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障がい者eスポーツとコントローラーの改造について

この記事は10年ほどeスポーツシーンを観てきた身体障がい者の私のコントローラーの改造についての話だ。

この記事で初めて私を知った人は、まずは下記の記事を読んでもらえるとより理解しやすいかもしれない。

ゲーム機の越えられない壁

当時、ストリートファイターⅣシリーズのトッププレイヤーは、ほぼ全員Xboxでネット対戦をしていた。

PS3はネットワークが不安定だった。
コンボや瞬時の判断が最も重要な格闘ゲームにとって、ラグで快適に対戦ができないということは最も大きな問題だった。

PS3で遊んでいた私にとって、Xboxでスパ4をしたくなるのは必然だった。
故に、PS3勢だった私の心は俺より強い奴が沢山いるXboxに向いていた。

箱のつえーやつ等に会いに行きたくなった。

私が初めて格ゲーをプレイしていて壁にぶち当たったのは、
ゲーム機の違いによって、同じコントローラーで遊べない問題だった。

当時、同じタイトルでもPS3とXboxでは同じコントローラーで遊べなかったのだ。

コンバーターを噛ませたら出来るらしいという情報も得たが、PS2コンが使えるようになるだけだった。

でも諦めきれなくて、PS3で使っていたパッドに近い物を探してXbox一式を購入した。


重い。

Xboxのコントローラーはマジで重かった。
ボタンは硬いしすぐに腕が痛くなった。

振動パッドが載っている関係で、普段使っているパッドより100g重かった。100gくらい根性でどうにかなるだろ なんて思っていた。

販売業者に連絡して振動パッドを抜いてもらった。

振動パッドだけが重いわけではないことを知った。
ボタンが硬すぎて投げ抜けが出なかった。

完全に心はポッキリいかれてしまっていた。

悔しかった。

箱で詰んで、箱を積んだ。

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その後

それでも好きなものを諦められなかった私は動画勢になった。

自分の使用キャラや、好きなキャラのトッププレイヤーの活躍を大会等で応援するのが何よりもの楽しみだった。

私にとってTOPANGAリーグNBAMLBだった。
ささきコーディー、小路KOGホーク、マイヒーロー北千住DJ
名前を上げたら切りがない程カッコいいプレイヤー、名勝負だらけだった。

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eスポーツはプレイが出来なくなっても、シーンを見続けていればちゃんと熱狂出来ることを私は伝えたい。

時代が変われば デバイスも変わる

ここ10年でコントローラー周りの問題も色々変わってきた。

一般社団法人ユニバーサルeスポーツネットワーク
障がいがあっても、誰もがeスポーツに参加できるような支援相談、情報普及活動を行っている団体
テクノツール株式会社
パッドでゲームができないゲーマー向けのデバイスや福祉機器を開発、販売している会社
北海道医療センターの方たち
ゲームデバイスや設定の工夫を発信している。
ゲームやろうぜProject ひらけごま AGLGamers



自分しか抱えていないと思っていた悩みは、
意外とみんなが抱えていたりもする。

一人で抱えていた悩みを自分ひとりで解決する時代は終りを迎えているのかもしれない。


大会のレギュレーション問題について

ここ数年、コントローラー改造が格闘ゲームシーンの課題となっている。
詳しくは下記リンクの記事を読んでいただきたい。

格ゲーにおけるHitBoxなどのコントローラーを巡る話 / 瀬戸風味

みんな追加ボタン付けたいだけじゃね? / まじっく ざ げーまー様


最後に

eスポーツは誰でも気軽にプレイできる分、ハンディキャップを背負ってゲームをするのは自己責任が大きい。私に関してはそうだった。

チームゲームとなれば、みんな出来る事が出来なきゃ普通に怒られる。

だが、今までの生活や経験が一切活きないところがゲームの魅力だ。

どれだけ漢字練習や勉強をしても、
コンボは伸びないし対空は出ない。

出来ないが許されない世界へ飛び込んだ時に
出来ないが許されない世界だからこそ

普段の生活じゃ味わえない成長や達成感、宝物と出会えるのだ。

誰でも気軽に遊べて、目標を立てて練習して
挑戦できるところがeスポーツの魅力だ。

1クレの人生で、対戦ゲーマーとして2度目の人生を始めてみるのはいかがだろうか。

いつでも対戦待ってます。

筆者:Jeni

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