見出し画像

【自立】人生は短いから、憧れのMacbookを今買おう

10年使ってきたノートパソコンがついに壊れた。

もともとWindows11に非対応だったので、来年までには買い替えるつもりでいた。それでも先立つものを貯めてからにしたくて、騙し騙し使っていたのだ。

それがある日突然、起動後の画面が真っ暗なままログイン画面も開かなくなり……


そもそもといえばこのパソコンは、高校生になるころ親が買ってくれたものだった。

小説を書く僕たちのために、そして当時からMacbookに憧れていた僕たちのために、銀色のボディを選ばせてくれて買い与えてくれたもの。

様々な物語を一緒に作り上げてきた仲間であると同時に、予算の都合がつかなかった僕のMacbookに対する羨望の表れでもあった。


人生とはわからないもので、そこから10年も経つと成人式はするし実家を出て暮らし始めたりもするのである。
当時の自分を10年後の視座から励ましたとしても、僕の現在をとても信じてはもらえないかもしれない。信頼できる人たちに恵まれて、心の傷を癒しているところだなんて。

少し話が逸れてしまった。

そういうわけで今の僕には、当時よりも額の多い自由になるお金と「成人」という身分がある。

誰の許可を得る必要もない。自分のことを自分で決められて、自分の決心一つでお金を出すことも引っ込めることもできる。

迷いはなかった。僕は最寄りのAppleストアへ走った。

結果ついに手に入れた、憧れのMacbook pro。誇らしいことに、そんな憧れのデバイスで今このnoteを書いている。

僕にとって初めてのMac。ウィンドウを閉じる×アイコンがWindowsと逆の位置にあったり、トラックパッドが優秀すぎてスクロールに詰まったり……
自動で変換されていく漢字に大感動したり、立ち上がりが早く思いついたらすぐに原稿を書き始められる素早さに小躍りしたり、している。

美しいsonomaの風景は魅力的だったけれど、誘惑に抗えなかった僕は記念すべき最初の壁紙を推しにした笑。


いざ手にいれるまでは憧れの想像ばかりがふくらんで、せっかくだからカフェでノマドワークなんかもやってみたい……なんて思っていたのだが。実際に大事に大事に家へ持ち帰ってみれば、こんな高級なものを外に持ち出すなんてとんでもないと思ってしまう。

とはいえちょっと経てば、慣れていくのだろう。
後から思い出したのだが、初めてiPhoneを持った時も同じような思考をめぐらせた気がするから。


「この人生のどこかで、Macbookを所有してみたい」という目標を叶えようと決意してみて、人生は意外と短いものだと思った。

「次に使うパソコンはMacbookがいいな」なんて願いながら買ったノートパソコンと一緒に、なんだかんだ10年も過ごせてしまった。今回のMacbookも10年は使うつもりで買った。
けれどもよくよく振り返って考えてみなければ、自分が10年という長い時間を生きてきたとはとても信じられない。この間まで学生だったような気がするのに……

「いつか〇〇してみたい」と思っているうちに、気づいたら何年も経ってしまうのかもしれない。そう思うと、人生の短さに若干の焦燥を覚える。

若いも老いているも関係ない。私だって何気ない外出中に何かに見舞われるかもしれないのだから。大災害が起これば地球や人類の存亡自体も危ういかもしれない。

全部を今すぐに叶えるのは難しいかもしれないけれど、「いつか」「いつか」を重ねて先延ばしにしていることが他にもなかったかどうか、鮮やかな液晶画面を見つめながら考えているのだ。


この記事が参加している募集

買ってよかったもの

読んでくださりありがとうございます。良い記事だな、役に立ったなと思ったら、ぜひサポートしていただけると喜びます。 いただいたサポートは書き続けていくための軍資金等として大切に使わせていただきます。