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妊娠して、流産する話。

※2019年10月に他SNSで書いたものの転載です。

8月の末に「あれ?」となって、反応出ない妊娠検査薬何日も試して、やっと線が出たから病院に行ってそれでもまた反応薄いし何にも見えないからまた来週ねって言われてどきどきしながら過ごしてやっと胎嚢見えて次は心拍が確認できれば確定だねって言われてまたどきどきしながら過ごして心拍無事に確認できて母子手帳もらってきてつわりひどいから会社に報告してそれで通勤遅らせてもらえるように書類書いてもらう準備して初めての妊婦健診、血液検査して採血したところが止まるまでの間に母親学級の話とかその病院でやってる特殊なエコーの話とか聞いて「早めに予約しますう」とか言って問診に呼ばれて通勤の話してじゃああとで書類書きましょう、まずは内診ねってなってエコーしたらいないの、あかちゃん。「生きていない可能性が高いです」って言われたの、私。

台風が来た土曜日、まだ風も強くない8:30、通院終わったら今日は一日ゆっくり過ごそう赤ちゃんのためにもって話をしてて、でもそんなことがあったから雨戸を閉めた真っ暗な部屋で声を上げて子どもみたいに、赤ちゃんみたいに、泣いた。

妊娠の約15%が流産となる。心拍確認後の流産確率は5%。

どうしてこの子なんだろう、どうして?って頭の中ぐるぐるして、でもどうしてなんて考えても結論なんてないのはわかっている。

火曜日、夫も休んで二人でよく寝た。水曜日、会社に行こうと思ったけど体が動かなくて私はもう一日休みを伸ばした。夫は会社に行った。ドトールでハニーオレを飲みながらこれを書いている。

三連休で妊婦アプリは全部消した。つけ始めていた日記は途切れたまま更新していない。母子手帳や妊婦雑誌は目に入らないところにまとめてもらった。メルマガの購読を解除する。グーグルアドセンスが私を妊婦だと認定して広告を表示してくるから、Safariもインスタも見たくない。

妊娠の約15%が流産となる。心拍確認後の流産確率は5%。

5%って低いと思う?高いと思う??
私はね、やっぱり低いと思うんだよね。
泣きながら思い出すのは夫と見た心拍確認のエコーの様子なんだよね。ただのシミみたいなかたまりが、ひくひくしてて。「ひくひくしてる!!かわいい!!」って言い合ったあの時のエコーがさ。
「染色体異常だから誰にも何にも責任ない」って言われたんだけど「いやでもそれ私の卵子だし」って思っちゃうんだよね。私の卵子のせいで、つまりは私のせいなんじゃないかって。

ぶっちゃけちゃうと、初めてのタイミング法で妊娠しちゃった、しかも心拍確認までたどり着いちゃったからなんかもう元気に生まれてくる想像しかしてなかったんだよね。5%だし。生まれてくるまではずっとドキドキしながら過ごすしかないんだよね。アウトオブコントロールなんだから、ただ、できることをやって我慢すべきことを我慢してそれでも何が起きるかわからないから、その時までずっと、ドキドキしながら過ごすしかない。

…とここまで書いたところで体調に変化があり、病院に行ってきた。「隠れていただけでは?」という僅かな希望もなくなり、手術日程を決めてきた。
先生に「不育症の検査した方がいいですか?」って聞いたら「いえ一度目ですし不要だと思います。妊娠できるんだって前向きに捉えましょう」と言われた。

今夜はお寿司。


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