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レンアイ今昔物語

池上彰さんが時事問題を解説する番組を観ていた。電力供給量がひっ迫しているとのことで、日本の発電方法から、年間の電気使用量のこと…色々解説していた。

少し前まで一緒に暮らしていた人は、高校の電気科を卒業し電力会社に就職した。入籍した年に勤続30年を迎え、特別休暇を利用して私の故郷に入籍のご挨拶に行った話も今は昔。

11年前の大震災。
原子力発電所の事故により、電気の供給量が足りなくなる。事故対応で火力発電所で泊まりこみ。当時の住処から火力発電所までの交通手段が途絶えて、徒歩(自転車?)で通ったとも聞いた。事故対応に前後して、前妻が当時3歳だった子供を連れて家を出てしまった。しかも、有り金全部引き出して出戻ってしまったとのことで、夫婦間は最悪な状態だったに違いない。

彼らの別居の原因は彼がパチンコで250万の借金を作ったことだと本人は話していた。そしてパチンコは彼が前妻の圧力から逃げる唯一の方法だったとも。だが、家のあちこちから出てきた当時の手紙や書類などから総合すると、パチンコだけではなくて、総じて彼のだらしなさ、一児の父としての自覚のなさが彼女には気に入らなかったと推測する。まさに負のスパイラル。

「かなこさんだけは、自分を見捨てないでいてくれた」

私が再婚を決めたひとこと。そんな辛く悲しい時がこの人にも流れていて、私はそんな思いはさせないと思った。

自分の子どもが面会に来ているのにパチンコに出かけようとも、彼がパチンコをやめようとしないことも、出会い系の沼にハマっていっても、自分の子どもが来ないと私たちには見向きもしなくても、こんな態度はいけないと、これでは1回目と全く同じじゃないかと分かってくれるのじゃないかと、いつか目を覚ましてくれないかと思っていた…。

私たちが彼から離れたあと、ほどなくして彼本人から新しい人がいて一緒に暮らそうという話が出ていること、新しい人もシンママだということを聞いた。彼らとの生活のために、未使用のワゴン車を購入したが、私と建てた4LDKの戸建てに一人で住み、ワゴン車は一人で乗り回していることも知っている。(おそらく別れたか自然消滅か…)

だったらさ、私の時に暴れないでちゃんとやっとけばよかったんじゃないの?家まで買ってさ。っていう矛盾を抱えて、今日も生きています。


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