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生涯現役営業 vol.02

このままじゃいけないという危機感。

その気持ちはどれだけ仕事をやってもやっても消えなかった。どれだけやっても満足できない、自分自身が望む姿になれないのは分かっていたから、その時間は辛かった。

結局この状況を打開できたのは10ヶ月後の11月3日。たまたまハワイ旅行でお会いしたS社長宅にお招きいただいた。現弊社Y専務も一緒だった。バルコニーで男3人で会話した。わたしは冗談で車屋でもやろうかなと言った。その流れでこの10ヶ月の自分の素直な気持ちを伝えた。

何も決めてないけど何かやりたい。
やるなら会社をやりたい。

S社長は何かやりたいならやれと背中を力強く押してくれた。隣のYも覚太郎がやるならおれも辞めて一緒にやると言ってくれた。Yも子ども3人いるし、会社でもトップセールス。いま思えばあれはノリ。思い出すと泣けるノリ。

あの15分間のノリがなかったらいま無いな。

結局あの危機感を払拭するために、そして一歩踏み出していくためにわたしは『起業』を決めた。危機感の正体は?

① 事業をやっている社長との埋まらない差 
② 自分が売っているものを自分自身が買ったことがない
③ 会社の看板がなくなっても自分は売れるのか
④ 何もない状態から作りあげる馬力があるのか
⑤ こんなにも世界は広いのにエリアに縛られている

10年近く積み上げたものを崩す。そしてイチから人生を賭けてチャレンジ。あの日の決断からすべて変わった。

何を売るかも決めないまま、営業が好きだから営業が自由にできる会社を創る。好きな場所で好きなお客様と好きなサービスをもって、好きな仲間とやる。

そして会社をやったら全て自分で決められる。組織を作って、一見経営をする立場になっても、自分のさじ加減ひとつで大好きな営業を続けていける。

わたしは生涯現役営業を貫こうと重ねて決めた。

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