武道は悪くないぞというお話

こんにちは!風前の地場不動産屋です!

今回もまた不動産関係ないお話なのですが、ツイートするにはちょっと長くなりそうなので、久しぶりのnote投稿します。

今回はこちらの論争について。


ヨッピー様のこちらのツイートに賛否両論が集まっていますが、現在では議論がエスカレートして武道を否定する意見まで出てきています。
大学の4年間の青春を武道に費やした身としてはとても嘆かわしいです…

元の議論とは脱線しますが、武道の良さを宣伝したいなーと。

と、いうことで自分の体験交えて勝手に語ります。
いつものように完全に個人の主観なので別に武道やれとかではありませんからノークレームでお願いします。
あと商用ではないのでサポートも謹んでお断りいたします。

私は大学以前は部活で球技をしておりましたが、男社会の部活というのはその競技の上手さがヒエラルキーに直結するものでした。

お察しの通り私は上手い人の活躍をベンチで眺める立場でしたが、世の中はスポ魂漫画のようなレギュラーも補欠もチームの勝利に向かって一つになるという綺麗な部活ばかりでなく、補欠は明確に扱いが悪くなります。

練習はどうしてもレギュラー優先になるものですし、監督からの接し方やら異性からの人気まで、部内の競争に負けた男は学校生活において辛酸を舐めます。

学校生活で良いポジションをキープするためには顔の良さ、面白さ、芸術の才能でも何かに秀でる必要があり、部活動に多くの時間を取られる体育会系にとっては競技のパフォーマンスはアイデンティティのかなりの割合を占めるからです。

多感な頃に自分が劣っているのと感じるのは中々に辛く、オスとしての自信が徐々に削がれる補欠は多いのではないでしょうか?
私はそうでした。

つまり男社会は部活に限らず進学先、就職先、業務成績や出世にと常に競争なので、のほほんとしてたらすぐに周りに置いていかれます。
なのでレギュラーになれず悲しい思いをしても、男社会の縮図を早いうちに学び、努力研鑽の必要性を実感できるので、これはこれで個人的には悪くない経験だったと思います。

ですが、ここで一つ困ったことがあります。
中高の部活を引退して、努力する経験やかけがえのない仲間を手にした一方で、客観的に見る自分が「その競技で未経験者よりちょっとだけ上手いだけの人間」なんです。
オスとしての自尊心は欠けたままなのです。

そんなこんなで元々K-1全盛期を体験し、刃牙シリーズの大ファンだった私は、見学に行ったチャラチャラしたサークルではモテるオスの自尊心が回復するビジョンが見えなかったので、そのまま武道系の体育会に入ることになります。

ここからの風前さんの活躍は………

省略させていただきますが、ここで気付いた武道の良さは以下の通り。

・勝敗の嬉しさ、悔しさ
武道は団体競技でもありますが、突き詰めると個人戦の集合体です。負けを誰のせいにすることもできません。
また、武を競うというのはオスの闘争本能にダイレクトに響きます。個人的には球技の勝敗にちょっとだけ喧嘩で勝った嬉しさ、負けた悔しさのようなものがプラスされるような気がします。

・礼節
武道は練習でも試合でも、礼に始まり礼に終わります。また試合で勝ってガッツポーズをするのは相手に対して礼を欠く行為として禁止されているので、勝っても負けても相手を敬います。
たまに嬉しすぎてやっちゃいましたが、めちゃくちゃ怒られます。そうした教えを受けて、相手の気持ちを尊重する人格が形成されていくのではないでしょうか?

・心にゆとりができる
これが1番大きいと思うのですが、武道を学ぶと体格が同等であれば当然未経験者より強くなります。
ドランクドラゴンの鈴木さんがかつて「どうせ○せるしいっかという風に気持ちが変わる」と言っていたように(ちょっと過激ですが)相手より闘争が強いという自信は余裕に繋がるのではないでしょうか?
自分は地元のマイルドヤンキーや街のチンピラが怖くなくなりました。
やはり肉体的な強さというのはオスの自尊心に直結しますし、部活を引退した後も「闘ったら強い」という気持ちはお守りのように自分を守ってくれます。

と、ここまで褒めちぎる内容で書いて参りましたが、一方議論の中で懸念されているマイナス面にも目を向けなければいけません。

特に「キレた奴の破壊力が増す」という意見。これについては全面的に否定できるものではありません。
そう。実はたまに武道を学んでいる人間にも暴力をかざすとんでもない奴もいます。

4年間同じ武道を学ぶ中にも色々な層がありまして、ざっくり初心者、中級者、有段者、高段者と分けたとすると実は中級者から有段者くらいの層にプライベート暴れん坊が潜んでいるケースが多いように感じます。

これは理由を予想すると、初心者はとにかく練習で負けます。負けまくります。
が、ある程度競技を進めていくと新しい初心者に勝てるようになります。
すると段々気が大きくなってくる人や元々気が大きくて暴力がついてくる人が出てきます。この辺りがたまに暴れん坊を生み出してしまいます。

ここでミソになるのが、高段者の凄さを真に感じられたか。によると思うのです。
と言うのも、有段者になってくると大会でも高段者と当たるようになり、競技の広さを感じるようになるのです。

すると段々自分はまだまだだと謙虚になる流れがあるのではないかと。
少なくとも自分は有段者になって逆に自分が弱くなったように感じるくらいでした。

ただ、この気が大きく流れを上手く矯正するのは先輩であり、指導者であります。
「強ければ良い」という風潮が作られてしまうと高段者でも横柄になりますし、中級者有段者は初心者を育てずに力の誇示のために利用してしまうようになります。

とある偉い人が「あくまで武道は道なので、競技を通じて人格を形成することが目的である」と語っていたのにとても感銘を受けたのですが、やはり指導者がしっかりした方だとその教え子達は強い力を持っていたとして、それを自信に思っていても誇示せず、心にゆとりのある芯の通った人間になっている。
と、未だに大学の部活に関わっていると感じるところであります。

なので、もし子供に武道をやらせたい方がいらしたら、道場の雰囲気は本当に要チェックです。
私がもし子供に武道を習わせるとしたら、「先輩達がイキっていない」「指導者が技と体だけでなく、心の教育を大切にしてる」の2点を満たすのは絶対条件だと思います。


と、いうことでここまで武道の良さや注意すべきことを語って参りましたがいかがでしたでしょうか?

ここまで偉そうに語っていた風前さんが大人になってリアルでもネットでも地場2桁にイジられているということを除いては参考になったのではないでしょうか?

武道に限らず、これからの子供達が健全な自尊心を持った大人に成長してくれたら嬉しいなと思います。


追記:渦中のヨッピー様がnoteに投稿されて少し内容が被ってしまいました。申し訳ございませんが、ここまで書くの時間かかったのでそのまま投稿させていただきます。

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