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宅配買取のトラブル急増→顔が見えない取引をいかに円滑に行う工夫ができるか?

2020年7月10日発行のリサイクル通信(現在、「弁護士視点から考える合成ダイヤモンド買取対策」も絶賛連載中です)の1面は、次のような記事でした。

コロナの影響で、在宅中に家財の整理をする人が増えたため、家にあるジュエリーをリフォームや買取に出すという需要が増えているようでした。

また、来店での買取がしずらくなったため、宅配での買取の需要が増えているということは以前から話題になっていました。

母数が増えれば当然ながらというか、トラブルも増えているようです(国民生活センターによれば前年比の1.4倍。このままのペースでいけば年間では2倍になるかも?とのこと)。

例えば、「査定額に納得して、商品を送ったがお金が振り込まれない。返品を依頼したが、商品が戻って来ない。」

などの相談が寄せられているとのことです。

もしかすると、コロナで処理が遅滞しているだけなのかもしれませんが、

お客様を不安にさせないよう、今はどういう状態です、もうしばらくお待ちくださいというメール1本あるのとないのとでは大分ちがうのかなと思います。


国民生活センターは、すでに平成29年11月に、以下のような注意喚起を行っています。

この報告書で紹介されているトラブルの類型はこのようなものです。

○ 査定額の連絡が来ず、電話もつながらない

○ ウェブサイト上の目安の買い取り価格と比べ実際の査定額が著しく安い

○ 振り込み手続きや送料負担などの取引条件(規約)が消費者に伝わっていない

○ 商品の紛失、汚損など輸送時のトラブル(送ったときはこんな傷はなかったはず!10個送ったのに9個しか戻ってこない!)

こちらの報告書では、消費者目線でのアドバイス(確認事項)がまとめられていますが、裏返すと、宝石買取店側からすると、これらの事項をきちんと事前に説明・表示しようと言い換えられると思います。

<宝石買取点が遠隔取引で事前に説明・表示しておくべきチェックポイント☑>

□窓口の連絡先がわかりやすく表示されているか?
□どんな品物が査定対象なのか、買取条件を明示しているか?
□送料やキャンセル時の手数料はどちらが負担するかなどの取引条件(規約)を申込み前にウェブサイトなどで明示しているか?
□輸送時の紛失や汚損のリスクに対する対策をしているか
□品物が買取対象外だった場合の取扱について事前に伝え理解してもらっているか


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