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ベスト・オブ・SUGAパート20選<後編>


引き続きユンギペンの私がユンギさんのベストオブラップパートについて感想を述べていく記事になっています。残り7曲。

なんだかこのテーマで記事を書いていくにつれ、何故彼らにこんなにも惹かれ、もっと知りたいと思うのだろうか。そう思うようになり、いろいろ考えました。
その辺は最後あたりに書いていこうと思います。


前編と中編はこちら


残りの7曲は、もう私の中ではTOP7です。BEST セブン。
好きな物は最後まで残しておくタイプなので…

自己満足で書いていきたいと思います。

ところでトニーモンタナ feat.JIMINが音源化とは。やられた。
Agust D大好きユンギペンなのでぶっ倒れました。
これを機に映画スカーフェイスを見てみようかな。



ユンギパート厳選<後編>



14.Anpanman (0:29~)

 ッカーーー!!(韓国人特有のリアクション)
Anpanman、めちゃくちゃクールなHIPHOPです。ミニマルミュージックっていうのかな?よく聴くとそんなに複雑じゃないのに、すごく面白い癖になる編曲。

Anpanmanが好きすぎて、DTMを始めた頃にGarageBand(無料DTMソフト)でこの曲をコピーしてみた事があります。ボーカルパートだけでなくラップパートまで音階に書き出すという面倒なことをやっていました。なのでこの曲のラップパートは100回以上聴いてる。これをきっかけにユンギさんのラップに聞き惚れてしまいました。

この曲のユンギさんのパートはオクターブでハモってますよね。ユンギさんの高音・低音どちらもカッコ良すぎるのでイヤホンを着けて上下を別々に聴いてみて欲しいです。パフォーマンスではどっちを歌うのか毎回楽しみなんですよ。私はどちらかというと低音の方が好きなんですが、昔と比べて最近は高音で歌う確率が高いです。低音は歌いにくかったり喉の負担が大きかったりするのかな。

15.All night (1:18~)

ハァ〜(ため息)これはマジでTOP3に入ります。好きすぎて頭痛が…
BTS WORLDのサウンドトラックかな。ちょっとその辺の詳細スイマセン。とにかく故・ジュースワールドさんとのコラボ楽曲です。

なぜこの曲がゲームか何かのサウンドトラックで済まされているのか。正式なアルバムに入っていていいのではないか。それぐらい素晴らしい楽曲です。この曲だけで一個記事が書けそう。

このユンギさんのラップの歌詞にも、”日が昇る前の闇はとても深い”とあります。彼の好きな言葉。私もこの言葉には救われています。もしタトゥーを彫るならこの言葉を首筋に入れてやります。

エッエッエ〜イとかいうイカしたフロウ、ユンギさんだからこそカッコイイです。カッコイイ以外の言葉が思いつかないのが悔しい。
もちろんナムさんのラップも痺れます、歌い出しの"I kick out the door~"の部分を歌いながら、扉を蹴り倒して部屋に入ってくるような演出をやらせたい。ナムギにやらせたものなんて良くない訳がないんです。
そもそもこの楽曲の編曲がまたカッコイイんですよね。海外のTHE・ラッパー!って感じのシンセやドラムスのサウンド。HIPHOPわかんないので何というジャンルなのか知らないんですけど… でもちゃんと綺麗なメロディやコードがあって。ジュースワールドさんもカッコイイな〜。さっきからカッコイイしか言うてない。

16.Respect (1:52~)

ナムギ続きま〜〜す!!この二人の楽曲と聞くと、聴く前から期待と安心感があるのは何故だろうか。やはり唯一無二の作詞作曲家の方々だからですね。

この曲を初めて聴いた時、メロディや構成があまりに良すぎて驚きました。良い曲を聴いた瞬間って時が止まったような感覚になるんですけど、まさにソレ。ビートはユンギさんが作ったようです、天才だよアンタ。

ナムさんが言うには、ユンギさんに ”ヒョン、ブームバップ作ってくださいよ〜” と言いまくって出来た楽曲だと。オールドスクール、漂う90年代の雰囲気も加えて。なるほど、ブームバップというジャンルがあるのか。元々HIPHOPは無知だった私、勉強になりました。

Ayo、SUGA!っていう歌い出しから入ります。Moving On(이사)にもあるやつ。好き。
2番ヴァースのユンギさんのパート、4小節ごとにラップのフロウを変えてくるのが面白い。投げかけるように“リスペクトってなんだよ?分かんないから聞いてんだろ”と少し強めに言い放ってたり、叫ぶような高音やメロディアスな部分だったり。
あくまでラフで、全体的に重くならないようなテイストで歌ってるような感じ。なかなか聴けないですよねこんな雰囲気の楽曲。
バチバチにキメまくったラップパートがほとんどの中、これは割とレアな一曲なんじゃないか。

お互いにRespectしているナムギがRespectという題材でユニット曲を作ったという事実、ぜひ墓場に持っていきたいです。


17.Tear (2:20~)

この曲については全体的に評価したいので長くなります。ラップラインが集まって作業するとこんなにも素晴らしい楽曲が出来るの?流石すぎない?ナムさんのアルバムbehindを見て様々な翻訳していただいてるブログを見て感じたこと。ラップラインほんとすこ。
ナムさんのbehindによると、この3つのテーマで

ナム=Tear(涙)
ユンギ=テア(韓国語で”破る”)
ホソク=Fear(恐れ)

それぞれが役割分担していると。さすがラッパー。発想が天才。確かに!ナムさんはTearとネイティブに発音してるけどユンギさんはテア〜って言ってる!

内容はというとかなり重いです。愛した人に別れを告げられたがこっちは相当な未練が残っているとみた。FAKE LOVEやテヒョンのSingularityにもあるように、かつて愛する人の前では本当の自分ではなく、仮面を被っていたようだ。それはもちろん愛されたいが故にであろう、しかし別れを告げられた今、後悔しているように感じ取れる。
本来の素顔を見せていたとしても変わらず笑顔で自分を愛してくれていただろうか?出会いがあるなら別れもあると決まっていたのなら、まるで君を愛していた事さえも端から無かったことになるようじゃないかと。
ナムさんのパートをざっと説明するとこんな感じですね、これよりもっと詩的な表現でそのような心境が綴られているんですが…

ユンギさんのパート、激重。メンヘラすぎるぞ。
ナムさんは、君は俺の涙だって言ってたけどユンギさんに関しては涙なんて贅沢だとか言ってる。涙通り越して恨んでいる気さえします。なんだか怖くて思わず声が出ました。
彼の言いたいことを全体的に省略しつつ要約してみると

涙なんて贅沢 美しい別れなんてない
ゆっくり心臓を抉(えぐ)ってくれ
そうそう、ズタズタに八つ裂きにされ
バラバラになった俺の心臓を
未練 そんなものが残らないように、燃やせ
何を戸惑ってる? お前が望んだ結末だろ?
躊躇せずに殺してくれよ 
燃えてしまった灰さえ残らないように
これが本当の俺で、お前だよ
 Tear  SUGA ヴァース

狂気すぎるよ!めちゃくちゃ怖い!!

歌詞見た時背筋だけでなく内臓まで凍りついた気がします。どんな経験をすればこんな歌詞が書けちゃうんだユンギさんよ。なんでも燃やしたがる。

なぜこの歌詞がこんなにも自分に響いてるのか…と考えたんですが、自分も過去に元彼に恨まれた経験があったからだと思います。歌詞を見て真っ先に思い出しました。立場的には別れを告げた相手側と同じ状況ですね、彼らが歌うと尚更刺さりましたグサグサと。

そして ”美しい別れなんてない” と言われて二度刺された。別れを告げる側は、なんだか美しく終わらせようとしてしまう気がします。それはきっと後味が悪くないように、自分に罪悪感が残らないようにする為。だから美しく終わらせようとするな、灰一つ残らないように俺を燃やしてくれと言われると、躊躇してしまうんだろうと。これは別れを告げた側である立場を私なりに考えた心境。めちゃくちゃ考えさせられる…。

そんな激重パートが終わるや否やサビからホソクパートに行くまでのブリッジ部分では、全てを悟ったようなメロディアスな歌声になるユンギさん。時間が経って一旦冷静になったのかもしれない。ユンギさんで正解ですねココ。

そしてホソク。この曲を総括している最後のパート。

반복될 거야 너로 인한 Tear
繰り返されるだろう 君のせいによる涙が
Tear  J-HOPE ヴァース

この言葉で曲が終わります。もうなんと言葉にしたら良いのか。
愛と憎悪は同じことだと言っていたナムさんの言葉を思い出した。

あと言い忘れたのが、ユンギさんの歌声はラプラ3人集まると一番少年みたいなのに、歌詞が一番攻撃的でかつ狂気的なのが良すぎんだよな。振り幅すご。

ちょっとTearについて長く描きすぎちゃったな〜!!


18.땡(DDAENG) (1:36~)

これラプラの楽曲の中で一番好きかもしれない。なぜ私は韓国語が分からないのか。なぜ韓国に生まれなかったのか。そんなことまで考えました。彼らのイカしたラップのリリックを、翻訳を通してしか理解できないのがとても悔しい。耳で聞いてそのまま脳が理解するのと、翻訳を見て理解するのとではきっと感じ方が違うだろうに…。
まぁそんなことを言ってもどうにもならないので、翻訳を見て歌詞を理解し、しっかり覚えて再びパフォーマンスを見るを繰り返していくことにします。韓国語は必死こいて勉強中。

Youtubeよりこっちの方が和訳ついてるので良いですね。
これは2018年のペンミですが、ラップの良さに気付いてから確信に変わったのがこのステージを見た時でした。今までラップが良いとか思ったことなかったのに。

ユンギさんのフロウって、わざとテンポを遅らせるじゃないですか。そのタイミングとかほんと絶妙だし、なんだか心理的な部分の余裕みたいなのを感じるというか。とにかくめちゃくちゃカッコイイっすよね。そういうリズムの取り方なんて言うんだろう、名前とかあるんだろうか。
こういうヘイターを標的にしたリリックの時、息遣いが荒くなるユンギさんエッチすぎる(性的な目)

あとナムさん、天才的なリズムでイカした吃音ラップ見せつけるのやめてほしい、好きになっちゃうから。


19.Best Of Me (1:18~)

ちょっと重めの楽曲が続いたので一旦この曲を挟みます。あのチェインスモーカーズも手掛けたみんなダイスキBest Of Me。短いけどこの曲のユンギさんのラップパートはユンギペン全員好きなのではないですか。

やっぱ皆ユンギさんの歌が聴きたいんじゃん…私も聴きたい。
綺麗なメロディを歌い上げ高速ラップ、挙句 ”テンクス…” と囁かれる最後までチョコたっぷり状態のヴァース。
しかもこの曲しれっとダンスあるじゃないですか。"You got the best of me~" の部分のダンス、マジでヤバイ。殺すつもりか?告訴します。

↓リンク(画像をタップ)

​[BANGTAN BOMB] ​'Best Of Me' Special Stage (BTS focus) @​BTS COMEBACK SHOW - BTS (방탄소년단) 

このフォーメーションはズルすぎんだろ。軽率にセンターにユンギを持ってくるんじゃないよ。


20.바다(Sea) (2:12~)

ィヤァ〜〜〜〜〜〜〜〜!!(そう言って首を左右に振りながら拍手するジンくんのGIF)

ナムさんが元々作っていたビートを使った曲だそう。ハイ二回目のパクス。
クリーンなギターの旋律が美しい、海という題材にピッタリな曲ですね。

アルバムbehindでナムさんもこの楽曲のユンギヴァースを褒めてました。隠しトラックだからそんなに本気を出してこないだろうと思ったのに、今までのユンギヒョンのラップの中でも上位に入ると。

砂漠の蜃気楼は 形が見えても捕まえることは出来なくて
じきに果てしないこの砂漠で生き残れるように祈った
ついに蜃気楼を掴んで現実になり 
恐ろしかった砂漠は 俺たちの血、汗、涙で満たされた海になった
でもこの幸せの狭間にある 恐怖は何だろうか
元々ここは砂漠だったということを 俺たちはよく分かってる
바다 SUGA ヴァース


パチパチパチパチパチパチパチ〜〜〜(スタンディングオベーション)韓国語が完璧に理解できる韓国人だったらな〜〜!!(まだ言ってる)

なんてカッコイイのよ。鳥肌が立ちましたよ。
かつて血、汗、涙というタイトルについて「ちょっと汚いんじゃないですか?」と言ってたらしいユンギさん。このタイトルにしてなかったらこの歌詞は生まれてないでしょうね。良かったよホント。

自分たちの置かれている状況を ”砂漠と海” に喩えるワードセンス最高にクールですね。WINGS TOUR FINAL公演のスローガンを思い出す。

この歌詞を見て分かることは、見下ろしても何も見えなくなってしまうほど高い場所(雲の上)まで上り詰めても、見渡す限りの青い海で満たされても、いつでも墜落しうるという事、ここが元々砂漠だったという事実を、彼らは常に頭に入れている。


SUGA's Interludeの歌詞に ”君が望んだ星達は 暗闇にだけ現れるということを絶対に忘れるな” とある。
これは夢見ていた頃、つまりデビュー前や売れなかった頃に抱いていた夢や願望を ”星達” と表現しているとみた。要は ”初心を絶対に忘れるな” 的な意味であり、夢見る人たちや自分自身にもそう言い聞かせているように感じました。
青い海、雲の上の青空の景色は当たり前に永遠に見ていられる訳ではないと、彼らが一番分かっている。この바다という楽曲の歌詞にも繋がるところがあるなぁと。


ユンギさんはよく歌詞に、全てを手に入れることが決して輝かしいことだけではないこと、常に恐怖や、虚しさ、淋しさに襲われているなどの心境を綴ってます。
きっと彼は正直な思いをリリックにのせ、世に出すことによって自分自身が天狗にならないよう、コントロールしているのではないかと思いました。

ここまで望んでいなかったと言ってしまうほど、世界的大スターまで上り詰めたBTS。もちろん私自身にそんな経験ある訳が無いので、彼らの本当の心境など彼ら自身にしか分からない。
しかし自身のそのような心境を、音楽という手段を使って包み隠さず伝えてくれる。彼ら自身にしか分かる筈がないのに、苦しみや葛藤が痛いほど生々しく聞き手に伝わってくるし、それらが嘘偽りないことだってちゃんと分かる。
というかそう信じている。

もちろん彼らの本当の姿なんて知れるはずがないし、私はアイドルとしての仮面を被った彼らのことしか知らないただのファンの一人でしかない。当たり前のことだ。

しかしこのように彼ら自身が手掛けた一つ一つの楽曲すべてを、隅々まで自分なりに解釈し理解することによって、彼らの本当の姿を知れたような気がするのだ。





私がファンであること、そもそも私という人間が生きていることすら知らない彼らのことを何故こんなにも愛しているのか、私も分からないし、そこに意味があるのかとすら思えてしまうこともある。

しかし反対に彼らが私に与えたものは確かに存在する。彼らを知らなければ抱けなかった夢もある。

私がBTSに対してそうであるように、彼らもかつては誰かに心を動かされ、憧れ、与えられそして志を持ち時を経て、BTS(防弾少年団)として生きている。


韓国人には生まれなかったとしてもBTSと同じ時代に生まれたことに感謝しながら、私も人々の心を動かすような人間になりたい。
そしてそう思わせてくれた防弾少年団。

감사하고 사랑합니다




長い記事にお付き合いいただきありがとうございました!良かったらスキしてください〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



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