no.15 私のコーヒー時間

こんばんは
私にとってのコーヒータイムは一息つく休息ではなく、その時間を皆様に提供する側のコーヒータイムです。今日はそんな目線から、少しだけお話を。

まずコーヒーって、奥が深すぎるんですよね。
私は何の技術もないまま入社したので、まずは学ぶところからでした。
深煎り〜浅煎りはもちろん、淹れ方、ラテアートの書き方、エスプレッソの抽出方法、レシピなど。コーヒー屋さんって、大変なんです。

コーヒー屋になってから早3年半ほど経ちましたが、毎日毎日自分の舌に味を覚えさせ、それでも全然素人で、上には上がいすぎて口が裂けても私はバリスタだ!なんて名乗れません。恥ずかしいながら、お客さまの方が知識が多く勉強になることも多々あります…。

でも、エスプレッソのレシピを決める作業を任される朝があったりします。ラテやカプチーノはもちろん、その日のすべての味の決め手となる部分。どこまで引き出せるか、引き出しすぎないか、駆け引きの時間です。単品で飲んだ時はまだもうちょっとかな?と思っても、ミルクと合わせたら甘さが引き立って良かったり、攻めすぎると渋くなったり。

でも正直なところを言うと…
コーヒーって、味だけじゃないと思うんです。
味はもちろんですが、カフェ全体の雰囲気が味を増すと思って働いています。

スタッフとほんの少し会話を交わすその時間が、そのたわいもない会話が、居心地の良さにつながると思います。
音楽やその店の雰囲気、お客さんとの距離。それに肝心のコーヒーの味。全てが合わさってやっと、最高のコーヒー時間を提供できると思っています。

ラテアートも同じで。味はもちろん大切なのですが…ラテアートって本当に難しくて。なかなか上手くならないんです。(私がセンスないだけかも)

だけど、アートは付加価値だと思ってます。(半分開き直り)
ラテアートで売ってるコーヒー屋さんはもちろんアートうまくて当然ですが、バリスタっぽい人ならみんながみんな出来るものでもないんですよね。。

私は全然上手くならないので、新たな付加価値を生み出すために、お客さまと会話することにしています。

今どき、コンビニで安く早く美味しいコーヒーが飲める時代。そんな中うちのカフェを選んでくれた人に、素敵な時間を過ごしてもらうことを意識して、働くように教わってきた。我々も忙しいと忘れてしまいがちだけど、お客様にとってコーヒー時間は一息つける休息の時間なのだから。
ふふっと笑っていただけたり、少しだけ笑顔になれるようなたわいもない会話。どこの誰かも知らない人との一瞬の会話って、カフェならではだと思うから。

いつかnoteで、私の提供したコーヒー時間が書かれていたら素敵だな〜なんて思いながら、
そんな一息のコーヒー時間を提供するために、私は自身ありげにマシーンの前に立ち、働きます。

最後は私の記念すべき初ラテアートのお写真を添えて。。うん、やっぱりアートは上手い方が嬉しいですね。あぁ、精進します。

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