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ナイチンゲール

今はどうかわからないけど、昔は看護学校でも看護大学でも必ずナイチンゲールの「看護覚え書」という本を読んで勉強したものだ。

今から約200年前に生まれたナイチンゲール。
クリミア戦争(1853年〜)に従軍し、看護の基礎を築いた人だ。
その看護は、統計学とエビデンスに基づいており、現在の看護ケアにおいても十分に基礎となる。

先日元上司と電話で話をしていた時、ロシアのウクライナ侵攻の話になった。

元上司は、
「ナイチンゲールの時代と変わらないじゃない?クリミア半島の近くで戦争してさ」と言った。

本当だ。
ナイチンゲールが従軍したクリミア戦争からもう150年以上経つというのに、同じ地域で戦争をしている。難しいことはわからないが、なんだかもっとらしい理由をつけて…。

ナイチンゲールが築き上げた看護の基礎は多くの理論が生まれ、人間科学の分野として大きく発展した。沢山の研究が行われ、少なからず病める人々の役に立っている。

だが戦争はどうだ。
兵器だけはどんどん進化し攻撃力は増すが、人を傷つけるという事実は今も昔も変わらない。

各国首脳のプライドなどどうでもいい。
最悪の事態を招かないためにそれぞれの国ができること、平和的な解決を模索してほしい。

利害が渦巻く戦争はもうたくさんだ。
ナイチンゲールが生きた時代から何度過ちを繰り返しても、多くの命が犠牲になっても、戦争がこの世界からなくならないことがやっぱり悲しい。

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