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中国で有名な僕が興味あること10選〜2020年版〜

年が明けました。山下智博です。山下プロデューサー見習い略して「中国の山P」でいこうと思ったら、滑ってると言われたので中国山下と呼んでいただければ幸いですw

ありがたいことに2019年はチョコレートの渡辺さんやライターの塩谷さん、カラスの牧野さん、SHEの龍崎さん、ミスチの田村さんなど、今日本を賑わせている同世代の方たちと出会うことができて、それが嬉しくてですね。今年は活動の軸足を日本にも置いていこうと思った次第なのです。機会をくださった先輩の古島さんいろいろありがとうございました!

さて、ただ毎度僕が日本で色んな方と会う時、僕の存在や思考回路が皆さんにとって謎すぎて、どうも僕のことがうまく理解されていないような気がするんですよねw

「ああ、中国版ユーチューバー?」と理解されることが多いのですが、個人的にはタレント山下も中国ではそこそこ強いですが、プロデューサー山下の方が日本の方には利用価値があるなと思っているのです。ただ、その辺が全然短い時間の自己紹介では伝わらず、手元には講談社の担当者が命名してくださった、非常に宣伝しづらいタイトルの文庫本しかなくてですね、いや、内容は良いんだけども、それとは別に何かしら人柄のわかる自己紹介のメディアが必要だなと。

そこで、自分の思考を整理する場所も兼ねてnoteの更新を始めてみようと思いました。

今日は2020年に興味のあることを10個、つらつらと書いていきますので、お時間ある方は読んでいただき、最新の僕のことを理解してもらえたらなと思います。クリエイティブやビジネスのヒントになれば幸いです!

①日中文化交流

→ずっとテーマにしていること。個人インフルエンサーの規模でやっていても全然スケールしなく、国に影響を与えるっていうところには全然遠く及ばなかったので、チームを組んで取り組む必要があると痛感した一年でした。試行錯誤丸出しで、各方面振り回してしまったので反省。。。ただ、そこから見えてきたものも多く、中国向けのコンテンツ制作は少しずつブレインもスタッフも整ってきた感じです!20年は中国のプラットフォームともコラボを組んで営業かけて、一緒にコンテンツ作ったりしていけそうですし、僕のチャレンジを応援してくださる企業も少しずつ現れ始めているので、結構色んなことができそうな気がします!去年出会った皆さんとぜひなんかやってみたい!楽しみ!!


②AI時代の働き方

→上記の通り、大きなプロジェクトを動かしていこうと思っているので、数年後に確実に消えてしまうものは特段コンセプトがなければ立ち上げたくないと思っています。若い中国人がフォローしてくれているので、単純労働以外の価値の作り方を自分でもっと研究したいし、彼らにシェアしていけたらなと思っています。そういう意味では日本にいる中国の若者のコミュニティを作ったり人材育成をしていけるといいなと。勉強会とかサロンとかも本気で考えていて、我々のチームから日中の次の時代をぬるぬるさせていける「中間人」や「中間企業」を育成していけたらと思っています。


③環境問題

→ネットショッピングも出前サービスもゴミ出まくるし不要なものをどんどん捨ててしまうから、そこの意識を変えていきたいな、と。インフルエンサーと呼ばれる身分ですが、自身の購買少しずつ減らすのと、ゴミの出ないサービスやデータの販売など、メタな世界でのイーコマースを勉強・実践していきたいです。価値そのものとか体験を提供できればゴミ抑えられるし。
あとは、なんらかの記念日に植林するとか募金するとか、自分が生きていることが直接地球にプラスになるように設計していきたい。他にもプレゼントを僕に送るならいっそ興味のあるNPOに募金してくださいとファンのみんなに言ってみたらどうなるかなとか妄想中。SDGs意識して動こうと思っています。


④格差問題と介護問題

→稼げる人とそうでない人が二分化してきています。「東京貧困女子」とか「老後破産」とかそういう本を読んで気持ちがどんよりしました。シングルマザーからの圧力により精神病んで…とか、これ本当に今の日本か、と衝撃でした。個人で解決できるような問題じゃないので、まずは現状理解とか情報収拾とか、生活保護やベーシンクインカム、シェアリングエコノミーとかについても知識を増やして考えることをやめたくないなと思っています。
介護の問題は、幸い我が家の親は健在ですが、諸先輩方を見ていると非常に普遍的な問題だと思います。世界の最先端を行っているのが日本だと思いますので、明日は我が身と思いながら情報収拾。落合陽一さんの取り組みは非常に注目していて、去年は著書とかWEEKLY OCHIAIとかめっちゃ追いましたw


⑤中国における、創作と広告の距離感

→景気の良い中国では、まだまだ広告が大味で細かいデータをもとにマーケティングしているところが少数派の印象です。それこそ露出メインでKPIが曖昧であることが殆どなんですね。しかし日本を見ると、的確にコスパの高い広告のあり方を探しており、日々発明が生まれているように思います。
中国にはないぶっとんだ発想の広告は、ローカライズできれば中国で一大ブームを巻き起こす可能性があります。いや本当に。クリエイティブにおいて、中国にはなくて日本に溢れているものを察知することは僕にはできますが、その業界や業種を輸出することには他の方のサポートが必要ですので、パートナーが見つかれば是非これやりたい。
あとは「小売」とは別の「日本ブランディング」としてのインバウンド広告やオリンピック広告などを積極的に手がけていきたいと思っています。
海外においては、日本の企業の商品を売ることと同様に日本のイメージをアップさせる広報も必要です。僕は小売に特化したKOLではないので、コンテンツを通じて「文化」という抽象的な精神世界を中国の方に紹介して、より多くのコアファンを作ることに興味があります。文化に興味のある観光客のマナーが悪いわけありません。いや、偏見入ってるけどw 安売りだけでは良いお客さんを獲得することはできません。日本の文化は本当豊富なので、そこをうまく外国向けにコンテンツ越しに伝えることに挑戦したいと思ってます!


⑥資本主義経済の中での立ち回り方

→長らくクリエイター一筋だったので、18年くらいからようやくビジネスを意識し始めました。そしてNewsPicksとかも見るようになり、「お金2.0」とかから中国でのバイブルであるマルクスの「資本論」とかアダムスミスの「国富論」とかに触れて、資本主義の何たるかを理解しようと四苦八苦しました。結果、僕はあまりお金に興味がないことが分かり、同時に善意で回る社会を理想としていることが分かりました。が、やはりまだ現実にはそうならず、中国ではことさらに…。いわゆる血液となるお金を稼ぐことも大事だし、それ以上に分配の仕方が大事だと実感しました。19年のヒットはアドラー心理学と出会ったことなので、まずは対人関係において、ぶっちゃけ中国では色々ありましたが、悪い流れの部分は早々に断ち切って、20年は自分から人を信じることをしていきたいなと思っています。


⑦日本にいる中国の若者たち

これは②でも書いたのですが、日中の今後を見つめた時、日本にいる中国人の若者たちは、非常に強いポテンシャルを持っています。必要な人材の条件は「言語と文化のバイリンガル」「デジタルネイティブ」の二つであることだと思っています。日本には優秀なクリエイターが多くいますが、中国向けとなると中国語よりも中国のリアリティを体得することの方が難しくて、結局ディレクター職や各プロジェクトの現場を全うできないことが多いと思います。結論として日中双方の背景を持つ人材に、日本のノウハウを教えて、日中のしっかりとしたチームないしは横の繋がりを形成していくことが必要です。でなければ中国からの発注をただ待つだけのチームが増えていくと思われます。中国にいる日本人の若者への僕の影響力はそうでもないですが、日本にいる中国の若者への影響力と知名度には自信ありますので、彼らと良い協業関係を作りたいと思っています。
ていうかそもそも彼ら中間人は国籍のせいで当人とは全く関係ない批判やいじめを受けています。僕も中国で実体験して始めてその暴力性に気づきました。僕としてはここを軽減していくこと、すなわち両国におけるブランドイメージの向上も、彼らを助けることに一役買うのではないかと考え、日本の方々への中国情報発信もできる範囲で行いたいなと思っています。
中国紹介するユーチューブ上のチャンネルとか、そういう小さいものでも。本当しょうもないことで相手の国や国民にがっかりしてほしくないと思うのです。


⑧中国アートシーン

もともと芸大出てますので、やっぱり気になります。ルー・ヤンとは以前青山スパイラルの彼女の個展以来仲良しなのですが、もっと中国の社会問題に対して、クリティカルデザイン的手法でポジティブに問題解決を提案していくようなソフトアクティビストが登場してくると思っています。
僕自身の興味の範囲も非常に社会的なものが多いので、そういう方々との関わりを増やして、僕の影響力とアウトプットで少数の声をフォロワーに届けていけるようになれれば良いなと。
暴力的な解決は、僕は賛同しません。できるだけ人を笑わせたり美しさで魅了したりすると同時に鑑賞者をハッとさせるような「気づき」を与えられるアーティストでありたいと思いますし、そういったアーティストの味方でありたいと思っています。そういった方との出会いを20年は大事にしていきたいです。


⑨中国音楽シーン

実は僕音楽好きでして、昔自分でも楽器やったりしてました。中国はCDが売れない国なので音楽業界はあまり発展していませんでしたが、今アイチーイーというネットプラットフォームで大ヒットした音楽番組の影響で、ラップブームとバンドブームが巻き起こっており、ポップシーンに新しい風が流れようとしています。ここは正直日本の音楽関係者が入っていけるビッグチャンスです。中国独自のマネタイズ方が生まれたりしていますが、アーティストマネジメントやファンマネジメント含めてまだまだ日本が長けている領域があることも確か。MVとかも中国では必須ツールですし、日本のクリエイティブが刺さるところなんて今音楽関係においてはめちゃめちゃあるでしょう。ただしネットマーケティングが必ずセットになる領域なので、結構難しいところがあるのも事実。なのでネット上での展開とか僕でよければアドバイザー引き受けますし、ネット上のことも試行錯誤していく覚悟でコラボしたりできるようなところありましたら是非やってみたいです。
中国ボカロPの知り合いもいますし、良い楽曲あれば中国のKOLに楽曲提供しても面白いと思いますし。めちゃくちゃ可能性のある領域です。何もしないのは勿体無い!


⑩職人文化

日本が誇る伝統芸能や、ミスターチーズケーキのような一品を究極に極めた職人さんというのは、実は中国ではまだまだ少数です。
とは言え食に対する中国の方の興味関心は想像を絶するものがありますので、「こだわりの食」は超絶良いテーマです。事実中国のドキュメンタリー番組やネット動画の「美味しそうに撮る技術」はものすごくエグいっす。
そのほかにも、偽物が溢れていると中国人自体も感じている中国マーケットにおいて、複製不可能な一点もの、かつストーリーを持っているものは、ライバルも少ないので刺されば飛躍的に爆発することが予想されます。
ただ、現状そういった一点ものもものすごい速さで複製されてしまうので、どういったブランディング(露出&認知)と流通経路を持つかは大きな課題となるでしょう。我々としては、そういったこだわりの商品を紹介するようなドキュバラを作り一定の再生回数や認知度向上の協力はできると思いますので、足りないピースがあれば「ジャパンブランド」の良いプラットフォームが作れるのではないかと思っています。ワクワクしませんか?


さて、長くつらつらと書いてきましたが、これが僕の今の頭の中にある興味の対象です。こういうことを実現しようと思うと、ぶっちゃけ個人の動画に時間を割いている余裕が無くなってきます。結果、チームによる番組制作を進行しながら、自分のノウハウやチャンネルをコラボ企業にインフラとして提供することが一番の近道になることに気づきました。

ぶっちゃけ自分個人が中国版ユーチューバー的なポジションでずっと人気を保つことに興味が少しずつ薄れてきており、それよりももっと色んなものを作ったり選んだりして中国に投げ込んでどんな反応が起こるのかということを楽しみたいと思っています。その先には中国のものを日本に投げ込んでみるとどうなるか、とか。

僕自身がもう中国8年の中間人なので、過去やってきたこと、現在の人脈やノウハウなんかを総合して考えうる一番大規模な社会実験が、文化の輸出入で何が起こるかを記録して実用化していくことです。
ここに書ききれないやりたいこともありますし、ぶっちゃけアイディアが有り余っています。中国に前向きで、この記事読んで僕と仲良くなれそうだなと思った方は、是非ご一報いただけると幸いです。最後にメルアド貼っておきます。

僕自身は著書のタイトルとは違って無宗教のノンポリです。未だに本のタイトルはミスったなーと後悔してますw  名前失敗した著書はこちらから
政治的には摩擦が避けられない国ですが、19年はタピオカミルクティーや荒野行動、第五人格にTikTokなど、日本の日常に新しいMADE IN CHINAが溢れ始めた年です。僕や僕の中国のファンは政治と文化を分けて考えるべきだと思っていますし、国籍による差別にも反対していきたいと思っています。

うわ。もう5500文字になってる。この辺にしましょう。もっと中国のここを知りたいとかあればコメントお願いします。グッと来た方はご支援いただけると嬉しいです。あと、日本における山下の活動をサポートしてくれるプロデューサーの方や広報やってくれる方、一緒に中国の作品や広告作ってみたいというクリエイターの方、その他なんでもいいから手伝わしてくれ!などという方いましたら連絡ください。2020年は日本においての飛躍の年にできればと思っています。

日本の若者は内向き思考だと聞いていますので、なんとか海外に出る楽しさや面白さをシェアして、仲間を増やしていけたらと思っています。
中国、大変ですけど楽しいところですよ!

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