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長友佑都は限界なのか〜代表での左サイドバックは誰のもの?〜

長友佑都というレジェンド。
彼は最近の代表戦の度に疑問がぶつけられる。
「長友は限界なのではないか?」
「監督のお気に入りだから出場してるのではないか?」
今日は日本代表の左サイドバックにスポットを当てて話していきたいと思う。

森保さんも最も人選に悩んでいるポディションが左サイドバックだろう。それは今回の代表ウィークで長友佑都、中山雄太、伊藤洋輝と3人を同列に扱っていることからも感じるだろう。一方で同列ということから頭が抜けている選手もいない。
それはなぜか?それは戦術にマッチする選手がいないからだろう。ではどういう選手がチームに欲しいのだろうか?
左サイドバックの前にいる選手は南野拓実だ。彼は中に入って間を取るのが得意な選手だ。CFと近い距離で仕事をするがゆえ、SBにはアウトレーンで仕事ができる選手を求めている。
森保監督はサイドバックは守備に重きを置いている部分がある。しっかりと守れる、アップダウンができる。プラスαで左足のクオリティがある選手。
いわゆる「右の酒井宏樹」を求めているのだ。
しかし日本にはマッチした人材がいないのが現状だ。それゆえ妥協案として誰を使うのかというのが、森保監督に頭にある日本代表の置かれた状況だと思う。崩しの中心が右サイドなのも、左サイドでマッチしたコンビを見つけられていないがゆえだと見える。
経験と運動量、地上戦が得意な長友佑都がW杯予選で多く出場していた。ただビルドアップの際の足下の弱さ、身体の低さゆえにゲームによっては狙われることもあった。
次に中山雄太だ。彼はボランチ、CBもできるユーティリティな選手。いろいろなことができる選手。一方でスプリント力、左足のクオリティがもう少し欲しいというのが本音だ。
伊藤洋輝という若い才能も試されたが、ビルドアップの質、攻撃の部分ではいまいちで、彼のベストポディションはサイドバックではないのではないかと思わせるプレーだった。
左足のクオリティという点では永戸勝也は魅力的だが、空中戦と対人の部分はどうだろう?
空中戦、対人の強さ、左利きという点では杉岡大暉は候補に上がるが、スプリント力という点ではリーグ戦で裏を狙われることも少なくない。
他に三丸拡、明本考浩、山中亮輔、佐々木旭、旗手怜央と候補はいても決め手に欠ける。
それほど左サイドバックは日本にとってアキレス腱になっているのだ。橋岡大樹、菅原由勢、山根視来。彼らの中で一人でも左利きがいたらハマっていたかもしれない。

これは選手の責任でも監督の責任でもない。もちろん長友選手の限界などでもない。これはいつの時代もどの国でも起こりうるサッカーにおいての運命のようなものだ。

きっと選手たちもスタッフもベストをみつけて戦うはずだ。応援する私たちは出場する選手を信じて見ていきたい。

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