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「人生は出会いの連続」

最初は小学校、いや幼稚園だったかもしれない。

色々な人があらわれて、一時期をともに過ごして、またお別れしてを繰り返してきた。

その中でも不思議なくらい困ったときに、どうしようもない困難に接したときにそこに必要な人に出会ってきた。

困った時の出会いは自分にとっては救世主、スーパーマンのようなもの。
本人には言わないが、心ではそう思っている。

比較的順風満帆に育ってきた若い時代の中でも最初の困難は高校時代。

それまでは地元の空気があった仲間と一緒だったのが、公立のもう少し幅広い地域からの集合体の高校へ進学した。

今まで自由に泳げていたのが、ここでは外様。最初から違和感があって苦しんだ。自分の何がいけないのか、何が合わないのかさっぱりわからなかった。

私は見た目は真面目くん。しかし、人の壁や違いを意識しない人だったので、自分が好きな匂いがしたら不良でもオタクでもなんでも友達になっていた。言いたいこともどんどんいってきた。

しかし、高校では見た目をすごく気にする人が多く、不良の人が私の見た目がそうではないということで普通に話しかけてくることを嫌がっていた。

結局、私も全く引かないので喧嘩になる。

高校生の喧嘩なんて大したことはない、殴り合ってもそれほどのことはない、大勢と一人だと怖いし大変だけど1対1ならどうってことはない。普段威張っている不良ほど1対1には弱い。

でも、そんな不良組と喧嘩を続けていてだいぶ疲れてきてしまった。結局不良に睨まれている私によってくる人がいなくなってしまい、毎日が一人だなあ、困ったなあと思っていた。

そんなときにBちゃんが現れた。

Bちゃんは見た目は角刈り、身長は185センチ以上あったと思う。ガタイはよく、お互いにバスケットをしていたのだが、Bちゃんはすごくうまくそして強かった。

ユーモアがあって人が集まりやすいとても優しいいい人だった。

この人と友達になった。

こうなると、もう無敵感がすごい。今までは一人だったのが二人。
Bちゃんは穏やかな人だったが、正義感が強く、私を庇ってくれた。

庇ってくれたというか、Bちゃんがいるだけで不良が寄り付かなかった。またBちゃんは普段から優しいオーラを放っているんだけども、不良や筋違いなことを言う人にはとても怖く、手を出すことは滅多になかったが威圧感がすごかった。

Bちゃんが ん?と言って睨むだけで不良が怯んでいく。格好良いなあと思っていた。

私はBちゃんが大好きだった。高校時代を救ってくれた。彼の心底の優しさや筋を通す正義感に惚れていた。

彼が私の中で救われた最初の出会いだろうか。

その後も幾度も人との出会いに救われてきた。

もちろん、諦めなかったり、人との出会いを探すよう続けてきたこともあるけど、本当に奇跡のような出会いもいくつかあった。

感謝としか言いようがない。

そして、これからも出会えるように。

誰かにとって自分も出会いの一人でありますように生きていきたい。



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