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若い先生方へ(5)

Ⅰ項目がすみましたので。つぎはⅡです。

Ⅱ 理念
  教えることを生業にする教師は、崇高な理念をもって教育にあたりたい もの
 これは、若い頃、教育事務所の所長さんが言われたことばです。崇高な理念、当時はわからない概念でしたが、年とともに理解できるようになりました。「国家百年の計」を担う人材というものかな。

 1 「子どもが好きだから」だけではいけない
 教師になった動機は「子どもが好きだから」。ほんとうにそれだけでい  いのか。教育は国の根幹事業である。私情に流されず国家百年の計を夢  描いて熱意をもって教育にあたってほしい。使命感をもってほしい。
 厳しい言及ですが、腰骨を立てて仕事に就いてほしいという意味でしょう。

 2 はき違えてはいけない「個性」と「自主性」
   個性は知の側面をさす単語で、性格や性質の側面で扱うと指導の放棄  につながる。「個性」は「個に応じた指導」の対象者である。また、子ど  もの「自主性」は大人のそれとは比較にならないぐらい狭い領域で存在  している。「自主性」も教師の指導放棄の口実につかってはならない。
 指導をしていて、「個性を大切にしています。」という意見を聞きますが、個性を放任と置き換えた意見と思量します。はき違えている先生方は多いと強く思います。

 3 日本の生きる道
明治以来、日本では「人づくり」「ものづくり」が国是であった。人材  こそ資源の気概をもって、有為な人材を育てたい。
 これは言及する余地はありません。

 4 学校教育目標の具現化をめざして
   学校教育目標は、文部科学省、県教育庁、市町教育委員会の教育方針  を踏まえた学校独自の教育目標である。そして、この目標は学校のどの  部面を切っても流れていなければならない。しかし、悲しいかなその目  標は教室まで届かないことがある。こうなれば教室で行われる教育は我  流(がりゅう)といわれても詮方ない。「すべての教育改革は教室の前で  消えていく。」と世間に揶揄させてはならない。
 「我流実践」ではいけませんね。流れる教育の本流の中に私の実践はどう位置づけられるのか。これを自己に問わないと我流になりますよ。

 今日はこれで終わります。私は言われていました。「いいの、いいのと言われてばかりでは実力はつかないよ」と。良薬口に苦しかな。。

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