見出し画像

世界スーパーバンタム級4団体統一王者 井上尚弥

 日本ボクシング史上最高傑作と謳われる選手。日本国内、巷で名前を知らない人が居ない程のビッグネーム。何しろ元先輩王者、ボクシング関係者からも評価が高く、その評価はアメリカを始めとして世界的に認知されている。
4階級制覇王者であり、バンタム級とスーパーバンタム級の主要4団体を統一した唯一のアジア人ボクサーである。(バンタム級の王座返上の後、スーパーバンタム級へ)
まさに、「モンスター(怪物)」そのもの。
26戦26勝(23KO)無敗のパーフェクトレコードを継続中である。攻守一体のボクシングが出来、リング上で想定外な事が起きても柔軟に対応する能力に長けている。打たせずに打ち、相手にボクシングをさせないIQの高い選手である。普通の選手なら、攻撃から守備、守備から攻撃時に、一瞬の隙が生まれるものだが、それがほぼ無い優れた選手である。リスク管理にも長け、攻める引き出しも多い。駆け引きも上手く、相手を自分の土俵に入れて勝負出来る世界でも屈指のボクサー。
 来る5月6日に、東京ドームでの4団体統一王者としての初防衛戦(vs ルイス・ネリ:WBC世界スーパーバンタム級1位)を控えている。本人曰く、暫くは適正階級であるスーパーバンタム級で戦い、ゆくゆくはフェザー級王座獲得を視野に入れている。自分の最高のパフォーマンスが出せなくなった時には、引退を考えている。35歳を一つの区切りにしているようだ。
 人間は誰しも、年齢と共に衰えが来る。その一つとして、相手の動きに対する反応があるが、これが一瞬でも遅くなると、今まで貰ってないパンチでも、貰ったりするようになる。
 井上選手は、今までほとんどダメージ無く戦って来ているので、選手寿命は普通の選手より長いかもしれないが、いつか必ずピークアウトする時が来る。
 一ファンとしては、無敗の王者のままでの引退を望んでいる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?