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段階を踏む時間の意味

 昔からほとんど化粧をせず、スキンケアもあまり凝ったことはしていません。

 アレルギーというほどではないのですが、子どもの頃からいつも体のどこかに湿疹ができて、顔にも出ることがあったので、刺激の強いものを塗ることが怖くて、今は朝と晩の洗顔後に某温泉水を使った化粧水→美容液→乳液の3段階を塗ることに落ち着いています。

 これが目覚めや眠気でぼーっとしていたり、その日のスケジュールなど他のことを考えながらやっているとよくどこかの段階を忘れるのですよね。

 最初の化粧水は忘れないのですが、美容液を飛ばして乳液に行ってしまい、それでいて「3段階」という意識だけはあるのか、再度乳液を塗ってしまったり、まだ美容液までしか塗っていないのに「あれ、乳液塗ったっけ?」となってしまいます。
(そういう時は塗る時の手の滑り方や塗った後の皮膚のつっぱり感などに違和感があるので、なんとなく「あっ、やっちゃった!」と気づきます。)

 それなら、いっそのことそういう成分が一つにまとまっているオールインワンタイプのものを使えばいいのでは?朝の忙しい時には時短にもなるし、と思って使い比べてみたことがあります。

 皮膚が弱いので、成分が安心できて刺激の少ないものを選んだので、そちらの方の違和感はなく、仕上がりもまあまあでした。

 ただ、オールインワンタイプのものってつける過程が楽しくなかったんです。(あくまで私の個人的な感想です。)

 3段階は確かに面倒だけど、化粧水、美容液、乳液と重ねていく過程でだんだん整っていく感覚、塗るに従って変わっていく皮膚の手触りを1段階ずつ感じていく時間が楽しめる。そういうことが私は楽しくて大切に思っているのだなという新たな発見をしました。(それにしてはよく段階を忘れるのでは?というツッコミは無しでお願いします(笑))

 時短で効率的なことが最優先される世の中だけど、段階を踏むこと、その時間に小さな幸せが潜んでいることがあるのだなあとちょっと感じさせられました。




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