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どうして顔は1個しかないんだろう……

亜麻ああさです。

このあいだ本を読んでいたら、「解離性同一性障害を持つ人の中には、鏡を見た時にそれぞれの人格の顔が映る」っていう話を見つけました。

つまり、何人もいる人格たちは、表に出ている時、それぞれ「これが自分の顔だ」と思う顔が鏡で見えるらしいのです。


え!!!!すご!!!!!


うらやましい!!!!!!


と、私たちは思っちゃいました。

人間の脳って不思議ですね。


私たちには主さんの顔しか見えません。

時々「自分たちの顔が見れたらいいのにな」と思います。

解離人格によって顔つきが本当にすごく変わる人もいるそうですが、私たちはそこまでの変化はなくて。

肉体としての「自分の顔」はある程度一定なんです。

でもパーツたちそれぞれの顔がイメージの中では分かっているから、鏡を見た時に「本当は違うんだけどな」なんて思ったりします。


なんなら心地よく感じる髪の長さとか服装も違うので、みんなで折り合いをつけるのが大変です。

ついこの間、髪を切られ過ぎてしまって(でもその時はそういう気分だったんだからしょうがないですね)、翔は「サイコー!」と思ってるけど、私や亜里紗は「短すぎて恥ずかしい」と思っています。

パーツたちの中では私が一番髪が長いけど、現実の肉体の髪をそこまで伸ばすまで翔は我慢できないだろうし、直也もちょっと嫌がるかも……。どうしたものか。


顔は(残念ながら)一定だけど、おもしろいことも分かりました。

昔の写真を見ると、「あ、これは○○だな」って分かるものがあったりします。

見た目は女の子だけど、幼稚園の時の写真では直也が表に出てたなって分かりました。

小学生の時は亜香里と亜里紗。

翔はあまりにも身長と髪質と顔立ちが違うからはっきり分かったことはないし、私もあまり写真に映れる機会は少ないですが……。


みんなの顔を映して残すチャンスや技術があったらいいのにな、そうしたらそれぞれ満足できるかもしれないのにな、なんて思ったりします。




文責:亜麻ああさ

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