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仮想通貨ってなんぞや?

仮想通貨の前に通過の役割です。通貨の条件は価値の度合いが同じ、腐らない、決済出来るといったものがあります。

通貨の歴史は深くありません。7世紀の富本銭や和同開珎が作られたきっかけとしては物々交換じゃ上手くいかなかったからです。魚と野菜では価値が同じとは限りません。そこで魚1匹=このコイン1枚、野菜=このコイン1枚といった価値を等しく見せるもの(コインや紙幣)が必要になりました。
その後たくさんのコインは重いし持ち運びに不便です。よってコイン10枚=この紙きれ1枚に設定して紙幣が誕生しました。
では次に問題となったことがこの紙幣やコインが他国では使えないことです。貿易が盛んになってくると他国でもお金使いたいですよね。ちなみに他国のお金と自国のお金を交換することを「為替」といいます。ニュースで見かけることも多いと思います。
この問題を解決するために編み出された方法が「○○本位制」です。歴史では金本位制や銀本位制がよく出てきます。これは簡単に言うと「自国のお金を世界共通のモノに交換してから渡航先で渡航先のお金に変える」といったものです。それではこの世界共通のモノとはなんでしょうか?答えは金と銀です。金と銀は価値が永遠に変わらないのです。「金1gはあなたの国のお金ではこれくらい」といった設定をしたのです。ちなみにこの設定は経済大国が行うので国によっては不平等であったり、その国に有利な設定であることもありました。
しかしこの制度も戦前まで!戦後はニクソン・ショックを経て「お金は金銀と交換出来るものではない」ようにしました。つまりお金自体に価値を見出そうとしました。金本位制は廃止され、その国の経済状況や政治状況で価値が変わる「変動相場制」に変わっていくのです。

そして現代、お金はその形すら消えかけています。ある日、正体不明のサトシ ナカモトがビットコイン(仮想通貨)を開発しました。国の状況によって価値が変わるお金の時代を終わらせようとしたのです。
しかし上手くはいきませんでした。ビットコインを所有する会社がハッキングされて盗まれたり、奪われやすいセキュリティで管理していた事件も起きます。つまり、技術があってもセキュリティが十分ではなかったのです。
そして人々が通貨より仮想通貨が優れていると痛感する事件が起きます。それがキプロス危機!ギリシャの経済危機の際、企業は不利益を被らないために企業はビットコインに投資をし、企業をギリシャからキプロス島へ移転させます。これはギリシャより税金(法人税)が安かったためでもありました。(これをタックスヘイブンといいます。) これらの事件を経て仮想通貨は通貨より変動しにくく安定してるといった考えが人々に浸透しました。

しかしこれでビットコインが最高とはいきません。ビットコインの現状としては法律やセキュリティが追いついていません。また2140年には発行ストップが確定しており、その時点で売却も出来なくなります。そして今、ビットコインは保有者全体の1%の人々が9割を保有しているといいます。つまりこの1%の人々が売った瞬間にも暴落してしまいます。さらに、中国がこのビットコインを得るための作業を独占しています。これを知ってまでビットコインに手を出しますか?

仮想通貨はビットコインだけではありません。保有者が価値を保証するのではなく、ある特定の管理者のもとでなら活用できます。そして今たくさんの銀行や企業が独特な仮想通貨を活用しています。
その中でもFacebookが運営するリブラという仮想通貨は価値はMasterCardやVISAなどの大手企業が保証し、FacebookとInstagramを利用する人々が活用します。この二種類のSNSユーザーは一国の人口を軽く凌ぐと思われます。もうそれは通貨と言えるのではないでしょうか?しかし、これを国が黙ってるはずがありません。企業の仮想通貨が普及するのか、国の通貨が引き続き普及するのか、注目ですね!

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