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「絶望ライン工チャンネル」

時々見るユーチューバーで絶望ライン工チャンネルというものがある。



正直絶望を歌った、底辺系のチャンネルは数多くあり、まあ面白いものとおもしろくないものと玉石混交かと思っている。

しかし、私がこのチャンネルに出会ったのは最近だが、一発、いや2、3回見た時にこれは違う、すごいチャンネルだなと思ってみ続けている。

チャンネル登録数23.5万人。

まあこの時点で只者ではない。

このチャンネルはまず大体スタート時に鉄道の移動風景からはいる。
そして、冒頭から流れてくるのはハウスミュージックだ。

後で知ったのだが、このチャンネル主はハウスミュージックをこよなく愛している。

まあ風貌や嗜好からはなかなか結び付かなかったのだが、正直良い趣味をしているなと思った。

何がというと、映像とカットと、音楽が完全にハマっている。

ハウスミュージックって知っている人は知っていると思うが、一発目のビートが目が覚める、カラッとした空気を切り裂くみたいなものが多い。

この曲もそのような雰囲気を持っている。

そして、いつも流れるテロップが

少女移動中。。。

ん?なんだこれ?
って最初は思い(なぜなら主は男性である)、その後主がアニメが好きなことがわかり、どのアニメかはわからないがそういったものからとってきているテイストであることがわかった。

そして、移動がありその後絶望ライン工の住む絶望ハウスから挨拶となる。

大体ここで、畳6畳間?くらいのところに作業着を着た主と、絶犬(主の飼い犬、柴犬だ)が並んで挨拶をする。

主は喋らない、直接ではなくアテレコを入れていくスタイル。

そしてこのアテレコがすごい。

これものちにわかるのだが、彼は文学を好む。
そしてそのテイストでテロップが入っていく。

かなり独特だ。この言い回しはまあみていただくとなんとなくわかる。
とにかく文学的である。
そして全体的に絶望というよりも渇いている。

絶犬はかなり可愛い。そして、彼が犬を大事にしていることがよくわかる。

食事のシーンが良く流される。そして、その時は必ず”喫食”という。

私、喫食という言い回しを知らず、このチャンネルで初めて学んだ。
しかし、この言い回しも良い。なんとなくこのチャンネルのトーンを作っている。

そして彼は絶望と言いながら、かなり食事を大切にしており、またその食事が質素だが、基本は和に根付いており、そして小さなフライパンが非常に活躍し、丁寧に食事を作る。
そのチョイスや食事風景もなんとなく癒される。

時に犬との散歩、外出、そして自身の外出、勤務などの風景を切り取っていく。非常に軽妙。

全体を見ていて思ったのがナンバーガールに似た雰囲気、楽曲の雰囲気ににた画面構成。彼は向井秀徳が好きなんだろうか、聞いてみたい。

最近はとにかく彼の新しい動画が出ると見てしまう。
そして
静かな心で見終わって、なんとなく静かに眠りにつける。

ああやっぱり動画ってこういう細かい才能の積み重ねだなあと思う。

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