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若い先生方へ(9)

 多くの方に投稿をお読みいただいて、感謝します。教育は国家百年の計と言われて久しいですが、普遍的なことは若い方々に引き継いでいってほしいと考えています。私のような老体はICTやタブレット授業は埒外で口は出せません。では、
14 先輩は宝の山
 経験則を重ねた先輩は宝をたくさんもっている。すべからく倣い自分のものにしたい。
 徒弟制度は昔のことでしょうが、教育の世界は経験を積んだ方の仕事の仕方、子どもの前での身の振り方や話し方をタダで盗めばよいのです。良いところを盗み、悪いところは真似ないことが大切でしょう。とかく安易なことはまねてしまうものですが。
15 骨のある本、ベストセラーを読む
 先哲のことばを習い自己の年輪に加えたい。たとえば「大村はま」さんに教育を習いたい。「佐々淳行」(さっさ あつゆき)さんに危機管理を習いたい。「到知」を読むと、たくさんの先哲にも会える。
 営業をするわけではありませんが、私は上記月刊誌を長年読みました。読んでラインを引き、もう一度読んで取り入れたいことはノートに書き写しました。仕事でへこんだ時にノートを開けて読むと、雲間から日が差すような正鵠を射たメモが見つかったものです。皆さんへもお勧めします。
16 らしさ
 腰骨を立て、「らしさ」のにじむ教師になりたい。背筋を伸ばし、おお  らかな表情を保つべし。厳しさは優しさの中で生きるものと思うべし。  これでも教師かと揶揄される教師になってはならない。
 「先生」の常識は世間の非常識と言われることもあるでしょう。そう揶揄されることは苦々しいことです。「先生」こそ自分の選んだ最高の職業なのです。聖職とは申しませんが。
17 必ず研修すべし
 どの教室にもいる配慮の必要な子どもについて深く研修したい。障害児に光をあて、障害児を中心に据えて学級を経営するようにすれば、学級は自ずからうまくいく。「合理的配慮」の本旨も体得しなければならない。
 特別支援教育は通常の学級に在籍している特に配慮の必要な子どもも取り残さず、あなたの学級を進めていくことだと考えます。中心に置くことでその子どもは生き生き活動し、周囲の子どもたちの第二の天性を育てることもできるでしょう。
18 校長に呼ばれたら
 校長室に呼ばれたら、教師必携と筆記用具を持って入る。教師必携には学校概要、所掌事項が綴じてあること。指示はメモを取りながら受ける。また、「ホウレンソウ」ではなく「ホウレンソテー」、分掌担当としての提案が必要。
 私は若いころ、校長に呼ばれて何も持たず入室したのでひどく叱責されました。伝えたことを覚えておくことができるかと詰問されたわけです。もっともでした。私は筆記用具だけでなく、上記の内容を求めました。それは校長室で相談・協議をするとき各プリントが必要だからです。お分りいただけますか。
19 前年踏襲
 前年の行事を日付を替えて起案するのは芸がない。常に問題意識をもって、ねらいを失わず事後の評価を生かしながら起案したい。ものごとは変えない方が安定と考えてはいけない。また、くれぐれも行事のための行事ではいけないことを覚えておきたい。
 いやー、実に多かった、日付だけを替えた提案プリント。中には転出した職員の名前がそのまま残っていたものもありました。その年に行った行事等は評価反省して、反省点を添付して次の分掌担当に手交しないからこのような信じられないことが起こるのです。ねらいは、その行事をとおして子どもに身につけさせたい事項です。だから深く考えなければならないのです。

 原稿一遍投稿するのに約1時間かかります。推敲しながら構成も再構築する脳トレになります。ご批正を乞います。ではご無礼します。

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