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森保ジャパンの本当の評価は?

森保監督解任論というのが世間では流れてるようだ。チュニジア戦の結果を皮切りに論者たちの声が大きくなっている。
私は全く賛成しない。なぜなら森保監督の置かれた状況で結果を出し続けてるからだ。
発足当時は中島翔哉、南野拓実、堂安律という三銃士とメディアで言われた3人が2列目に並び、前には大迫勇也が君臨していた。森保監督も年齢的に今回のW杯で脂の乗った年齢になるこの4人を軸にチーム作りを考えていたはずだ。中盤の3人のジャズのようなプレーはひらめきのもと自由が与えられてるようだった。その時の攻撃の中心は間違えなく中島翔哉だった。その後、代表は怪我により中島翔哉を失い、チームは方向転換を求められた。その時、世界的なパンデミックが起きてしまい、チーム作りができない状況になってしまう。

チームを作る時に各セクションに核となる選手を中心にチーム作りをしていく。
発足当時は後ろは吉田麻也、中盤は柴崎岳、前線は中島翔哉。こう考えていただろう。
2018年のW杯からの移行を考えれば柴崎岳への期待は当然だが、所属チームに恵まれずコンディション不良が顕著だった。この点も代表チームの難しいところだ。所属チームに依存するところが大きい。出場機会に恵まれなけれなかったり、システムが代表チームと会わなかったり、ポディションが代表チームと異なったりする。ただ幸い中盤の核はシュトゥトガルトに移籍をして安定をしていた遠藤航に移行できた。

では前線の核になるような選手は誰だろう?
初めの候補は大迫勇也だった。ボールが収まり散らすことで周りを活かすプレースタイルはいろんなタイプの選手と組むことができた。しかし当時所属していたブレーメンではCFではなく、徐々にコンディションを落としていき、代表チームでも地位を失った。
次に南野拓実だ。ライン間で受けて周りと繋がるプレーは新たな核となる選手となる可能性があったが、移籍したリバプールで出場機会に恵まれず、代表チームに合流する時にはコンディションと試合感が怪しく、彼を核と据えてチーム作りをすることは難しかった。
そんな中で迎えたW杯予選、伊東純也が活躍があった。所属チームでも中心選手となっていた。ただプレースタイルはスピードを活かした縦へのドリブルで、周りと繋がるプレーが特徴ではない。単純な能力に依存した選手を核としたチーム作りは能力が通用しなかった時にチームとしてのスタイルを失う(これがブラジル戦で起きた攻撃の機能不全)。あくまで伊東選手のようなタイプは使われる側の選手だと思っている。ただ仮に中盤の核が柴崎岳のようなゲームメイカーだったなら伊東純也が前線の核としてチームが成り立っていたかもしれない。
他にも鎌田大地、久保建英など候補は居たがチームの核までには至らなかった。

こうして攻撃の核がいないままW杯予選を突破して現在に至っている。
「そうならないようにチーム作りするのが監督だれ
そんな声があるかもしれない。でも本当にそうか?核となる選手を最も求めていたのは森保監督だ。
しかし運命はそうならなかった。
森保監督から変わったところで、この前提条件は変わらない。監督は試行錯誤をして解決策を探している。こんな難しい状況の監督を私は擁護したい。

もし唯一提言させていただくとすれば、新シーズンの見通しが見えない海外組からではなく、シーズン中のJリーグから核を見つけてはいかがだろか?
例えば家長昭博という天才など。。。

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