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稽留流産の手術の記録。

※2019年10月に他SNSで書いたものの加筆修正したものです。

22日、シャワーを浴びて16時に病院。
個室に通される。パジャマに着替え、処置室へ。明日に向けての前処置。子宮口を広げるために、水分を吸って膨らむものを突っ込む。この処置が一番痛かった。「いたいーいたいよーーー」とうなり、足は閉じようとし、涙は出る。

這うように部屋に戻り横になる。夫に付き添ってもらう。面会時間は20時までとのこと。痛みで苦しい。つらい。何を喋ったのか記憶もない。薬をもらおうとして、いま飲むと寝る前に飲めない、と言われて我慢する。


18時、食事。配膳に来た看護師さんが心配してくれる。「どんどん辛さは落ち着いていくはず」。本当に?信じられない。

とりあえずごはん。牛肉とピーマン、パプリカの炒め物、サラダには白身魚の一口大のフライが乗ってて、里芋と厚揚げの煮物も美味しかった。頑張って食べた…座るのが辛く、夫にベッドに座ってもらい、それに寄りかかって、長い時間かけて食べ切る。
下げに来た看護師さんに「まだ痛い?」と聞かれる。「広げ切っちゃえば痛さは落ち着くはず。体も慣れてくるし」と言われる。「薬飲んで寝ます」と伝え、ロキソニンをもらう。あぁ、もっと早く飲んじゃえばよかった。洗面を済ませ、薬を飲み朦朧としながら夫と別れる。


22時ごろ、寝つく。夜中0時ごろ、見回りで起きる。3時半の見回りまで寝付けず。苦しい。暑い。日付が変わってからは水も飲めない。落ち着かない。痛い。4時ごろまた眠る。

翌朝7時過ぎ、起床。
ベッドで体温と血圧を測ってもらう。
8時から手術。
左臀部の上の方、腰骨下ぐらいに術前の注射。「気持ちが落ち着く薬です」と言われた。
この注射がまた痛かったー!(でもこの日1日を通して、これが一番痛かったので、前日の処置に比べれば当日は身体的には楽だった)
「30分ほど経つときいてくるからそしたら次に進むよ。何か変なことがあったらこのナースコールを押して。手術のあともこれを押せば来るからね」と言われる。たしかにぽーっとしてくる。寝落ちる前のぼんやりとしたあの感じ。

30分経ったのだろうか。看護師さんが2人来る。
血圧計を巻かれ、胸に心拍モニターのシール。
左指先に挟むやつも心拍モニターだっけ?
それから点滴。「水分取ってないからね」と。ここで問題発生。点滴のための血管が全然出てこない。
肘裏に太いのがあるんだけど、関節部にはつなげられないとのことで、体を起こしたりぐーぱーぐーぱーしてどうにか浮き上がらせて、一発で刺してもらう。しかしこの点滴の針がまた太いんだ……

しばらくして、先生登場。
「先生、昨日いたがってごめんなさい」って言ったら「へ?」ってされた。「痛いことしてるってわかってるからいいんだよ。全然、気にしないで」と返される。
呼吸器をつけられる。点滴に麻酔が追加される。先生に「目を瞑って。麻酔が少ししみるよー」と言われる。まだ起きてるぞ!とアピールするために目を開ける。瞬きをする。する、する?

物音がして「起きてます!」と声を出す。
「あ、いま呼んできますねー」と返事。あれ?
ズボンを履いてる。呼吸器はとられてる。というか、点滴も血圧計もない。あれ?


看護師さんがやってくる。「手術は無事に終わりましたよーお部屋に戻りましょう」、手を貸される。起き上がるのも立つのも一苦労。部屋に戻り、横になる。「少し経ったら旦那さん呼ぼうね」と言われる。
時計を見ると9時。ぽーっとする。夫に連絡したい。体起こすのがだるい。水が飲みたい。トイレも行きたい。

9:30ごろ、体を起こす。トイレに行き、水を飲み、夫にメールする。看護師さんと話す。薬をもらう。
夫が迎えに来る。10:30ごろ、病院を出る。

それで、おしまい。当日は眠くて、ゆっくりするしかなかった。翌日は体調はいいんだけど、少し無理すると(ご飯作った!)めまいがして立ってられなかった。安静って難しい。先生が「できれば手術翌日だけでなす翌々日も会社は休んでほしい」とのことだったので、金曜だけ行くのもなーと思い今日(2019/10/25)もお休み。雨の中、ブランケットにくるまってコーヒーをすすって過ごした。

お腹はもう痛くなくて、不思議だけど手術のあと「あーひとりになっちゃったな」って感じるんだよね。おなか、空室になっちゃったなーって。

時間が解決してくれるから、それを待つわ。


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