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2021/11/21

両親と少し遠出。
魚屋さんに行くことにしていたらしく、ゲームに熱中していた私は危うく置いていかれそうになった。
そこの料理が大好きな私はそれに気づいて抗議の声を上げて、無事連れて行ってもらえた。

高速を揺られている間は前に買ったイヤホンで音楽を聴いていた。
特にこれと言って聴きたい曲も無かったけれど、移動中は他に何をすればいいのかわからない。
耳を塞いで自分の世界に入りつつ、外の景色をぼーっと眺める。
神社で少し厳かになるのと同じくらい、反射的にそうなってしまう。
友人たちとドライブに行けない理由の1つ。(単純に学生が運転する車が怖いのがもう1つ。自信があればあるほど怖い。)
Neruさんちょっとご無沙汰していたけど、これからもたまに聴いて、そうやって一生聴いていられる気がする。


店の前まで来て、順番を押さえておくための紙(なんて言うの?)に名字を書く。
私たちの前に7組ほどいたのでその間にCD屋さんに行った。
個人的にはCDは廃れていく文化で、そのうちプレイヤー共々アンティークの一種になるだろうと思っている。
それでも世の中の最新曲のCDは未だに、力の入ったジャケットをこちらに向けてしゃんと並んでいる。
よく知らない曲があちこちから流れてくるのもCD屋さんの醍醐味だったり。
中学生の頃によく聴いていたアーティストが、幕張メッセを満員にしてパフォーマンスする映像が流れていた。
旧友の様子を人づてに聞くのってこんな感覚なんだろうか。
面識も全く無いし、一方的に背中を押してもらっていた(今でもたまに押してもらう)だけなのに「お、色々あったみたいだけど元気にやってんね」って思った。

そろそろ順番だろうと思い店先に戻ったけれど、まだ4組も先客がいた。
暇なので近くを適当に眺めてみたり、ショーウィンドウに並ぶ食品サンプルを覗いてみたり。
家族連れが休憩できる場所で、バームクーヘンのような椅子?クッション?をぴょんぴょん跳び移って遊ぶ小さな子供がかわいかった。
本格的な魚屋さんの横に位置して、1000円時間無制限、寿司を含むビュフェ食べ放題のお店が、どうやって利益を上げているのか知りたくなった。

そんなこんなでようやく名前が呼ばれた。
ここに来て注文するものは決まっている。
記憶にある通り美味しい。
「美味しいお店知ってる?」って友人に聞かれた時、唯一答えられるのがこのお店。
前に一度親友と呼んで差し支えない人に紹介しようとしたら「火の通ってない魚が食べられない」という壁に阻まれた。
あと普通に高いので、学生が気軽に来れるかと言われるとそれも無理。
それでも味は格別で「晩御飯は魚だよ」と言われた小学生も、この魚だったらテンションが上がるはず。
また、両親が揃った時にしかこのお店には来られない。
弟の合格祝いの時も来た特別な魚屋さん。
コロナで潰れてなくてよかった。


食事を終えて、弟と妹にお土産を買って帰る。
いつもは回転焼きなので、そこに向かっていた途中、茶色くて垂れ目な猫の横断幕が目に飛び込んできた。
どうやらそこはパン屋さん。
私と母は「猫だ〜かわいい〜」と吸い寄せられていった。
「え〜どうしよう」とか言いながらトレーにどんどん猫の顔を模したパンを放り込んでいく。
さっきの魚屋さんでもかなりの出費だったのに、ここでも同じくらいの金額を使ってパンを買った。(猫の顔型チーズケーキが高かった。)
猫は今現在日本の覇権を握っている。
犬と猫にはそれぞれの良さがあるのは間違いないけれど、今の日本で敢えて統計を取れば猫派の方が多いと思う。
真面目で従順な態度が必ずしも良しとされない現代から考えると当然の帰結か。
メメント・ネコ。

そのあと猫とは別に回転焼きをしっかり買って帰った。
帰りは音楽を聴く気になれず、たっちレディオを聞いていた。
この番組が好みにハマりすぎて、他のラジオを全く聞かなくなった。(からめるさんとARuFaさんのやつなので、ジャンルが全然違うのもあるけど。)
超絶緩い社会学のような感じ。
エンタメに身を置く方々が色んな人のお便りを読んで、それについて議論を膨らませたり人生経験を語ったり。
3人ともお互いの話を邪魔しないので本当に聞きやすい。
あと番組は全く関係ないけれど、イヤホンの性能にまた感動した。
ノイズキャンセリング機能が強く、音量をあまり上げずともラジオが聴ける。
以前までは音量バーみたいなものの半分以上まで上げなければ聞こえなかった。
正直聴覚に悪いのではないかと心配するほど。
しかし買い替えた新しいやつは音楽を聴いている時の音量とさほど変わらない。
素晴らしい。
私の耳は守られた。


帰宅してからFP受検の申請を全くしていなかったことに気がついた。
まだ間に合うか……?いやそもそも次ちゃんと受けられるだけの知識を備えられるか…?とか悩みつつ調べてみると、11月の末まで受けつけてくれるとのこと。
少し悩むけど受けておこうかな。
受検料はそれなりに取られるけれど、だからこそ後に引けなくなる。
絶賛サボり中の私にはいい気付けになるか。

こう思ったのには少し訳があって。
最近本当に何もしていないなと思い、急に色々とやりたくなった。
「友人と雑談」「原神」しかしていない日常に飽きてきたとでも言おうか。
朝からめちゃくちゃ本が読みたくなって、ずっと積読になっていた「硝子の塔の殺人」を読み始めた。
一気に読んでしまうと翌日動けないので、100ページと少しを読み終えたところでセーブしている。
明日からまた続きを読もう。
そして更に「資格試験」を加えようかなと思った。
とにかく紙の本に触れる機会があまりにも減っている。
向いさえすれば割とやる気は出てくる方なので、最初の一歩を強制的に踏み出させようという考え。
年末にまた青白い顔でレジュメを睨みつけずに済むように、自分の部屋はめちゃくちゃ寒いけれど机に向かおう。


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