【完全版】プッチンプリンの生態


どうも、じぇらと申します。何を隠そう私、プッチンプリン探検隊の中央支部2番隊の隊長ということで普段からプッチンプリンの研究に身を捧げております。

プッチンプリンというものがこの世に広まって約半世紀…。しかしプッチンプリンの生態は知られていないまま需要だけが加速し、今では養殖のプッチンプリンが市場にのさばるという始末…。

プッチンプリンは中東〜南極に縦一文字に生息すると言われる、一昔前では伝説の生き物で1パック捕獲するのに約20人が犠牲になったと言われるほど凶暴な生き物であります。しかし同時に森に迷い傷ついた人間に優しく介抱をするなどといった事例も挙げられています。

そうです。彼らは我々にはかりきれない神秘的なモノを秘めてるのです!!なのに現代人ときたら……

このままでは真のプッチンプリンが失われてしまう!!

本来のプッチンプリンの秘密を暴き出し、プッチンプリン経済に光を見出そうではないか!!!

いざ、未知の世界へ!!


〜数ヶ月後〜

中東のイエメンという国にて、野生のプッチンプリンを発見したというリークがあったため。急いで向かう。

リークされた場所

ふむ。ナビージュアイブ山か。新期造山帯であり、土地は白い石灰岩と赤錆が混ざったクリーム色の山だ。そして冬には山頂に血のような雪が降るので、あたかもカラメルをかけたプリンように見えるため、「プディングマウンテン」と揶揄されることがしばしばあるそうだ。なるほど。

まさに探検する場所としてはうってつけだろう。プリンは新期造山帯を好むしな。よし、早速探検だ。ただ…懸念としては、ここは昔から“ヤツ”が出ると言われているが…。まぁ流石に考えすぎか。


《到着》

……よし着いた。
ここがイエメンのナビージュアイブ山か。思ったより発展してるな。プリンは昔は貴族に好まれていたからな。気高いのだろう。そう思うと納得がいく。

イエメンのナビージュアイブ山8合目

思ったより見知った店があって安心する。日本の東京の都市の一つである、新宿に似てる気がする。それもそうか。イエメンのナビージュアイブは新宿の姉妹都市だからな。お陰で装備は全てドンキホーテで揃えることができた。

さて探索開始だ。



………………


数分経過する。



………………だめだ。もう無理だ。見つからない。帰りたい。無理な気がする。帰って布団でアマプラみたい。

いや、諦めていいのか。ここまできて。いやまだ数分しか経ってないじゃないか。諦めるわけにはいかない。いかないのだ。


…………………



…………さらに数十分がたつ。



………今日の晩御飯何にしようかな。てか何?プッチンプリンて。別に今そんな需要ねぇだろ。誰も買わねぇよそんなオワコン菓子。


…いや休憩だ休憩だ。流石に何分も探索していると嫌な現実を見てしまう。



近くの蟹道楽で休息をとることにした。蟹道楽は良い。野生動物の脅威がない。腐ってもここは法治圏外である。いつアイスバケツチャレンジをされてTikTokに載せられてもおかしくない。って、チョっぴり古いカナ(笑)


………………


そんなこんなでコース料理を淡々と食べていく。カニの刺身は久々に食べる。相変わらず美味い。プッチンプリン探検隊なんでやめてカニ探検隊になった方が絶対良いと思う。カニの方が美味いから。


…………………

その時は突然来た。

コース料理が終盤を迎え、追加で何か頼もうかなってメニューを見ようとした時、足元に何か違和感を覚えたのである。

ゴロッ


や、、やつは…!!!
プッチンプルルルルルルイン!!!!!!


間違いない。これはプッチンプリンだ。急いで裏の野生マークを確認する。うむ、たしかに野生マークは真っ赤に光り、辿々しいながらもナイトクラブのような妖艶なランプを点滅させている!!つまり、本物の野生のプッチンプリンだ。うひょー!!


なに!!他にも居たのか
は????!!!!


異常事態だ!!異常事態だ!!!!!緊急事態だ!!!マグニチュード0.2!!(プリンが丁度気持ちよく揺れる震度)

だれーーーーー!!!!????


怖いこわいこわい怖いコワイ(てかプリン関係なくね?)

ひょ?

へ?


キャーーーーーーー!!!!!
やめてやめてやめて!!!!!!!!!!


頭おかしくなっちゃうううううう!!!!!!!!!



……はぁはぁ

プリンの聖地に来てみたらとんでもないものを味わったぜ。、、しかし妙だな。果たしてこんなに都合よく現れるものか…???これはまるで、「罠」のような………………


……ハッ!!!


この気配は…………しまった!!


“ヤツ”だぁ!!!!!!しまったーーー!!!!!こうしちゃいられねぇ!!!逃げるべ!!東京へ!!!



タバスコ…又の名を「T-REX」世界のプリンを激まずに変えるバケモンみてぇな液体だ。ヤツはプリンが多く集まるところにフラッと現れる。話では聴いていたが…そしてプリンの真実に近づくやつに…ビュビュビュッッッ!!!!なのだ。



ぐおおお!!!迫ってくるぜ!!

やばい、このままだと俺どころか、プリンたちまでヤバい!!!全滅させられる…さながら現代のT-REXのようだ!!!!


プリンも俺も、タバスコかけられちまう!!真っ赤に染まって、酸っぱ辛いやべぇ汁だらけになって、やばくなっちまう!!!!!!こんなの違うよ!!タバスコ、おまえは間違ってるよ!!こんなのって、こんなのって……うんあわぁぁあ!!!!!!!!


…………



ハッ!!



プリンたちが…タバスコを囲むように…?


……………?


…………!

はは、、、はははは!


そうか………そうだったのだな。間違ってたのは、、俺の方だ。

タバスコは、、、プリンたちを守っていたのだな。

俺はなんで勘違いを…俺は愚か者だ。密かに暮らすプリンたちを脅かし、やれ秘密だの、やれ神秘だの。自分達のことばかりじゃないか。

本当にプリンのことを考えていなかったのは………俺だ。


はは…。



………!?

なんだ、気のせいか…?いや、だか確かに。そんなことないって…。

プリンの精「あなたは私たちを想って動いてくれた。それだけで十分なのですよ」



くぅ……!!!!!!!ありがてぇ!!!


ーーーーーーーーーーーーーーーー



こうして俺は日本へ帰った。
だかもうプリンの秘密を解き明かそうとはもうしないだろう。


そして翌日、プリン探検隊は解散させた。もともと一人だけだったしね。


プリンはプリンで新しい道を歩んでいるんだ、そろそろ俺も自分の道、進まなきゃな。

ふう、なんだか今まで何とかして生きてる意味を見つけよう見つけようと張り詰めて生きていたのが嘘みたいだ。

それは空気が抜けたかのように……もしかしてプッチンプリンの精が僕の人生に息を吹き込んでくれたのかもね。

うむ、、こっからどうしようか。何に力を注ごうか。俺にはもう何もない……


いや、ちがうな。やることは実は身近にあった。いつもそうだ。

とりあえず、俺はちゃんと仕事して、親に恩返しするよ。他にもやりたいこと、いっぱいあるしね。


………

さーーーて!!やることは盛り沢山だ!っと、その前に…………コンビニでプリン、買ってかなきゃな!プリン探検隊はやめたけど………やっぱり好きだもんな!!よーし頑張るぞ!!



……………


…これを見てるキミたちへ。この辛い現代社会の中、自分自身の狭い価値観に押し込められてはいないかい。見えないけどくるしい壁、それはプラスチックのように脆いようで突破できない檻。でもね、よく見てごらん。自分自身をよく見るんだ。盲点を突き、きっかけを見つけたら迷わず踏み切ってごらん。きっとそこから新しい風が吹き込んで、君は檻から羽ばたいていくんだよ。そう、それはまるで、

プッチンプリンのように。























END

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