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毒親は罪悪感を植え付ける天才

地方に住む母の友人や近所の人から見たら、
私はきっとかなりの親不孝者だろう。

都市に暮らし、実家にはほぼ寄り付かず、
地元に帰って来たと思ったら、
兄夫婦の家にいて泊まりこむ。

母を温泉に連れていくことも外食もない。
出掛けることもないし
普段から連絡もない。

母はそれに尾ひれをつけて
私の住所も知らないし
私の結婚の報告はなかったし
私が妊娠したことも知らなかったし
私が家を建てたことも知らないことになっていた。

何かとつけて可愛そうな自分を演じるのだ。

かといってそれを聞いた人が母の肩を持って 
もっと連絡してもいいのにねぇとか言ったところで
連絡なんかなくてせいせいするとか言っているはずだ。

何にしても人の行為を無下にする。

時々親戚に説教されることもあるが
もう私は迷わない。
『おばちゃんさ、それ本当だって本気で思ってるの?
母さんだよ。母さんの話、本気で信じられる?』
しっかり母の悪事をばらすことにしている。

母が周りの人を巻き込んで
私に植え付ける罪悪感に、まんまとのってやらない。

先日早朝に電話が鳴った。
アラームだと思ったりして寝ぼけて出てしまった
電話は母からだった。

父の親戚の死の知らせを伝えた後で
自分の体に不調をしっかり付け加え
私に言っても仕方ないけどと電話を切った。

私は母の罪悪感の植え付けには
まんまと乗らない。

母が具合が悪かろうが、
私が何もしてくれないことに不満があろうが、
私は母には構わない。

少しでもその罪悪感に苛まれ
母に私が何かしようとすれば、
たちまち母は豹変して私を口撃する。
必ず嫌な目に合う。
自分が傷つくことが分かっているのに
わざわざそれをやらない。
自分のために。
自分の幸せのために。
母は母で自分を立て直せばいい。
そこに私は巻き込まれないで良い。
ただ娘に産まれたというだけで。

娘だから、
娘にたくさんお金をかけてどぶに金を捨てたから、
娘のせいで離婚できなかったから
娘のせいで不幸だったから
娘は母につくずべきだ。
そんな母の理論にはのらない。
母の植え付ける罪悪感にはのらない。
他人を巻き込む罪悪感にはのらない。

私はもう十分傷ついて
母に傷ついて生きてきた。
もう自分の人生を、自分のために、自分で生きる。
私は強く、そう思う。



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