現役支援員による「就労移行支援とは」ミニ講座を開催しました
就労移行支援事業所。
そう聞いてどんな場所かピンと来る方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
私は、JPTのアンバサダーになるまで、この言葉すら知りませんでした。
ハローワークなどから申し込める職業訓練校との違いは?
就労移行支援事業所とは、ごく簡単に言うと、これの障害者向けバージョンというところでしょうか。
9月末に卒業された元JPTアンバサダーのあやこさんは、お仕事で就労移行支援事業所の支援員をされています。
公的なサービスだとばかり思っていた私は、一般企業が就労移行支援事業所を運営することもあるのだと知ってびっくりしました。(そう、この業界に関してはド初心者です)
今回、あやこさんから「就労移行支援とは?」というテーマで、アンバサダー向けにミニ講座がありましたので、皆さんにもそのレポートをお届けします!
(執筆:ミッションパートナーちひろ)
JPTに共感したポイント
冒頭では、自己紹介に加えて、JPTの掲げるミッションとあやこさん自身の想いの重なりについてお話がありました。
JPTのミッション…全ての人が対等に働ける社会を
あやこさんの想い…自分と付き合いながらいきいき働く、をサポートしたい
さらに、現在働かれている会社の掲げる理念とも重なる部分があり、三者の想いが重なる形で活動できたそうです。
あやこさんが現在のお仕事を選んだ背景には、同僚がメンタルの不調で職場を去るのを見ているしかなかった歯がゆさがありました。
就労移行支援とは
就労支援には、「就労移行支援」「就労定着支援」「就労継続支援」の3つがあります。
(厚生労働省HP「障害者の就労支援対策の状況」より)
このうち就労移行支援事業所はなんと全国で3,300箇所もあり、特に精神障害者の利用が年々増えているとのこと。
さらに、就職先としては事務職・軽作業が8割近くを占めるものの、JPTのようにIT技術を活かした就職先も注目され始めており、ITに特化した就労移行支援事業所もあるほど。
利用の流れ・サポート
就労移行支援事業所は、誰でも使えるわけではありません。
「障害者である」こと以外にも、一定の条件があり、自己負担額が発生する場合もあります。
見学、体験、申請などの流れを経て、利用開始となります。
一般的な職業訓練や就職支援と違うところは、生活リズムを整えたり、自身の症状や特性の強みや弱みの理解、対処法の習得にしっかり時間をかけるところです。
特に精神障害者の場合、ここで自分自身のマネジメントを行えるようになることが、就職後の定着につながります。
プログラム内容は事業所によって異なりますが、あやこさんの会社では以下のようなものを行うそうです。
また、スキルの習得だけではなく、就職前・就職後のサポートも充実しています。
精神・発達障害者の場合は特に、これらのサポートが重要です。
定着率の低い精神・発達障害を持つ方への就職後サポートは、本人のみならず企業にとってもメリットがあります。
JPTの場合、アフターフォローのみ利用し、就労定着支援は断る社員さんが多いそうです。
「安心してもらえてるからかな? なら嬉しい!」と弊社社長の成川さん。
就労移行支援のメリット・デメリット
普通に就職活動する場合と比べて、就労移行支援を受けるメリットやデメリットはあるのでしょうか?
時間はかかるものの、就職後も安定して働いてもらうという観点では、メリットが大きいことがわかりました。
講座中も講座後も、参加者からはいろいろな質問やコメントが飛び交いました。
現在JPTでは、就労移行支援事業所を通した障害者枠での採用を前提としていますが、それ以外の事業のあり方のアイディアも出ていました。
あやこさん、とてもわかりやすい講座をありがとうございました!
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