います。半製品の単価の自動登録の初期設定は、“暫定適
         用”に☑が自動設定されます。
  ・有効期限 --- 表紙の有効期限と異なる場合はこちらが優先される。
         有効期限が過ぎている見積は、部品発注画面において
         選択できません。

●"部品マスタ" の登録が必要です。 参考記事→ 4の③--部品情報登録
 登録画面は、
  メインメニュー → [部品情報] ボタン → [部品・半製品登録]ボタン
  → [部品・半製品登録] 画面
 製品見積に関係する登録必須項目は、
  ・単位 ----倉庫保管・発注用の単位 
  ・部品表単位----部品表登録・製造で使う単位
   上記の単位と同じ単位でも登録が必要です。
  ・変換値---例として、
   下記 ❝ねじ❞ の発注単位(在庫単位)は、❝g❞ で、1ℊで¥2です。
   部品表単位は、❝pc❞ です。
   単位の変換値は1:2なので、❝1ℊ買うと2pc入り❞ です。
   1pcで単価は半分の¥1です。 

・YIELD ---- 部品単品の保管および管理歩留まりとして、1以下の良品率
       を小数点以下2ケタで登録。用途は、MRP(所要引当)と製品
       原価計算にに使います。未登録の場合は、1 の扱いです。
・使用禁止---使用禁止のデータ登録の更新をした時点以降に、倉庫出庫
      の処理で使用禁止のメッセージが出て出庫処理は停止します  
      が、既に出庫済の分には効力は無いです。
      発注依頼処理は可能です。発注登録の処理画面でもアラームが
      出ますが登録可能です。関係部門には自動メールが送信される
      ので、その理由により適正対処をします。 
      製品原価計算や見積書登録の処理に制約は設定しません。
      使用禁止の理由により制約の可否判断が難しいと考えてます。  
      ①部品そのものが使用不可の場合→→代替え部品への材料費
       変更による影響として、製品原価変更と発行済の見積書を
       差し替えする ことも想定。
      ➁その部品の代替部品の在庫削減を優先する為の一時措置
       →→代替え部品で生産可能であり、代替え部品の在庫消化後
         に元の部品に戻し生産再開するなら製品原価は平均法と
         し、発行済見積書はそのまま有効とすることも想定。

●"製品群登録" の登録が必要です。 参考記事→ 4の⑤--製品情報登録
 登録画面は、
   メインメニュー → [製品情報] ボタン  → [製品登録] 画面
    → [製品群登録]  表
 製品群登録に関係する登録必須項目は、
   ・群記号 ----主キーです。
   ・製品群名 ----❝老眼メガネ❞、❝フレーム完成❞ などの種類名です。
   ・資産区分 ----製品、半製品の指定をします。
   ・原価率設定 ----製品の予定単価 から 仮の商品の予定単価を自動
    算出する製品群別の係数です。予定単価の修正は、"製品のRev" 登
    録の画面で行います。
 

➂製品予定単価と商品予定単の更新

 について、

操作画面
 メインメニュー → [製品情報] ボタン  → [製品情報] 画面
  → [製品登録] ボタン  → [製品情報登録] 画面 
  → 【2原価再計算】 ボタン
計算方法
 ボタンを押すと処理内容のメッセージと選択画面が出ます。計算結果は、
 【4.製品Rev一覧】の表で確認できます。

 処理手順1:部品表に登録されている部品に単価未登録のものがあるか
  確認し、存在すれば "製品REV管理表" の【単価未登録部品有無】の
  項目 に ☑ を付与します。構成部品費に漏れが有る旨の表示です。
  ※部品の単価とは、ベンダーの見積単価データの中から、"優先" とした
   データを使います。もしも、新規の"半製品" が構成部品に登録され
   ると、構成部品費に漏れが有る扱いとなります。対処は、新規の"半製
   品" の、部品としての見積単価の登録と"優先" のフラグをセットする
   ことが必要となります。(【2原価再計算】ボタンで自動登録可)
  
 処理手順2:上記単価未登録について考察すると、部品表の構成部品に
  ❝半製品❞ を含む場合は、先に❝半製品❞の単価を算出しておく必要があり
  ます。更にその半製品の中に別の半製品を含む場合もあり、要は算出す
  る順位付けが必要です。多段階部品表の場合にMRP計算では、階層の深
  さを示す❝LLC❞(ローレベルコード)があります。今回は、その深い順に
  計算を進めます。ただし、無限ループの可能性があるので、親をLLC=0
  として、下位のLLC=Max 5 までの階層とし、チェックの結果、5階層を
  超えたら、処理を停止します。←(改版Rev1f で追加)
  ※無限ループとは、部品表の構成部品の登録ミスが原因なのですが、
     上位の製品① = 部品B + 半製品A
     下位の半製品A = 部品C + 半製品B
     更に下位の半製品B = 部品D + 半製品A(上位に戻り繰り返す)
   など、気が付かない場合もあります。そのため、通常は多段階部品表
   のMRPには、❝LLC❞ の制限は必須です。
          ↓実際のチェックでのメッセージ

無限ループの場合のアラーム表示例

 
処理手順3:価格設定の処理のタイミングにより、"全製品を一括更新" か、
  "価格未登録の製品のみ計算" するかの選択をします。月内や期間内計算
  で単価を固定する必要もあります。

 処理手順4:価格設定の計算方法
  ●部材費  = 下記 (Ⓐ の総合計)  x Ⓑ ) ÷  [版数管理表の製品歩留まり]
   Ⓐ部品所要量
    = [部品表の部品単量] ÷  [部品表の部品YIELD(工程歩留り)] 
     ÷ [部品マスタのYIELD(部品管理歩留り)]
   Ⓑ部品予定単価 =  [部品単価見積の 暫定適用=True の見積単価]
      ※暫定適用=True が見つからないと処理をstopさせます。
  ●加工費  = 下記 ( Ⓒ + Ⓓ ) ÷  [版数管理表の製品歩留まり]
   Ⓒ1台当たりの段取費用
    = (  [工程部品表の段取り準備工数]+[工程部品表の段取り片付け
     工数]  ) ÷ [版数管理表の生産ロット数]  x  [工程部品表の分単価]
   Ⓓ1台当たりの工数費用
    =  [工程部品表の作業工数]  x  [工程部品表の分単価]
  ●製品予定単価 = 上記の部材費 + 上記の加工費
  ●商品予定単価 = 上記の製品予定単価 ÷ [製品群登録の原価率]
  ●半製品の部品としての単価 = 製品予定単価を初期値(訂正可)として
         登録し、初版(初登録)なら、【暫定適用】をTrue にし、
         改版(複数有)なら全て【暫定適用】をFalse にします。

 処理手順5:ここで、製品予定単価と商品予定単価を設定するのは、
  製品Key(半製品Key)に対する設定ではなく、製品Key+版数(半製品
  Key+版数) に対する設定となります。新・旧版で価格が異なる為で、
  製品(半製品)マスタのテーブルをベースにせず、製品Rev管理テーブル
  をベースに計算結果を設定します。半製品の場合も、販売可なので、
  同様の登録になります。但し、半製品には、上記 処理手順2の "部品と  
  しての単価登録" も必要となるため、計算結果の ❝製品予定単価❞  を
  部品の見積価格の初期データとして自動登録します。
  ここで更に考察すると、半製品Keyとして、新規登録(Revが初版) なら部
  品の見積価格の登録と同時に "優先" に単純にセットしますが、半製品
  Keyが既に登録済での版数up(RevUP) の登録の場合は、複数単価の どれ
  を優先にするかを人為的に決定させる必要があります。
  ⦅説明が廻りくどくて恐縮ですが⦆この "優先"(暫定適用) の決定がされ
  ないと上位の部品表の部材費計算ができないので、ここでメッセージを
  出して、一旦 計算処理を中断させます。  部品の見積もり登録の画面
  で、"優先"(暫定適用)の設定後、再度【2.原価再計算】ボタンを押して
  "価格未登録の製品のみ計算" を選択します。無限ループでなければ、
  最大で部品表の階層(LLC) の数だけ、この処理を繰り返して完了します。
  ※ここで、再度、"全製品を一括更新" を選択してしまうと、また製品
   予定単価が、全て¥0 に戻されるので、作業か完了しなくなります。

--------休憩------   
ドラえもんのジャイアン と トランジスタ って?  関係は如何に?? 

大きなトランジスタを ジャイアント・トランジスタ = ❝GTR❞ って言うらしい。     
トランジスタとは、ラジオのことじゃないよ、電気部品の名前だよ。           
今じゃ、こんな大きなトランジスタ、まず見かけないけど・・真空管より小型。      

製品価格見積について、

①登録方法

操作画面
メインメニュー → [製品情報] ボタン → [製品情報] 画面 
  → [製品価格見積り]ボタン → [製品価格見積登録] 画面

処理手順 
●“①製品価格見積り書(表紙)” で新規登録か、訂正かの処理選択します。
【見積表紙新規登録】ボタン

レコードの追加モードです。既存のデータ訂正はできません。

 表に空白行が表示されるのでその行に直接登録します。更新・登録のボタ
 ンはありません。

 ・顧客---コンボBOXから顧客を選択します。表示される顧客は、
     メニュー画面 → [取引先情報] → [取引先情報] 表で登録した
     業者登録の"製品顧客" 欄に☑ の有る業者が選択できます。
     参考記事→ 4の①~②--生産拠点登録・取引先登録     
 ・引き合い番号---顧客別の弊社発行番号です。重複不可。
 ・有効期限---受注データの登録画面で、期限が切れている場合は、メッ
  セージが出ますが、登録は可とします。       
 ・条件---参考情報です。プログラム上では、計算処理等に使いません。
 ・仕様書類---顧客と取り交わす参考書類の書類番号等です。プログラム上
  では、計算処理等に使いません。
 ・発行指示---印刷処理または、メール送付処理をする場合、☑をします。
 ・配布済---顧客に発行をしたら、記録として☑をします。
 ・メール承諾---発行方法で、☑がある場合は、自動メール送信をします。
  更にメール送信の条件は、[取引先情報] 表で、"注文書・見積書メール承
  諾" に ☑ と "MAILADDRESESS" に登録が必要です。 

【見積表紙表示・訂正】ボタン

データ変更は可能ですが、レコードの追加はできません。

 画面で、直接訂正します。更新・登録のボタンはありません。

●“➁見積り明細書”  で見積表紙に詳細の製品別見積データを登録します。
 “①製品価格見積り書(表紙)”の表から、"見積ID" を 選択してダブルクリ
 ックすると、“➁見積り明細書” の表が表示されます。

見積ID → 4 (矢印) をダブルクリックすると、見積の詳細データ登録ができます。 

 この“➁見積り明細書”表にデータ登録するのですが、"③見積り明細書に追 
 加するアイテム・・" の表から該当製品をダブルクリックして、“➁見積り明細書”
 に追加します。

近視めがね--MG-C1(矢印) をダブルクリックすると、
“➁見積り明細書”表にデータが表示されます。

●“➁見積り明細書” のデータに情報追加します。内容は、受注条件など
  で、項目は、下図の水色の欄が入力可能項目です。

初期値は、"製品Rev管理" データの【商品予定単価】を表示します。

 ・受注単価---初期値は、"製品Rev管理" データの【商品予定単価】が表示
      されます。顧客別、受注条件別に受注単価を設定します。
 ・LT日数---受注後、納入までのリードタイム日数です。土日や連休の
      配慮は、自動計算できません。
 ・受注ロットMIN---受注最低数です。例--10個
 ・受注きざみ数---箱単位の設定などです。例--5個
     受注ロットMIN(10個)+( 受注きざみ数(5個) ×倍数) となります。
 ・受注ロットMAX---受注条件の最大数です。例--50個
  10個~50個の見積条件では、9個以下や12個は受注しません。
   (受注ロットMIN(10個)+( 受注きざみ数(5個) ×0~8倍) でMAX50個)
  60個~100個の見積条件は、51個~59個や65個は受注しません。
   (受注ロットMIN(60個)+( 受注きざみ数(10個) ×0~4倍) でMAX100個)
 ・有効期限---見積表紙の有効期限よりも優先して処理します。
 ・見積詳細番号---詳細番号があれば登録します。参考情報です。
 ・備考---参考情報で、計算処理には使われません。
 ・登録者---表示される登録権限者から選択できます。    

●見積の表紙と詳細データは、セットでコピーが可能です。
 見積の表紙の有効期限が1週間を切るとアラームとして、日付の下地色
 を黄色にします。
  (期限 < = 本日 ⇒ 更に文字赤字、期限 < = 本日+7日 ⇒更に文字黒字)

 その "見積ID" をクリックすると、見積もり詳細データと【見積書コピー】
 ボタンが表示されます。

有効期限が1週間を切る見積データは黄色表示になります。


 目的は、有効期限が切れる前に、期限延長した新規の見積書を顧客に発行
 する為です。【見積書コピー】ボタンで、元のデータをコピーしますが、
 下記データのみ変更されます。コピー後は、一部を除き訂正可能です。
   ・表紙データ
     見積ID---新規番号を付与 (訂正不可)
     引合い番号---元の "引合い番号" + "継続" 
          (これを元にコピーされると更に "継続" が付きます。)
     有効期限---下記計算とします。
          元データの見積表紙の【有効期限】←①
          元データの見積詳細の最遅【登録日】←➁
          次回発行猶予期間 = ① - ➁ とし、
          処理【本日】+ 次回発行猶予期間 →見積書の有効期限
     発行指示---False
     配布済---False 
     管理外---False(適用しなくなった見積表紙に対し任意に☑をする)
 
   ・明細書データ
     標準適用---False
     有効期限---Nullのまま。

●“④見積書発行” ボタンで発行します。 印刷と、自動メールがあります。
 “➁見積り明細書”  の表で登録完了したら、右端の“④見積書発行” ボタン
 を押します。

 印刷の書式は、❝A4の横❞ です。

A4横の書式で印刷されます。
メール送付の条件に合致した場合は、自動メール送付の選択ができます。
印刷書式の見積書をPDF形式で、メールに添付します。

  印刷または、メールが完了した場合は、見積書表示のデーターの
  ❝発行済❞ 項目に、☑ をセットします。

確認メッセージです。
印刷物は、FAXか、郵送等の人為的な送付をします。

 これで見積書の発行は、完了です。

●“製品別の見積状況(参考資料)” で、並び替えをし、他と比較しながら
 見積状況の確認と修正ができます。

製品毎に、どの見積価格が ❝標準適用❞ となっているか判ります。
また、見積条件の違いも確認できます。

 データの並び条件は、
 "表示有効期限順"、"明細書有効期限順"、"製品別・見積価格順"
  、"製品別・暫定適用順"、"顧客別・製品名順"、"見積なし製品"
 が選択できます。標準適用は、製品ごとに1つと制約していますので、
 異なる登録の場合は、"製品別・暫定適用順" で表示し、この表で
 直接訂正ができます。また、単価を比較して調整もできます。
   

➁外部操作ファイルのダウンロード

 (accdb改造可能)

vba編集とフオームと印刷のレポートを改造できるaccdbファイルです。
今回記事で操作する機能を取り出した外部操作部のファイルです。
メインの操作部の Menu画面【製品情報】 の 10_製品価格見積
の処理画面で、メインの操作部から呼び出して起動します。
(参考ファイルのため動作と処理結果の保証はしません。)
 圧縮ファイル↓
 ❝ ver1f ❞ です。(←変更内容---製品の原価計算にLLCコードを適用。)

ここから先は

93字 / 1ファイル

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