私たちは「思い込み(信念)」という色メガネで「現実」を見ている。まずは、その色メガネに気づこう。

私たちは、知らないうちに
ちゃんと、色メガネをかけている。
ちゃんと、全員。

私たちは、
こうであるという思い込み(信念)の色メガネをかけて、
世界と出会っている。

同じ世界を、
人それぞれ違う世界をそれぞれがこういうものだ
と思ってそれぞれの色で見ている。

より自由に、楽に生きたいなら、
無意識の中にある自分の「思い込み(信念)」に気づく必要がある。

「気づく」ということは
とても素晴らしいこと。

「ああ、私にはこういう考えがあったんだ」と
否定も肯定もせず、ただそのまま認める。
自分を不自由にさせている信念、思い込みに気づく。
それだけで
より自由になり、心が穏やかになります。

その一例を、特別公開。

「私は無職になった、
このままやりたいことが見つからなかったら？」

どんな気持ちか？

ついにやってしまった。
平凡な人生を踏み外してしまった。
もう後戻りはできない。
人によっては、人生終わりとか、
人生詰んだなんて思われるだろう。
でも、心の奥底では本の少しではあるが、
自分の人生がおもしろくなったという思いがないわけではない。
焦り80%、ワクワク20%といったところだろうか。

安定していないことへの恐怖。
「なにをやっているんだ」という
自分を責めてしまう気持ちもある。
そして、この気持ちに押し潰されそうにもなる。
正直、怖くて眠れないことだってある。

でも、将来振り返った時に、
この選択に「良かった」と思える
ということには確信を持っている。

このままやりたいことが見つからなかったなら、
その時はもうアルバイトとして働けばいいだけだ。

頭下げて、働いて暮らせばいいのだ。
それだけのことだ。

だから、自分のしたい実験をするだけのこと。

それよりも、1年前の死んだ目をして生きていた
あの頃には戻りたくない。
毎日が嫌で嫌で仕方なかった。
そんな日々から解放されただけマシなのだ。

なぜ無職になって、やりたいことが見つからず、
焦ってしまうのだろう。
お金が稼げていないからか。
それなのに、考えてばかりいるからか。
何か生産的なことができていないからか。

昔、嫌だったオヤジと同じことをしてしまっているからか。
その事により自分も息子から同じような目で
見られるのじゃないだろうかと怖いのか。

「いつも忙しい自分」に価値があって、
「ヒマな自分」には価値がないと思っているのか。
自分は忙しく、周りに頼られている優等生な自分に価値があり、
そこから踏み外した自分には価値がないと思っているのか。

頑張っている自分には価値があり、
ただそこに存在しているだけでは
価値がないと思っているのか。

生産することがないものには価値がない。
「生産しろ」という強迫観念があるのかもしれない。
目に見えるプラスの部分とマイナスの部分で
価値を判断しているのかもしれない。
資本主義の物質的な豊かさに縛られているのかもしれない。
苦痛に耐えて、我慢しないと価値がないと思っているのかもしれない。
義務感に縛られているのかもしれない。
社会貢献ができていないから、
価値がないと思っているのかかもしれない。
けれども、社会貢献ってつまるところ、
自分が幸せに暮らせばいいことでではないだろうか。
義務感に縛られているのからやる気が起きないのであって、
自己決定感がないから、やる気になれないのかもしれない。
同じことでも、やらされ感を排除し
自己決定をすればいいのかもしれない。

頑張っていない自分は価値がないのか。

頑張ることを知らず知らずのうちに
自分に課している自分に気がついた。

頑張ることから自分には価値があると、
頑張ることを強要してきたのは自分だ。

頑張ることすなわち、我慢すること、
限界まで追い込むこと、苦しむことで、
自分には価値があると思い込もうとしていたのかもしれない。

休むことに罪悪感があるのかもしれない。

そして、今無職になり、
頑張っていない自分と向き合っている。
何も生産をしていない自分と向き合っているのかもしれない。
社会貢献をしていない自分と向き合っているのかもしれない。

社会貢献とは何だろう。

物を作ること、売ること、
サービスをて提供することなのか。

もしくは、お金を稼ぎ、
納税をすることなのか。

そもそもの話、「お金」を得ないと、
社会貢献ではないのか。
となると、
太古の人々は、生産をしていなかったのか。

例えば、
世の中をマイナスに足を引っ張らないだけでも
社会貢献のうちではないだろうか。

周りに悪い影響を与えない。
それだけでも十分ではないだろうか。

となると、
自分が楽しそうにして生きているだけで
良い影響を与えることが出来て
それだけでも社会貢献となるのではないだろうか。

となると、究極の社会貢献は、
自分が幸せに生きることなのかもしれない。

働かないことは罪悪。
お金を稼がないのは情けないこと。
忙しい自分にしか価値がない。
頑張っている自分にしか価値はない。
我慢しないと価値はない。

頑張ることを強要する自分。
休むことに罪悪感を感じる自分。

そんな色メガネに気づくことで、
気持ちは少し楽になりますよ。

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