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大好物!ロティサリーチキン!

4月に引っ越しをしてきて、一番よかったことがある。

美味しいロティサリーチキンが食べられる店がこの街にあったことだ。


フランス留学中、半年間ど田舎にホームステイをしていた。なにより一番の楽しみは日曜日のロティサリーチキンだった。朝からオーブンに鷄がドーン!と入っているのを見つけると、もう小躍りするほど嬉しくて、ちょっとだけお昼を減らしたりしていた。

私がホームステイしていたおうちは、マダムとムッシュの間に4人のお子さんがいて、そのうち3人がすでに結婚され、お孫さんもいたので、日曜日はたまに総勢15人ぐらいでご飯を食べていた。(そのうち留学生がいつも2〜3人)

テーブルにつくなり容赦なくムッシュのフランス文化に関する質問が飛んでくるのでそれに応えなければならず、一瞬も気を抜けなかった。おかげでずいぶん瞬発力がついた。家族も「おー。zoéのフランス語がここまで上達したー」と拍手してくれたり、好き勝手喋ったり、とにかくわちゃわちゃしていた。

チキンにはいつも大量のフライドポテトがついてきて、それがまた本当に美味しい。

私が大食いであることを家にきてすぐに見抜いたマダムは、「この子、イケる!」と思ったのか、「ほらほらいっぱい食べなさい!どこの部位がいいの?モモ?ムネ?」と容赦なく私のお皿にチキンもポテトもぶっ込んできたため、私は留学中ものすごい太った。

他の留学生がお年頃であんまり食べなかったのもある。残飯処理班として大活躍した私は、それに加えて毎日食後のチーズも欠かさずたべていた。

ある日ボルドーに一人旅に出かけた時のこと。

電車に乗る前にパーン!とジーンズのボタンが飛んでいき、コロコロコロコロと道に転がっていった。(日本で一番痩せていた時に買ったもの)

やばい!旅行中これしかズボンがないのに!と焦ったが、幸い太ったおかげで下腹と太ももがストッパーになってくれ、旅行中はジーンズが脱げることなく、ボルドーを満喫できた。ジッパーは開きっぱなしだけど、なんとかコートで隠せたし。

フランスは美味しいものの宝庫。言語だけでなく、芸術など色々教えていただいたが、なんといっても食文化をどっぷり堪能できたことは幸せだった。あの時は太ってよかったのである!

というわけで、今私が住む街にはテイクアウト専門のロティサリーチキンのお店がある。見つけた時はもう踊っちゃうほど嬉しくて、いつもチキンを詰めてもらう間、落ち着きなくぴょんぴょん跳ねながら待っている。そして聞かれてもいないのに、「チキン、大好物なんです!」と高らかと宣言してくるのだ。そんな私に、とっても感じの良いご主人は「また来てね!」と言ってくれる。

「言われなくても必ず来ます!」といつも心の中で返事をして、おうちでゆっくり食べている。

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チキンは日曜日と決めている。

チキンとライスとポテトとサラダがついて750円という驚きの安さだ。(ランチ時間のみ)

チキンの味も、ソルトやハーブ、カレーなど数種類から選べるが、私は断然ソルト派です!

今は休職中なのでしょっちゅう贅沢はできないけど、この街に引っ越してきてほんとよかった❤️と思えるお店である。

それでは皆さま!bon appetit!


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