嘘に死ぬ
スカーの一生は、嘘にまみれています。
王になりたいスカーは、本当は甥っ子のシンバが憎らしいのに、シンバが子供のころは、可愛がっているふりをする。
可愛がるふりをして殺そうともしました。
嘘をつくことに慣れていたのかもしれません。
嘘は自分の首を絞めます。
帰ってきたシンバとの戦いで、スカーは追いつめられます。
その時にスカーは、後先考えない嘘をついてしまうのです。
もう後退れない崖の上で、なんとか「自分は悪くなかった」というふりをしようとする。
口をついて出たのは、「俺は嵌められたんだ。ほら、悪いのはハイエナたちなんだよ」
スカー最大の不幸。
炎の壁の向こうで、ハイエナたちがその言葉を耳にしていたんです。
そして、シンバももうスカーの言葉に騙されるほど素直ではありません。
スカーはシンバに負けて崖を転がり落ち、その先でハイエナたちに囲まれます。
食に飢えたハイエナたちは、もう味方ではありませんでした。
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