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若い先生方へ(7)

 今回は、教員としての常識というか、社会人としての教員の常識について触れてみます。
Ⅲ 常識
  昔は家庭で学んだ常識、今は職場で教える必要が出てきた。多様性では すまない社会人としての常識
 こんなことは家庭教育で教えておいてほしいよね。そんな声は学校の中でよく聞いたものです。しかし、家で教えないことは学校で教えなければ、国家百年の計にならないのです。家で教えろよといって突き放すと、こどもは大切なことを身につけずに大人になってしまいます。さらに、家庭教育の低下と評論家になってはいけないと強く感じます。
 
1 子どもに教えていることを自ら実行する
 教えることと教師自らが実行していることに矛盾はないか。あいさつ、  服装、時間厳守、提出物の期限や言動然り。
 子どもには教えるけど、言っている本人は全くその実践ができないようでは、教員として失格だと強く思います。私は、自分ができることを子どもに要求しなさいと教えられました。

2 接遇の基本を身につける
接遇は社会人の基本的行動様式であり、加えて公務員としての規範行動も加わる。教師たる者、地域の人や保護者から誤解や不信感を抱かれる不作法があってはならない。教育者は信頼を得てはじめて教育ができる。
・保護者を子どもの親御さんとして接しているか。
・来客者はお客様として遇しているか。
・電話対応は礼儀正しく、丁寧なことば遣いか。
・TPOをわきまえた服装をしているか。
・心のこもった礼状を書いているか。
 来客者に会釈をするくらいの余裕をもちたい。笑顔が出ればなおのこ  とよい。
 「先生」と言われる際、やや揶揄されていることもあるようです。つまり社会的常識のない人を「先生」と呼ぶ社会風土もあるようです。・・あります。

3 明るい職員室
 人間関係がよく、明るい雰囲気の職員室は、学校が活性化している証拠。意見も言いやすく、コミュニケーションも活発で、情報も共有されている。また、創造的に仕事が進められ、適度な緊張感もある。子どもは職員室の雰囲気や教職員の人間関係をよく知っている。
 子どもたちは先生方の仲良し度をよく知っていますよ。親和的な教員集団の中で教育実践をしたいものです。しかし、妥協・迎合せよというのではありません。職員集団の中では大いに議論を戦わせ、アウフヘーベンしましょう。

4 職員室は控え室か、執務室か、応接室か
 学校の職員室は、執務室であり、会議室であり、場合によっては応接をする部屋にもなるマルチルームである。子どもが入ってくるし職員集団の色も出る。留意して整理整頓を心がけたい。
 机上整理をしていますか。雑然とした書類のタワーの中で臨席に越境していては、子どもに整理整頓は語れません。整理整頓はすぐに明日からでもできますよ。しかも仕事の能率も上がります。

5 職員室の他の職員の机を開けてもよいか
 職員室の事務机は公用であり、本来私物は入れないもの。必要に応じて誰かが開けてもやむを得ないことを知っておくべき。しかし、むやみに開けるべからず。周りの職員に一言告げて一緒に開け、本人が机に着いたら事後承諾をとる。机上のファイルも同じ。
 私は、机は借り物だから私物の留め置きは最小限にするように注意されました。しかし、突然に他の職員の机を開けるのは誤解を受けますよね。どうぞ斟酌願います。
 今回はこれにて失礼します。

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