心温まる贈り物

私は人によく話しかけられる。

これは日本国内だけでなく海外でもそうで、話しかけてくる人は日本人や海外の人など様々だ。

声をかけやすい顔なのか、先日もこんなことがあった。

ピーク時の満員電車の扉側に立っていると、60代くらいの女性2人が、

「○○○？」←東京都内の駅名を私に向かって連呼していた。

もう扉が閉まる直前だったのでとりあえず乗って！と手で合図し2人は乗り込んできた。

女性たちの手には、英語で何やら沢山書いてあるメモが。

その方と目があったのでニコッと微笑んだら、「実はここに行きたい。」と英語で私に話しかけてきたのである。

はて？それって○○○(駅)であってる？と思い、私も調べてみると、次の駅で降りると近いらしい。

私は👍と合図をし、その駅で彼女たちと一緒に降りた。「この駅から☆☆線に乗り換えて三つ目の駅で降りるんだよ！。良い１日を！」と説明をしたところ、2人は何度も何度もサンキューサンキューと言い、小さな袋に入ったプレゼントを私に手渡してくれた。

チョコとタオルが入ってた。

一つ電車は見送ってしまったけど、なんだか心がほっこりして、満員電車で泣きそうになった。

最近言葉の刃が刺さって心が痛かったけど、いいこともあるもんだとしみじみ感じた。

外国に行くと、目があった人とお互いにニコッと笑顔で挨拶を交わす習慣がある。

日本では絶対にやらないし、やったとしても日本人から笑顔が返ってくることはまずない。

このアイコンタクトから始まる微笑み返しは私もすでに習慣になっていて、今回もそれがあったからこその優しいプレゼントだったんじゃないかと思う。

嫌なこともあったけど、世の中はやっぱり優しさに溢れている。

そう思った出来事だった。