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床を掃く。ととのう。


最近「ととのう」という言葉が流行しているそうだ。

サウナ用語(?)で、サウナ→水風呂→休憩を3回ほど繰り返すと訪れる快感のことだそう。

ととのう。

整う…。

サウナで「ととのう」という境地に達したことがないのでよくわからない。そもそもサウナが苦手だ。それにしても面白い言葉を使って表現するものだなぁと感心してしまう。

「ととのう」と言えば、つい先日から「ととのえる靴下」というのを試している。びっくりしたのが、足の裏全体で均等に立っている感じがして、体全体のバランスが整う感じがする。(重心が均等にかかるというか)

もう少し体験してみて枚数を増やそうかなと検討中である。


話は変わるが、私の朝は床掃除から始まる。
掃除機の日もあればモップの日もあるが、初めは箒で掃き掃除をする。

広くない部屋なのでさほど時間がかからない。

カーテンを開けて、窓を開ける。空気を入れ替えつつ、太陽の光を浴びながら掃き掃除スタート。

いつも考え事が多い私にしては、この時ばかりは黙々と掃き掃除をする。

私が使っている箒は、浜辺の朝市で購入したものだ。小さいものなので屈まないといけないが、コンパクトだし、細かいところまで掃除ができるので気に入っている。


変な人と思われるかもしれないが、部屋の隅々に「ありがとう」と心の中で呟きながら掃除をしている。そうすると部屋の雰囲気がガラッと変わる。

掃除は部屋がきれいになるだけではない。

心が整う。

朝から掃き掃除をするとなんだか清々しいし、その1日がうまくいきそうな気持ちになる。

私は掃除をしてから朝ごはんを食べ、韓国語を勉強し、ヨガとフィットネスを1時間して心と体を整えるのが日課になっている。

掃除をしながら感謝し、ヨガで今日も健康でいられることに合掌をしながら感謝する。


すでにお亡くなりになっているが、村瀬明道尼(みょうどうに)さんという尼さんが滋賀県におられた。

この方の作られるごま豆腐は「天下一」と言われ、精進料理、ごま豆腐を食べるために全国から尼寺に人々が訪れた。

村瀬さんは若い頃交通事故で瀕死の重症を負い、右手と右足の自由を失った方である。それでも残された左手の力のみで器用に胡麻を擦り、料理を仕上げていく姿に「すごいなぁ!」と感心するばかりだった。

そんな村瀬さんはたまに女性誌で特集されていて、その時の言葉を思い出すことがある。

料理がめんどくさいなぁと思ったらめんどくさい味になる。
楽しいなぁと思ったら美味しい味になる。

そうなのだ。

料理に限らず、いろいろなことに気持ちが現れる。

掃除もめんどくさいなぁと思ってやっていると、ちっとも片付いた感じがしないのはそういうことなのだろう。


私はお風呂の後に浴室全ての水滴を拭き取るという謎の儀式をほぼ毎日している笑。その時も無意識に「いつもきれいでいてくれてありがとう。これからもよろしく」と心の中で唱えていることがある。

そうしてなんでも心を込めて行っていくと整ってくる。文字も部屋も体も心も。

noteの記事も自分なりに心を込めている。その心が届く人と届かない人がいることは別にして、毎日原稿用紙3枚程度の中に自分の心を込められるということは、大変だけど気持ちがいいことだ。そしてそれらを読んでくれる方がいることが本当にありがたい。

掃除は私が一番わかりやすくて簡単に心が整う方法。

身近なところに整える方法が沢山ある。




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