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保護者の悩み:ゲームは子供の将来に役立つのか?


 保護者相談会「子育てにおけるゲームとの付き合い方」をやっていて、保護者(主にお母さん)にゲームに対しての認識を聞くと、多くは「ゲームは子供の将来に役立たないので、長時間を費やして欲しくない」でした。「逆に勉強は将来に役立つのでやって欲しい」。

本当にゲームは子供の将来に役立たないのでしょうか?

それに答えるような記事を読んだので紹介します。

現役東大生と東大の先生が、ゲームから学んだこと


 現役東大生でナゾトキブームの仕掛け人・松丸亮吾さんと、「ゲームを学習に生かす」ゲーミフィケーション理論の研究者である、東京大学の藤本徹先生との対談です。

学習にも役に立つゲームって?【松丸くんの教育ナゾトキ対談】ゲーミフィケーション研究者・東京大学・藤本徹先生
前編はこちら https://hugkum.sho.jp/120810
中編はこちら https://hugkum.sho.jp/120932
後編はこちら https://hugkum.sho.jp/120974


前編では、現役東大生と東大の先生が、ゲームとそこから学んだことを上げていますので、整理します。

『ロックマン』・・・戦略性や情報処理能力が学べる
『テイルズ』・・・読解力、人とのコミュニケーションが学べる
『逆転裁判』『ダンガンロンパ』・・・論理的な思考が学べる
シミュレーションゲーム
『エイジ オブ エンパイア』・・・藤本先生がゲーム学習論を研究するきっかけ
動物園や遊園地を建てて経営するゲーム、町を作るゲーム・・・戦略性や計画性が学べる
『ダンスダンスレボリューション』・・・(学ぶではないが)痩せる

だそうです。様々なゲームでいろんな能力が身に付くのですね。

ゲームは「非認知能力」を鍛える


 ここで鍛えられる力は、今注目されている「非認知能力」。
「非認知能力」とは、個人の特性による能力 意欲、協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション能力といった、測定できない個人の特性による能力。テストで測定できる「認知能力」と違う。
なぜ注目されているのかと言うと、これからAI時代において、AIに置き換わられない人間だけが持つ能力だからです。

藤本先生による「ゲームを学習に生かす」ゲーミフィケーション理論での分類

「直接ゲーム」・・・計算や英単語ゲームのように、ゲームのゴールと学習目的が一致。親は受け入れやすい。
「間接ゲーム」・・・学校のテストでは測れない非認知能力を高める。謎解きも。

多くの保護者(主にお母さん)が思っている「ゲームは子供の将来に役立たない」は実は間違いで、「ゲームは子供の将来に役立つ」ものなのですね。

ただし、暇つぶしとしてのゲームは余り役立たないし、ルールや時間を決めずに過度にゲームをやることは良くないことです。
(終わり)


#jgamifa #gamification #ゲーミフィケーション
#日本ゲーミフィケーション協会 #藤本徹 #松丸亮吾
執筆:岸本 好弘(日本ゲーミフィケーション協会 代表賢者Lv98)
https://jgamifa.jp/

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