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「遠藤日雄のルポ&対論」大全集

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『林政ニュース』の人気コーナー「遠藤日雄のルポ&対論」。2006年3月にスタートしてから一度も休むことなく、今も続いている名物連載のバックナンバーをいつでも読めるようにしていきま… もっと読む
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2020年5月の記事一覧

日本一の国産材工場・協和木材の挑戦・下

(前回からつづく)奥久慈林業地に拠点を構える協和木材(株)(福島県塙町)は、かねてから国…

日本一の国産材工場・協和木材の挑戦・上

国産材製材業界は、まちがいなく群雄割拠の時代に突入した。戦国時代を経て徳川幕府成立までの…

院庄林業のブランド力と競争力・下

(前回から続く)院庄林業(株)は今年8月、「インノショウフォレストリーくめ工場」の竣工式…

院庄林業のブランド力と競争力・上

美作(岡山県)・院庄(いんのしょう)。元弘の変に敗れた後醍醐天皇が隠岐に配流される際、備…

2×4住宅に国産材を活用・ネットイーグル

昨年のわが国における新設住宅着工戸数のうち、木造住宅は542,848戸。このうち、在来軸組構法…

続報・北京の「未来の家プロジェクト」

第3・4回の本コーナーで紹介した、中国・北京で進む「未来の家プロジェクト」が反響を呼んで…

グローバル競争の条件を中国木材にみる さらなる規模拡大に迷いなし(下)

(前回からつづく)熾烈な国際競争の現実を踏まえた新たな「国産材時代」のビジョンを構築すべきと主張する中国木材・堀川保幸社長。では、そのビジョンの具体的な中身とはいかなるものか? 遠藤日雄・鹿児島大学教授との「対論」はいよいよ核心に入る。 新設大型工場では末口径6㎝の小丸太も受け入れる 伊万里事業所と隣接する西九州木材事業協同組合の視察は、早足で回ったにもかかわらずたっぷり2時間かかった。その最後に、堀川社長は、事業所敷地の北端で立ち止まった。道路を挟んだ北側には夏草の生

グローバル競争の条件を中国木材にみる さらなる規模拡大に迷いなし(上)

昨年3月、全国の注目を浴びて華々しくデビューした中国木材(株)伊万里事業所(佐賀県伊万里…

外材供給拠点で国産スギを利用・シーアイウッド(株)

シーアイウッド(株)(本社=茨城県水海道市)は建材商社大手・伊藤忠建材グループのメンバー…

国産材製材の“実力”を豆原会長と考える・さらなる飛躍への課題(下)

(前回からつづく)乾燥されたムク材(KD材)と集成材に需要が集中する中で、国内製材業界の…

国産材製材の“実力”を豆原会長と考える・さらなる飛躍への課題(上)

国産材の供給量が確実に増え始めている。平成17年の木材自給率は7年ぶりに20%台に回復する見…

単品量産と決別した大型工場・ウッドエナジー協組・下

(前回から続く)スギ小・中断面構造用集成材の生産・販売で九州をリードするウッドエナジー協…

単品量産と決別した大型工場・ウッドエナジー協組・上

平成11年に三陸木材高次加工協同組合(岩手県住田町)がスギ集成管柱生産に先鞭を付けて以来7…

プレカットの新潮流・熊本ランベックス・下

(前回から続く)前回はプレカットの視点から平角市場に焦点を当て、協同組合熊本ランベックスの原田龍三代表理事と遠藤日雄・鹿児島大学教授がスギ集成材の可能性を考えた。今回はこの問題をさらに掘り下げる。プレカット工場がこれまでにない新しい事業戦略で国産材の活用に踏み出していることが浮かび上がる。 米マツ・北欧材は採算難、スギムクよりは集成で遠藤教授  平角市場はどのような展開を遂げていくと思うか? 原田代表理事  平角の価格相場をみると(4月下旬値。㎥単価)、これまで独