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【読書】1万円の本を買って読んだことがあります。

「1万円の本」
と聞いてどう思いますか。


高い?とれとも安い?

それを判断するのは中身だと思いますよね?

仮に、中身が良かったとして1冊の書籍に1万円を出せますか?

私は、清水の舞台から飛び降りる覚悟で買ってみました。

それは、無能唱元さんの書いた
「人蕩し術 (ひとたらしじゅつ)」
という本です。
気になったら、AMAZONとかでググってみてください。


そして、読書後の感想ですが
買ってよかったと非常に思います。

決して、学校では教えてくれない
人の魅力というとても人生において重要なテーマを学べたことは、
本当に良かったと思います。
「俺の魅力によってみんなはついてきてくれているだ」なんて
思い上がりも甚だしいと理解できましたし、
「すべてはギブ・アンド・テイク」なんだと理解できました。

本書の一番の重要なポイントは
「魅は与によって生じ、求によって滅す」
言葉にすると簡単ですが、
この本を2~3度読んで、真意をきちんと理解する必要があります。

(いつものように自分のために残しておきます、
本当は全文載せないといけないくらいこの本は重要な箇所ばかりです~)


人間には二つの才能がある。

一つの才能とは、「才覚能力」のこと、つまり「才能」です。
もう一つの才能とは、「誠実」であることです。
第一の才能に対して抱く人々の気持ちは「羨望」であり、
第二の才能に対して抱く人々の気持ちは「人望」です。
前者はとかく「羨む→恨み」に転じやすく、
マイナス感情がつきまといやすい。

真の魅力はリラックスの中にあるものである。
内面的魅力は、自己コントロールという人力をもって、
どのような人でも身につけることができる。

《人蕩の極意》
魅は
与によって生じ
求によって滅す

与えればよい。
答えは、恐ろしく単純です。


あなたが他人に何かを与えれば、
あなたに「魅きつける力」は、生じ、
あなたが他人から何かを取ろうとすれば、
その力は即座に消えてしまうのです。


「物を与える」場合の秀吉の人蕩しは、
その天才ぶりを発揮しています。
秀吉は恩賞はできるだけ戦が終わったその場でおこなうようにし、
特にめざましい戦功に対しては合戦の最中でさえ部下を走らせて、
その場で行賞しました。


「人生における悩みとは何か?」
「弛緩がうまくなされていない状態、
それが悩みと言うものの実体である」

緊張の方は、自然に発生してきます。
ですから大切なのは弛緩の方で、
①努力と才覚で、欲するものを手に入れて緊張を緩ませるか、
②とうてい得がたいことを知り、それを諦めることによって、緊張をゆるめるか、
のいずれかの方法によって、弛緩が得られれば、「悩みは消失する」ことになり、
弛緩が得れなければ「悩みは存続する」ということになるわけです。

「魅力があるためには、悩みがより少なくなければならない」
ということです。
そして、
「悩みがないということは、自己緊張がうまく弛緩されている」
ということであり、
「その弛緩とは、徹頭徹尾、自分自身の力でやるしかない」
ということなのです。

人生における成功の要諦は、魅力にあり、
そしてその魅力を得る最大の秘訣は、
自分にとって有用なる人物の自己重要感を充足させてやり、
もって、彼の自分に対する群居衝動を
より強く喚起してやるところにある。

私たちは、もし、
自分の自己重要感をあらかじめ充足していなければ、
決して、他人の自己重要感を充足することに
手を貸してやれないでしょう。
なぜならば、自分の方のそれを充足するために、
他人の助力を必要とするからです。

どのようにすれば、
この自己重要感を自らの手で充足できるのでしょうか?
その最高の方法は、
「自分の内において、自画自賛を行うこと」にあるのです。

他人の助力を期待することなく
「自分は優れた人間である」「生きる価値のある人間である」
という自己確認を得ることです。


自己充足のやり方。
その第一は、
自己の才能を表現し、
世間にそれを認めてもらうことです。


第二は、
他人のために役立つようなことをすることです。

劣等感に悩む人の一大特質は
「自分のことばかり考えている」という点にあります。

それはまた「自己被害意識」となって、
大きな苦痛を自ら製造し、
そして自ら苦しんでいる姿でもあります。


第三の方法は、
「自己暗示」という方法です。

「口に正義を唱え始めた瞬間から、
その人の不幸が始まる」

魅力のある人になろうと思ったら、
是非とも次の言葉を記憶する必要があります。
「人は自分の不正を指摘されることを好まない」
ということです。

人生を明るく楽しく生きている人は、
いわば太陽のようなものです。
人々は多く「陽のあたる場所」を求めます。
人蕩しの術の秘訣は、まず「陽気」になるということを、
ぜひとも心得ねばなりません。


まず、自己を愛しなさい。
これこそ、「愛」の秘訣です。


人に好いてもらうために、
人が嫌がることを自分が真っ先やった。
「嫌なことは自分でやれ」
というのがまさに本田宗一郎の人心掌握の基本であり。
リーダーとしての行動哲学であったのでしょう。

深いおもんぱかりとは、
具体的に言えば「相手を尊重する」の一語に尽きます。
これこそ「自分を愛するように、他人を愛する」行為と
いえるのではないでしょうか。

男は女に金を与えて、性欲を充足させようとし、
女は男の性欲を充足させる代わりに、金を得ようとします。
こう言ってしまえば、まことに身もふたもない、
エゲツない話になってしまいますが、
これは最も原始的な真実というものでありましょう。

ナイトクラブのホステスで
売り上げのトップに立つナンバーワンになる秘訣は、
「相手の話に聞き入る」という一点にあるのだというのです。

金持ちの門には人がむらがり、
貧乏人には交わる人が少ないのが当然の姿です。
人が信用できるか、できないかなどと悩むより
「物に必至あり、事に固然あり」
ということを知ることです。
信じる、信じないというのも、
それは「他人に対する甘え意識のあらわれ」にしか過ぎません。

一切の甘えを捨てて、冷たく人間の姿を見きわめることこそ、
どんな事態にも動じない人間関係を築くことができるのです。

西洋に「あなた自信を豊かにせよ」
という格言があります。
もっと卑俗的に言いましょうか。
「無料では、ものは買えない」のです。
支払いなしに何かを求めようとする人間こそ、
最も魅力のない人間、
つまり、嫌われるタイプとなるのであります。

与えるためには、まず自分が豊かでなければ、
それはできない相談です。

傾聴というものは、
相手の自己重要感を高めるものなのです。

相手の都合について考慮しないということは、
相手を尊重していないことであり、
また敬意を持っていないという証明になってしまいます。


「もし、あなたが相手に対し関心を抱かなければ、
相手もあなたに対し関心を抱くことはないでしょう」

「秘密のある人には、魅力があります」
何か底知れない人には人の興味を引く雰囲気があるものです。
これに反して、あけすけな人は、好人物であるかも知れませんが、
あまり魅力的とは、いえません。


性の秘密も常に薄いベールで包んでおかないと、
妖しい魅力が失せてしまうのです。


好奇心に対しては「まず与え、そして惜しむ」のであります。
しかし、この惜しむは、ごくさりげなく、自然であらねばなりません。

「好語説き尽くすべからず」
「好語説き尽くせば、人これ易る」
あまり言葉をつくして理解しやすくすると、
聞いた人はかえってそれを軽視してしまう、
わかりやすくいいますと
「諸事あっさり表現せよ」
ということにつきるようであります。

友達の耳に「これは秘密よ」とささやくだけで、
何でもない事柄が、とたんに特別な輝きを帯びるのです。

地位、身分、学歴あるいは家系などの「背景」について、
自ら人に語りたがるというのは、
その人の自己重要感の飢えの状態が相当強いことを意味しています。

彼は自己劣等感の苦しみ故に、それを秘してはおけないのです。

この逆に、それを話さなかった人の身分が、
他の理由で知られた時、人々に奥ゆかしい印象を与えるものです。
「能ある鷹は爪を隠す」
ということわざででよく知られていることです。

「およそ代理想像のきかない人間に
人の心が魅きつけられることはない」
ということです。
代理想像とは、相対している人間が、
今、自分をどんな風に感じ、考えているだろうか?
ということを相手の立場に自分の身を置きかえて想像してみることです。
自分に魅力をつけたいと思ったら、
この代理想像を働かすという意識操作に
熟達する必要性が是非ともあるのです。

人蕩しが効かなくなる時
今まであった、その人の魅力が突然失せてしまい、
その人に備わっていた人蕩しの力も消え失せてしまう場合があります。

甘えであり、また、奢りでもあります。
人生がうまくいっている時、
あなたの心の中に「甘え」の気分が生じてきたからなのです。

これぐらいのことなら彼らは、あるいは世間は、
受け入れてくれる筈だ、と考えて、
あなたは無理を通します。
すると、そのたびに世間、あるいは彼らは、
がっかりします。
そして、ある日突然、人々への人蕩しが
通用しなくなっていることに気がつくのです。


秀吉も信長の遺志をついで天下を統一したのち、
次第に傲慢さが目立ってきます。
いずれにせよ、この世はすべて、ギブ・アンド・テイクによって
構成されているのだと考えるとわかりやすいでしょう。

すなわち、与えたものは与え返されるのです。
これは結局、あなたの世間に対する甘えが高じた故に、
人蕩しが効かなくなったというわけです。


この世はすべて、「ギブ・アンド・テイク」
で成り立っているということです。
人々は「得を求め、損を少なくする」
ことが自分の行うべき生活行為だと錯覚しているのです。
これは根本的かつ決定的な間違いです。
われわれは人に何かを与えなければ、
決して快く相手から何かを得ることはできないのです。


自慢とは「他人に助けを求めている」ということです。
すなわち、聞いてもらうという助力を必要としているのである。
この求めには支払いが必要である。


この本は、全文載せなきゃいけないなぁってレベルの本ですね。


なんしか、カッコいい大人になろう。


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