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わたしとSuchmosについて語ろう


今回はわたしをバンド沼へといざなったSuchmosについて語ろう。彼らに出会って新しい世界を知り、もっと早く知っておけばよかったと後悔までもした。

◆ 偶然であり必然だったのかもしれない出会い


わたしがSuchmosと出会ったのは当時大学受験真っ最中だった2017年。最初に言っておくがわたしは古参ではない。(てか古参、新参っていう分け方嫌いなんだけどね)当時朝食をとりながら半分聞き流していたZIPで、Suchmosが主題歌を担当したHondaのCMが紹介された。その主題歌こそがのちに彼らのブレイクきっかけとなるStay Tuneである。テレビからは”Stay Tune in Tokyo Friday night~"と聞こえてきた。

ナンダコレ、、、

正直この時わたしはまたありふれた安っぽいバンドが意味不明なダサい歌詞で一発かまそうとしとるんか、、、すぐ廃れるわ、、(大大失礼)

と思っていた。


受験勉強もあとひと踏ん張りという時期に差し掛かったころわたしは彼らともう一度出会う。本命の試験が終わり、残る後期試験のため毎日英語の長文と向き合っていたのだが、希望学部でないということもありモチベーションはいまいち。そんなとき何かに引き寄せられるようにして先日耳にした変な歌詞の曲のことを思いだし、YouTubeでStay Tuneを聴くのだ。最も重要で劇的なこのセカンドインプレッションをなぜか鮮明に覚えていないのだがそれからわたしは毎日YouTubeでSuchmosを聴いた。(このころ定額音楽サービスなど知らなかったしYouTubeはバックグラウンド再生もできなかったので画面つけっぱで聴いてた)勉強の息抜きにMVも見た。かっこよかった。かったるそうで、楽しそうで、ちょっと悪そうな兄ちゃんたち、、今まで知らなかった世界。わたしの感性を揺さぶった。


受験が終わってまっさきに当時の最新アルバム『The KIDS』を買いに走った。解放されてすぐとった行動であるから相当強い思いを抱いていたのだと思うし、一枚3,000円近くするアルバムは高校生にとって大きな出費だ。今まで硬いプラスチックケースのCDしか知らなかったわたしは紙製のパッケージに驚いたし、ジャケットもジャケット内側のメンバー6人が並んだ写真も超カッコいい!!と目を輝かせた。絶対に汚したくなくてめちゃくちゃ大事に扱っていた。それからすぐに手持ちのウォークマン(懐かしい)に入れて何度も何度も彼らの音楽を聴いた。


彼らに出会ってからわたしが聴く音楽の幅は確実に広がった。今まではヒットチャートを中心に聴いていたが、自分から音楽を探し求めるようになったし、人気の曲だから聞くのではなく自分が好きな曲を求めて聴くようになった。音楽に対して能動的になった。音楽がもっと好きになった。


わたしは好きなバンドがいくつもあるが、わたしの世界を広げるきっかけをくれたSuchmosはわたしの中で特別な存在である。出会えてよかった。



◆人生初おひとりさまライブと2回目の衝撃


Suchmosを聴きまくるうちに彼らの音楽を生で聞きたい、ライブに行きたいと思うようになった。さほどライブ経験もなかったし、おひとりさまなんてもってのほかであったわたしであるが、当時好きな音楽を聞かれ

「Suchmosです!!」と答えると

「あぁ!CMの!それしか知らないんだけどね笑」

という状況、、、

周囲にライブ同行を持ちかける同士もおらずわたしはおひとりさまライブを決心。自身の予定と会場のキャパ応募の人気を考慮しZepp Osaka Baysideの公演に応募し見事当選。人生初おひとりさまライブ&人生初オールスタンディングライブが確定した。


<ライブ当日>

初めてのおひとりさま参戦だったため不安でいっぱいのわたしは当日までライブまでの動きをネット上で徹底リサーチ。(現代っ子感満載である笑)ロッカーの在処やライブ会場での立ち振る舞い、ワンドリンクってなに?という感じに。正午過ぎには物販列にスタンバイし無事お目当てのグッズをゲット。余談であるがわたしは、物販に並んでて今日はこれ買お!!と一回決めるものの、いざ自分の番になると考えが急に変わって全然違うものを買ってしまう癖がある。それはさておき、当時まだまだ会場近辺が開発中であったためか、付近にはめぼしい暇つぶしスポットがあまりなく。USJ手前のコンコースにあるモスで一人腹ごしらえをしライブ時間まで携帯をいじいじ。周りにはSuchmosグッズを身に付けた同士もちらほら。親子参戦の方を何組か見て、親子で同じ音楽を楽しめるの素敵だなと心底うらやましく思った。

あぁ、わたしも誰かと一緒に来たかったあああ!!!!!!

と強く思った。今のうちに言っておくがおひとりさまライブ参戦において唯一の苦悩は待ち時間であるとわたしは感じた。話し相手はスマホオンリー。ライブが始まってしまえば、ステージに夢中だから相手はいなくとも楽しめる。


そして待ちに待った開場時間!!整番は良くも悪くもなく1階真ん中あたりに陣取れるくらい。コインとドリンクを交換し(未成年だし、、とソフトドリンクと交換したのだがライブ中ボトルが邪魔だった。ドリンクは開演前に飲み干すか終演後に受け取るのが吉)いざ会場へ!なんとなくおひとりさまが集ってるあたりに陣取る。ビール片手に開演待ちする大人がなんかキラキラして見えて、かっけぇぇぇ!と思う未成年わたし。ライブ×アルコール、最高じゃんね。

会場が暗くなって(たぶん)Suchmosのメンバーがポジションについて1曲目のイントロが始まった。ライブハウス初心者のわたしにとっては大音量で低音は身体の奥にまで響く。どうやってノればいいんだろう、うまくノれるかな散々抱いていた不安も一掃。気づいたら身体は勝手に動き出していた。

ナニコレ、、最高、、、。

彼らと出会って2回目の大きな衝撃。わたしは充実感で満ち満ちた。生音や、会場の雰囲気はいつも聞いている音源では感じられないものだった。一人で初めてライブハウスに言ってこんなにも我を忘れて楽しめるとは予想していなかった。これをきっかけにわたしはライブの魅力に憑りつかれる。


彼らのおかげでまた新しい発見ができた。この初めてのおひとりさまライブは今までで最高だった!と言いたいところだけどこの後足を運んだSuchmosのライブで彼らは毎度毎度進化を見せてくれた。行くたびに最高のライブが更新されていく。2018年に横浜アリーナでのライブで、彼らの目標の一つである横浜スタジアムでのライブが2019年9月8日に開催されることが発表された。わたしは私用でその日程はどうしても行くことができないとその日から決まっていて、発表を聞いたときは悲しくて仕方なかったが、同時に彼らが追い続けてきた夢の一つが実現できること、自分がそれまでの軌跡を追ってこれたことに感動もした。Suchmosはどこまでもついていかせてほしいと思わせてくれる最高のバンドだ。


◆どのジャンルにもくくられないSuchmosの音楽


最後に、わたしはいわゆるシティポップが大好きで、最近の世の中にはそういうくくりになるであろう音楽たちがたくさん生み出されている。ありがたいことに。これも流行なのだろう。時代の流れ。Suchmosがブレイクした当時、彼らの音楽はシティポップと言われていたけど、違う。彼らの音楽を聴くと、「Suchmosの音楽だ」と思う。どんなジャンルにもくくられない彼らがその時々につくる音楽だとわたしは感じる。



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