秋田の再生へ①大手集成材メーカーが国産材シフト
日本を代表する林業県・秋田。だが、その秋田が今、苦境に喘いでいる。名門・老舗企業の倒産が相次ぎ、新生産システム(林野庁補助事業)を利用した大型製材工場の整備も思うように進まない。何とか衰退傾向に歯止めをかけることはできないか。関係者の悩みは深い。そこで、遠藤日雄・鹿児島大学教授が秋田県に入った。欧州からラミナを輸入している大手集成材メーカーが、国産材利用に転換し始めたという情報がもたらされたからだ。外材工場の国産材シフトが現実のものならば、沈滞する業界に新たな刺激を与えること