私はこれがモヤモヤします! 正しい日本語を話そう!
確かに、誰も悪くはないのですが……。
「オエッ」て、気持ち悪くて吐きそうになることを、「おえつ」だという勘違いをしている人が時々います。
正しくは「えずく」だと思うのですが、なぜこんな勘違いが起きるのでしょう?
一番最初に驚いたのが、40代の時にコンビニエンスストアで働いていた頃のこと。同僚の若い女の子が、
「気持ち悪くておえつが止まらなくて」
と言ってるのを横で聞いていた私は『ピキッ』となりました。
「吐きそうになるってことだよね? それはえずくって言うんだよ。『嗚咽』というのはむせび泣くことだから、全然意味が違うよ」
そう言うと、
「えっ! そうなんですか⁉ 全然知らなかった!」
と驚いていましたが、数日後、店長(20代ではありましたが)までもが同じように「おえつが……」と言っていたのです! (以下略)
日本に生まれて、あたりまえに日本語を母国語として見聞きして覚えました。ほかの国の言葉はなにひとつ話せません。胸を張って言うことではありませんが……。
今は、海外の方でも日本という国を大好きだと言ってくれたり、熱心に日本語を勉強して、日本人よりも流暢に日本語を操る方も多いでしょう。私は教師でも学者でもありませんが、情緒的で美しい日本語をすばらしいと感じ、丁寧に言葉を紡ぎたいのです。
下書きをしている間に、第2回になってしまいました。
テレビで年賀状のコマーシャルを見ていた夫が、
「今、年賀状を出す人は本当に減っているだろうなぁ。ほとんどの人がLINEで『あけおめ~』だろ?」
と言われてまた『ピキッ』。私は基本若い人のような言葉は使いません。自分にしっくり来ないからです。何年か前から聞くようになった『めっちゃ』は『めちゃくちゃ』と表現します。LINEのスタンプに、たしかに『あけおめ、ことよろ』というのがありますが、それこそめちゃくちゃ抵抗があります。
ひと様がそういう言葉を使うことに対しては、とやかくは言いませんが、高校の同級生などが新年に『あけおめことよろ』などとLINEしてくると、やはりがっかりしてしまいます。
私にとって、言葉は自分を表現するひとつの手段、心強い武器(人を傷つける武器ではなく)、自分を鍛えないと扱うことのできない宝。
宝の持ち腐れにならないよう、人生を美しく粋な言葉で彩りましょう。
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