011 使い易さを考える

カードのフォーマットは決まりましたが、まだまだ問題点はたくさんあります。それは、これはたった一枚のカードの問題で、その使い勝手については全く考慮されていない、ということです。一枚カードを書けば、当然すぐに「それをどこにどう収納するか」という問題が生じます。綴じる機能のないカードは散逸しやすく、すぐに「あのカードはどこにやったっけ・・・」となってしまう。ブランクカードを持ち歩く時もそうで、カードがバラバラだと何枚もカードを書くと常に書いたカードに気を使っていなければなりません。これらはカードを使うとすぐに直面する悩みです。

前回、B-6カードを使っていた時もこれが悩みの種でした。つまり、カードを使うには、ブランクカードのストック、記入、分類保管、見直し、の、全体の動作がスムーズに行えるようシステム化されていなければ、その煩雑さにうんざりして長続きしない、ということです。特に今回の用紙は通常の用紙のA系列、B系列のいずれからも外れた特殊サイズですので、収納用品を市販品から探すのは難しいでしょう。

なければ作る。それが私の信条であり、また最も楽しみでもあります。B-TAOを、単なるカードとせず、持ち歩き、書き、収納、検索する、というすべてのシーンに「こんなものがあればよい」というツールを用意し、ユーザーは知的生産作業に専念できる環境を、システムとして提供しよう、そう思い至ったとき、私は楽しくて仕方なくなりました。

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