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サッカー選手のライフスタイル!(スケジュール)

 5月中旬までには、欧州の名カップ戦も終了し、シーズンオフを迎える。
 但し、今年のようにEURO2024などの国際大会が有る場合、出場する各国代表選手は、そのまま大会に参加する事になる。カップ戦を最後まで戦った選手とリーグ戦でシーズンを終えた選手では、コンディションにバラツキが出て来る。この辺りは、各国スタッフの腕の見せどころだが、昨今の試合過多では中々難しい。
 移籍市場がオープンし、早いチームは7月下旬から始動する。戦術確認や連携面の精度を上げて、チームの骨格を作って行く。欧州の涼しい場所でキャンプ(合宿)を張り、フィジカル面がある程度出来た段階から、各国のチームとテストマッチを繰り返す。試合数は少ないが、修正部分を洗い出し、治して行く作業を行う。
チームとして、強度の高いトレーニングを積めるのは、この時期のみである。
 早い国では、8月中旬からリーグ戦がスタートするし、欧州名カップ戦の予選も始まる。
基本、土曜日か日曜日に1試合組まれ、試合翌日は基本オフ。この流れが暫く続く。
試合から試合までの期間で、強度の高いトレーニングを行えるのは、週半ばまでの1日のみ。
毎日チームの全体練習があり、課題に取り組む選手は居残りで個人練習をする。レギュラーになる為の競争が行われている。
 練習後は、身体のケアを行いケガの防止に努める。また、コミュニケーション能力を上げる努力をしている。
 リーグ戦が始まれば、毎週試合が続くので、
身体的にも精神的にも、常にフレッシュな状態で、満足の行くパフォーマンスを見せなければならない。シーズンが進んで行くと、国内のカップ戦が始まり、週の半ばに試合が組まれる。
また、毎年リーグ戦上位のチームは、欧州のカップ戦の試合もある。チームの中に母国の代表選手が居れば、その選手は国際試合にも出場する事になる。
 特に、欧州で活躍する選手が増えた日本代表に名を連ねる選手は、クラブの試合が終わると
直ぐに日本へ帰国。短期間の合宿の後、国際親善試合や主要大会の予選をこなす事になる。
試合の疲労が抜けきらないままの移動や時差の
関係も有り、コンディション作りは難しい。
スポンサーや代表サポーターの為に、代表選手は遥々帰国して、周囲の期待に応えている。
欧州と日本では気候の違いも存在し、時差も8時間から9時間ある為、選手個人の負担も大きい。とにかく、欧州や南米の選手に比べ、移動距離が格段に長いのだ。
 1シーズンをケガ無くこなし、これを毎年続けるのは大変な事だが、プロ選手として生き残る為には、やるしかない。
 自分が現役の頃、全然下のカテゴリーでリーグ戦で戦っていた事が有るが、1シーズン終わると燃え尽き症候群のような感じで、メンタルを消耗していた。(知らないうちに)
(2月の天皇杯予選、全日本社会人サッカー選手権大会予選、都道府県2部リーグ、秋季大学リーグ戦等。トーナメントは、勝てば勝つだけ試合が増えます。)
 何しろ現代のプロサッカー選手は、自分の持ち味を出すだけでなく、監督が望む戦術を理解し、チームに順応する事が求められている。
 

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