着地点なしの理想

2023.10.30


特筆すべきことはない、なんてことを言い出したら、何も書くことがなくなってくる。ちゃんと24時間ずっと呼吸をして、心臓も働いているはずなのに。


今朝は二曲をずっと交互に聴いていた。

その二曲は、ある点で対極にあるように思えた。一つは太陽の出ている昼間のようで、一つは空の存在しない闇の中のような雰囲気。それを繰り返し繰り返し、永遠のように流すのが癖になって、気づけば耳の穴の奥が痛くなっていた。


私はCDの世代だと思う。それでも、デッキで音楽を聴くことは殆どなく、ほぼほぼサブスク世代だと思う。だから、シングルをシングルの曲のみで聴くことがあまりなかった。A面B面の意味は分かるけど、それを利用して聴いたことがない。イヤホンを通して聴いていると、シングルの場合はすぐに音楽が終わってしまうし、レンタルする時にはアルバムよりも曲数が少ないため割高に感じてしまって、シングルという存在自体を鬱陶しく思いながら、学生時代を過ごした。

でも、今日、そういう良さが分かったかもしれない。


かなり歳上の人が言う、A面がこうでB面が…というウンチクの感じが少し分かったかもしれない。

この二曲は自分で選んだ、それぞれ歌い手の違う人の曲だけど、もしこの組み合わせのようにお互いの存在が引き立て合うような、ハマる二曲がシングルとして配信されていたら、
癖になって抜け出せなくなるかもしれない。




そういう着地点の無い想像をしながら、化粧をしていた。今朝は。



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