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人によく話しかけられる

昔からよく人に話しかけられる。

日本で見知らぬ土地を旅行していても、「駅までの道、教えてください」と言われたりする。いや私もわからないんですけどっ!と思うが、「この土地の人ではないけど」と前置きして一生懸命答えるようにしている。地元の人に見えるのだろうか?あとは外国人にも駅でよく電車の乗り換えを聞かれたりする。

先日も歩いていたら、ギギーッとブレーキ音がしたのでびっくりして振り返ると、自転車に乗ったおじいさんが横にいた。

「あのー、トイザラスってどこにありますか?」

お年寄りが何故トイザラスに???と一瞬戸惑い、しかも何故私に訊く?と思ったが、「目の前に見える大きな建物がトイザラスですよ。」と教えてあげた。

別の日もバスに乗ろうと並んでいたら、「なかなかバス来ないですねぇ」と隣のご婦人に話しかけられ、しばし談笑。

こんな具合によく話しかけられる。

フランスでも同様で、バスでたまたま隣りになった人に話しかけられ、到着するまで2時間話し続けたり、カフェで本を読んでいると素敵なマダムに話しかけられ、そのままおしゃべりをしてしまったり…。でもフランスはおそらく国民性もあるから、本当によく話しかけられた。

以前ある人に「人によく話しかけられる」という話をしたら、「いつでも話しかけてください(なんなら外国語も対応可です)」とおでこに書いてあるからだ、と言われたことがある。

なんだ、その「冷やし中華はじめました」みたいなキャッチフレーズは?と思ったが、それは当たってるかも…

南仏に滞在していた時に、一人でエズという綺麗な村に日帰り旅行に出かけた。

↓エズからの風景。この反対側がすぐモナコだ。

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バスを待っていると、私と同じアジア人の親子がものすごく困っているのを見つけた。それを眺めていたら娘さんの方から声をかけられ、エズまで行く方法を知っているか?と尋ねられた。話を聞いているとどのバスに乗っていいか分からず困っていると言う。

「じゃあ!私も行くから一緒にいきましょう!」

と私から誘い、それから半日台湾から来た母娘グループとエズの小旅行を楽しんだのである。

現在おでこのキャッチフレーズは若干消えかかってはいると思う(例えです)。

新型コロナの感染拡大により、人に話しかけたり話しかけられたりするのが恐ろしいし、躊躇する時代になってしまった。マスクをしてある程度の距離を取れば平気だとは分かっていても、やはり怖いなぁと思うこともある。しかし対面でのコミュニケーションが減ることは残念だ。

ポストコロナの時代が来ると、私たちのコミュニケーションのほとんどがオンラインやLINEのようにチャットになってしまうのだろうか?便利な反面寂しい感じもする。

私はポスト・コロナの時代になっても、おじいさんにトイザラスどこですか?って尋ねられる人でいられるだろうか?その前におでこのキャッチフレーズはマッキーで太く書きなおしておきます。。





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